私の住む土地のメロン

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　このミントの下にはピノーが。

5月下旬になると市場にぱらぱらとメロンが。お値段まだ高いしまだシーズンでもないけれど１年間待ちあこがれた人達は惹かれますね。
6月下旬７月になるとバカンスの旅行者の到来の初め　その数の増加と共にメロンの数も。　８月になると至るところにゴロゴロ。海辺で肌を出して飽くことなく肌を焼いている人々のごとく。ゴロゴロする状態で本当に美味しいメロンに外れる事もかなり。



良く知った冗談の好きなお百姓のスタンドに行き　本当に美味しいメロン頂戴　なんて注文します。
皆　美味しいの当たり前だよ　と一笑　それでも気を使って丁寧に選んでくれます。
にもかかわらず　好みに合わないことも。ちょっと熟し過ぎるとアルコールの味　それに　もさもさ　味のものも　。
　　

海辺の滞在を求めてキャンピングを訪れる人々にとって暑いさなかメロンは何も調理しなくても　トマトときゅうり　を加え最低限の野菜確保でき便利なものです。
本当に信じられないくらい野菜を食べない人多いのですよ。でもフランスは果物の宝庫だからビタミンは一応。
フランスではメロンは野菜のカテゴリー。 私が夏の朝食にメロンとトマトを出すというと驚きの眼で見られます。朝食に 野菜食べるの？

メロン　フランスでは昼食　夕食　のオードブルとして出されます。地方によって少々甘い食前酒のワイン　ポルトーを（当地はピノー）２つ切りにしたメロンに注ぎ大きめのスプーンで。メロンもお酒もとても冷たくサービス。生ハムと共にでも。

フランスで　３つの地域のメロンが有名。シャラント（ポワトーシャラント　私の住む地方の名です） カバイヨン（Cavaillon)　とケルシー(Quercy)のメロン。
後の２つはここよりずっと南でもやはりフランス南西部です。

土地びいきながらも 他の土地のメロンの 逸話 御紹介。

カバイヨンの メロンは作家食通の　Alexandre Ｄｕｍａｓ（　アレクサンドル　デュマ）に　１８６４年カバイヨンの図書館の責任者が　彼の書籍　全て揃えたく 問い合わせたところ　ユーモアに溢れるデュマ　すでに出版された 全書籍　と将来に出版する作品すべて　一年間１２個のカバイヨンのメロンと引き換えにならと約束。１８７０年に亡くなるまでその約束は間違えることなく決行されました。　図書館にはその結実が残っています。