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天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

ほっとけよ

2022-01-28 17:03:02 | 
『うちの師匠はしっぽがない』アニメ化の話題があり、上方落語や落語を好きなひとが受け入れられるってもんでもないなあと思っていたら、ちょうどいま放送中のアニメでも専門家のツッコミが入って、炎上していた。どこもおんなじやね。さらにいまは炎上の火の手がどんどん飛び火しているらしい(画像参照のこと)。



しっぽなに関しては、
・ファンタジーと説明されている場合が多いがどちらかというとパラレルワールドもの
・むかしの同人誌みたいだなあ~(当方、同人活動はしていません)
・からの百合要素(マイルド)
上記ご注意を。


ただ作者の上方落語リスペクトはめっちゃ感じるし、物語に落とし込んでる巧みさにも関心するし、わたしはストーリーも好き。ほんで、配信で見た作者がすらっとしたイケメンでびっくりした。
落語会配信時のツイート見たり実際に会場に足を運んだりしてる感想としては、落語を見たこと聞いたことがない男の子がきている感じは多々としてあるので功績ありますよ。


「ちりとてちん」にしても落語の世界とは違いすぎるとくさしているひとが実際にいたのであえていいますがそれはそれこれはこれ。たぶんお気に召さない方がでてくることが予想されますが、違いすぎるまではいいけど、楽しんでるひともおるのでくささないでくださいませね。


※この件に関しての議論はしませぬ。
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木村幹『韓国愛憎 激変する隣国と私の30年』

2022-01-25 22:07:35 | 
 
もうずいぶん長いことフォローしている木村幹(きむらかん)先生。
なにがきっかけかは忘れたけど、フォローしている理由は「おもしろいから」。 

コロナ禍の初めのころに

よく炎上している
神戸大学の先生
スポーツが好きな

で、キムカン先生かと思ったら岩田健太郎先生やった、というツイートが流れてきて吹いた。
キムカン先生はオリックスファンで昨年秋のツイートにも楽しませてもらいました。

ともあれはじめて著書を購入。

著者とは7歳の違いがあるが韓国に目を向けたのが1989年ということで、1993年に深夜番組でアジアのポップスを見て衝撃を受けたわたしが見てきたものが被るし、この流れの背景にはこれがとか時々で知っていたことが時系列的に読めたという点が非常によかった。というか読みやすい。さすがツイッターで硬軟合わせたつぶやきを日々されている方だ。

さて、わたしがアジアエンタメに目をむけたとき、日本で人気があったのは、香港>台湾>韓国で中国は圏外だった。香港と台湾にはちょっと前の日本のポップシーンみたいななつかしさがあったのに対して韓国のそれは垢ぬけていた。日本よりもアメリカのミュージックシーンをおっているのではと思った。
もちろん、王道の演歌のようなものや歌い上げる系のも健在だったけど。
いまは韓国のエンタメは映画だけでなくポップスも世界を席巻しているし、かの国がこの30年積み上げてきたものは大きい。

韓国と日本との関係であるとか互いに見ているものが違うのではとか感じていたことが本書により追体験できた。あと作られた反◎◎感情とか(◎◎は互いの国)。たぶん日本にいて積極的に情報をとりにいかないといつまでも韓国と日本の関係は昔のままという認識のひとは多い。そこの気持ちの上でのすれ違いは大きいと思う。下に見ている視点というのはなかなか修正できないのだ。

またそれに対する著書の予想がその通りにいったり、外れていったりすることもつぶさに描かれている。

ところで、京大法学部の学生だった著者が大学院進学に際して、教授のアドバイスにより韓国を研究テーマに選びそこから韓国語を学び専門家になったというのに驚き。そうか言語はツールなのか。「韓国が好きだから」という理由ではないと著書は言う。
 話はそれるが、「台湾は親日だから好き」という目線もあるが、「台湾のひとは日本人に親切なんですよね」と聞かれたら「いや、台湾人は誰にでも親切なんですよ」と答えるようにしていて、ネットなんかであがってくる親日というのはそう単純なもんじゃないと思っている。背景があるんですよ。
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休日の読書

2022-01-24 23:32:00 | 
昨日は出かけるつもりが雪の予報でとりやめたので読書三昧ですごしました。
どれも最新巻。11月から12月と本屋でブラブラしてない間に二作品もでてた!


『九龍ジェネリクスロマンス』


『うちの師匠はしっぽがない』

『薬屋のひとりごと』

さらにレンタルしてる『王家の紋章』。いよいよ60巻に手が届くところまで来たけど、災いのタネを巻くキャロルにいらいらしてきた。まあ、筋を動かすためには仕方ないけど!

それと新書も半分読み進めてなかなかの充実ぶり。

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田辺聖子『大阪弁ちゃらんぽらん』

2022-01-20 23:11:00 | 



21年度の大阪ほんま本大賞のお聖さんの『大阪弁ちゃらんぽらん』大阪弁に関する軽妙なエッセイ。
しかし、すでに使われていない言葉もあるな。言葉が変わっていくというのはこういうことか。気質も変わってきているように思う。

ところで落語「鴻池の犬」で犬の喧嘩を「赤目吊りおうてる」と表現していたのを犬やからかな、充血してるんかなと思ってたらこれ一般的な大阪弁の喧嘩に関する表現だった。
この前、桂二葉さんも『大阪ことば事典』を使いこんでいたけど、せっかく持ってるんやからちゃんと調べないとあかんなと出してきた。


 
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岸田奈美『傘のさし方が分からない』

2021-10-26 22:41:01 | 
岸田奈美さんのご家族が住む地域に職場がある。ので、時々ツイッターであげられる景色にとても見覚えがある。
お父さんは早くに亡くなり、彼女のお母さんは車椅子で生活し、車を運転している。ダウン症の弟さんは実は彼女よりもしっかりしている(面もある)。

過酷な出来事が次から次に降りかかるのを持前の明るさで乗り越え…てはいない。専業作家になる前からツイッター上で、note上で文章を読んでいたけど、一作ごとに文章の力が増している。内面のドロドロしたどうしようもない自分ってのを見つけ出して文章化してさらけ出しているのがポーズじゃない。ずいぶん年下のひとなのに目が離せない。

という方の三作目である。
note購入しているしなあと思う間もなく買っていたさ。横書きよりも縦書きを読みたいのもあるけど、この方の言語化される「困った出来事」「それにより思い出されたこと」「思ったこと」の「思ったこと」がわたしに刺さるんだと思う。ずいぶん年下のひとなのに。

ともあれ、冒頭部が無料公開しているのでこんなのはわたしの御託よりも読んで確かめてほしい。←岸田奈美さん風の書き方


 



先日もツイッター上で弟さんに対して侮蔑な言葉を投げてきたひとにやめてではなくなにかあったのか、と呼び掛けていた。
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知念実希人『久遠の織ー天久鷹央の事件カルテ』

2021-10-25 20:51:00 | 
 
コロナ、ワクチンに関する情報発信で大変お世話になった医師であり作家である知念実希人先生に恩返しせねばと推理小説を手にしました。

本格医療ミステリー。そらそうやろ、お医者さんやし。てか、お医者さんで作家で何名かおられますね。時間の使い方がうまいんやろうな。
シリーズものの本作品はキャラが際立つ登場者とテンポのいい会話と事件で筋が進んでいきます。
そんなトリオが怪奇な事件をきっちりトリック暴く!そんなことがっ!!と、怒涛の展開で面白かったです。鷹央先生と小鳥先生のかけあいが。医療トリックは本格的なことこの上なし。
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朝井まかて『白光』

2021-10-09 23:26:00 | 


日本初のイコン画家山下りんの生涯。イコン→宗教画 ロシア正教会に出会いロシアに留学し、日本でイコンを描き続けた明治の女。今作品は今まで以上に映像が立ち上がってきた。
ロシア正教会については知らないことが多いが、後からクリスチャンになったものの信仰のゆらぎにリアリティがあった。入るきっかけはあっても持続するのは難しい。だから、自分には信仰が足りない、と教会を離れまたもどる過程に信仰が重なり、なぜ地味なギリシアの絵に信仰を重ねたのかが手にとるようにわかったし、これを描けるのは並大抵の想像力ではないのではないか。あと最後の方に母国の学園の名前がでてきた。余談。

で、ニコライ堂を見てみたい。ハリストス正教会にも。イコンも見たい。
それにしても、巻末の参考文献には圧巻。
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会田薫『写楽心中 少女の春画は江戸に咲く』1~4巻(完結)

2021-09-23 23:47:08 | 
 
 
 
 
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松田青子『おばちゃんたちのいるところ』

2021-09-21 21:04:00 | 
 
気に入ると思うと渡された文庫本。
幽霊がでてくる短編連絡。
なんでかな?と思っていたら、その幽霊は落語、民話、歌舞伎の世界の住人でした。

落語の二次創作といえば改作なんですけど、本作はまごうことなき小説世界。現実世界で閉塞感をもって暮らしているひとの前に突如現れる幽霊や不思議の国の住人たち。ひとつひとつの作品はてとも短くて、描き方が変わっていく。目の前の世界がぽんぽん入れ替われる感じ。それでも、少しづつ世界はつながっている。あのひとがここにも。あ、あれこのひとは?

元ネタわかるわたしは他の人より楽しんでるのかしらと思ったら海外での評価も高いらしく、元ネタ分からんでもまったく関係ないらしい。

すべてを明らかにするのではなく分からないところはそのままになっていてその隙間は読み手が埋めていく。出てくる落語は「皿屋敷」「反魂香」「野ざらし」など 。
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岸田奈美『もうあかんわ日記』

2021-09-16 23:49:00 | 
 
おととしのこと、ツイッターにさっそうと現れたnoteの若者・岸田奈美さん。最初に話題になったブラデリスのブラはわたしも数年前に興奮して文章にしたことがあったので「同士よ!」という思いで読みましたのよ。
そのころ、あまたある今話題の文章を読むとなんとなく書き方の傾向があるのですよね。構成の中に入れられる本文の筋以外のエピソードや比喩の形って、流行りがあるねんなあとつくづく。

あるとき、これも話題になったダウン症の弟と旅行するnoteを見ると二人が自宅の最寄り駅から旅にでる写真に見覚えがある。これ会社の最寄り駅の隣の駅やんか。

神戸市北区…。

そんなこともあって引き続き、彼女の文章を読み続けるうちに会社員をやめて作家一本に。

そして、彼女は、彼女の筆は書けば書くほど進化していった。早逝した父、半身不随になった母、ダウン症の弟、痴呆症の祖母、そして彼女自身に起こるあり得ない出来事。それらがどんどんどんどん筆の力で昇華されていく。
春、お母さんの緊急入院により帰省した彼女がnoteにて「もうあかんわ」という毎日を書き綴りはじめた。毎日毎日、なんでこんな事件が起こるのか。そしてわたしはnoteに課金した。やっぱりこのひとなんか違う。

そのときのnoteの書籍化。しかも出版社は明石の出版社。そんなところに出版社が。note作家といい、地方都市の出版社といい、わたしの知らん間に世の中は変化していってる。












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仲野徹『仲野教授の笑う門には病なし』

2021-09-09 22:39:00 | 


オモロい阪大医学部の先生仲野徹先生の初エッセイ本。本としてははじめてでも先生のTwitterやらそこからリンクされてるエッセイは読んでいたのでわたしオモロいって知ってるしな気分で買い求める。
今まで書いたエッセイからの選りすぐりなのでそら読み応えあるものの一作ずつは短いのでいつでも本が置ける手軽さも。
大阪のおっちゃんあるあるな身近なものに対する面白がる視点もあることながら、やはり医学部の偉い先生、研究者が知識のないわたしたちに教えて下さる視点もある。印象に残ったのはラダックの医療事情。

あと花詩歌タカラヅカのことも載ってました。ところでわたしは仲野先生が義太夫の発表会でオガオガ語ってはるのを見たことがあります!
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高田郁『あきない世傳金と銀』11巻

2021-09-08 23:46:00 | 


読了。高田先生の作品はこれでもかこれでもかと主人公の道を遮る災いが降り注ぐし、また江戸の人たちも戦乱はなかったものの天災が続いていたので今にも重なる(前の巻では厄病だった)。それでも、ひとたちは立ち上がる。
今まで歌舞伎が登場者たちの商売である呉服太物業を広める役を買っていたけど、今回は相撲。これを読むと当時の熱狂を感じて、江戸時代の相撲とはこういう熱気の中で成り立ってたのかと。

ここまで苦労してきた道からひとつひとつ花がつき、仲間に捨てられた仲間を救い救われる五十鈴家。

最後には胸に込み上げるものが。ラストに近づいてきてるのかな…。
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ねむようこ『神客万来』

2021-09-04 23:52:00 | 


去年、本屋で出たばかりの1巻をジャケ買い。この前調べたら2巻もでてたので買いましたが、完結してなかった。まだこの世界が続くのが嬉しい。
話は、お客様は神様、そのもの?!ファンタジーの世界の住人がやってくる一日一組しか泊まれないホテルの話。よく知ってる物語の登場人物がそれらしいカルマを背負ってやってくる少し切ない感じもする連作。
ホテルのスタッフの人間もそれぞれ個性的だし、来客も愛らしい。軸になる物語も二巻で動き出して三巻が楽しみ。
ところで、昔話の登場人物のトラウマといえば山口美由紀の漫画やなあと思い出して、久しぶりに読みたくなってきてる。
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イアン・マキューアン『恋するアダム』

2021-07-26 23:00:10 | 
 
大型書店をぶらぶらしているとふいに目が合ったのです、この表紙と。
いや、こいつは目をそらしてるが。

イアン・マキューアンの最新翻訳。
AIのヒューマロイドがでてくるものの世界は1980年代の英国。ちょっとずつ現実から離れるパラレルワールド。
登場者は、さえない男チャーリーと彼が狙ってるミランダ、そして彼が購入したAIロボット”アダム”

パラレルワールド設定の部分が饒舌でなかなか頭に入らず読み進めにくかったのですが(そのあたりの知識があるとまた楽しみ方が違うかと)、なんといってもアダム。なんていったって、ミランダに恋をしちゃうし、ミランダはお試ししちゃうし大変。このあたりの展開は非常にSF的。
ネタばれを気にすると筋の展開は書けませんが、アダムが一筋縄じゃいかないのはこれを小説に描こうとした段階での規定路線なんでしょうけど。
舞台設定を近未来じゃなくて「過去」にしているのが一番癖があったのかも。
さて、本当にアダムはミランダに恋をしていたのか。それは作り出された感情に過ぎなかったのか。三角関係ではない三人の関係と。
物語の先行きが分からなくなったあたりから本が置けなくなりました。いや先行きの半分くらいはどこか予想はできていたけれど。

あたたたちはどんな世界を望むのですか?

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立川談慶『花は咲けども噺せども』

2021-05-24 23:42:30 | 
 
本屋で文庫を見かけてジャケ買い。文庫オリジナルで出たばかりのようです。

小説とは虚構であるので、すべて真実を書く必要もないし多少のウソなんてのはありなのですが、なんせホンモンの噺家さんが描く虚構の落語の世界とはどんなものなのかがまず第一の興味でしたが、「あれ?このひと、ほんとに噺家さん?小説家じゃないの?」と思うくらい筆が慣れてる!

二つ目になるのに七年かかった30半ばの噺家が主人公。しかも、どうやら東京の落語界においても異端的な立場のよう。
華やかなに活躍する後輩、落語に不向きな舞台での仕事、イケてないついてない。
でも、家族がいて、応援してくれるお客さんがいて、そして何より好きな落語があって、落語の力に救われて。

折々にくじけた主人公が励まされ、また自分で気づきを得ることにより乱れた心を落ち着けるプロセスが描かれており、読んでいるうちに主人公に自分を投影するような感覚にもなりました。
また、とりあげられる落語の筋が現実とリンクするような展開も落語好きにとっては気持ちがいい。

同じ時期に買ったというやよいさんより一足早く読み終わったので、やよいさんは号泣すると思うから電車の中で読まないほうがいい、と進言しました。

感想 わたしも小唄を習いたい←そこかい!
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