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モンテッソーリ子どもの家アイアイ

愛知県刈谷市モンテッソーリ教室です。
子どもたちの主体的な活動を大切にします。
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第47回モンテッソーリ全国大会報告

2014年09月25日 | モンテッソーリ学会(全国大会)

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大変遅くなってしまいましたが、
第47回モンテッソーリ全国大会の記録しておきます。


大会テーマ
「子ども一人ひとりのおもいを受けとめる」
日時:2014年8月6日(水)~8日(金)
会場:横浜みなとみらいパシフィコ会議センター


私が、特に印象に残ったのは、阿部真美子先生(聖徳大学児童学部児童学科教授)の特別講演でした。

「The Tao」の言葉を紹介されながら、講義をされましたが、
そのひとつひとつの言葉の意味について考えさせられました。

まだ取り寄せてないですが、↓だと思います。
The Tao of Montessori:Reflections on Compassionate Teaching
日本語版はないかもしれません。どなたか翻訳してください 

~The Tao 24より~
 子どもを否定することはしてないと思っていても、
 実は、我々と同じようになってほしいと思っているところがないか?
 我々が気に入っている教具に興味を示すとにっこりする
 というようなことはないか?

~The Tao 50より~
 教室は、常にサプライズ。
 期待通りに進んでいくなんていう日はない。あるはずがない。
 それが人生である。
 モンテッソーリ教師は事前準備なしにクラス活動を続けられない。
 だが、常にサプライズはある。
 予定を変更する精神的ゆとりを持っていれば、それ(偉大な冒険)に対して
 寛容になれるはずである。


講義の中から、家庭でも当てはまるかなと思うことをいくつか記録しておきます。

 ・日々子どもと楽しい気持ちを持ち続ける
 ・子どもが気づき発想する環境を用意する
 ・待つ保育は、立ちつくす保育ではない
 ・忍耐力を持って待つ、期待して待つ
 ・子どもはいつも意欲的ではない だから待つのです
 ・子どもを面白がって見る
 ・子どもの成功を承認する


その他、たくさんの研究発表の中で印象に残っているのは、
障がいのお子さんに関わっていらっしゃる先生方の発表でした。

音楽療法で障がい児と関わっていらっしゃる
みこころ子どもの家の 小島薫先生
 モンテッソーリ教師でもある小島先生は、
 障がいのあるお子さんがどこを困難と思っているのか、
 何に興味を持っているのか、よく観察されて、
 そのお子さんに合わせたサポートをしていらっしゃっていて、とても感動しました。
 特に、自閉症のお子さんと一緒に歌った「あしあしはだし」(谷川俊太郎・文)の
 即興の歌が、印象的でした。

健常児と障がい児との育ちあいを見守っていらっしゃる
国分幼稚園の鈴木先生
 全盲のお子さんが、みんなと一緒にリレーをすることになったお話でしたが、
 それは、そのお子さん一人ががんばったということではなく、
 健常児のお子さんたちも、そのお子さんと関わったことによって、
 大きく成長されたというお話に、とても感動しました。



最終日のシンポジウムでの相良先生のお話も記録しておきます。

「燃え上がるが燃え尽きない」(聖書 出エジプト記 3章2~6より)
 子どもが敏感期に燃え上がっているときに、土足で踏み込んではいけない
 燃え上がっている中で、何が起こっているか知ろうとしてはいけない
 それは、生命の神秘である
 それにふれた人から愛・平和を感じる
 子どもの高い資質を信じなければならない

思いを受け止めるとは、信じること

「今」を生きる子どもを見なさい
 


記録とは言っても、箇条書きですが、
お一人お一人の心に響けば…と思います。


IT勉強会の会員の方たちとの交流もあり、とても有意義な全国大会となりました。
来年は、奈良県。
大会テーマ『未来への責任』です。
今回お会いできなかった方とも、来年お会いできたらと思います。

 

ぜひ、こちらもお読みください。
モンテッソーリ教育を初めて知る方へ
マリア・モンテッソーリ
モンテッソーリに関する書籍

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幼児期におけるファンタジーの意味(第46回モンテッソーリ全国大会より)

2013年08月02日 | モンテッソーリ学会(全国大会)

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7月30日~8月1日まで、
第46回モンテッソーリ全国大会in宮崎に参加してきました。

初めての参加でしたが、
先生方の講演会、興味深い研究発表など、とても勉強になりました。
もちろん、アイちゃん先生の発表も聞いてきました。
今まで以上に、お母様方にモンテッソーリを知っていただきたいと強く思いました


そこで、よくお母様方からご質問のあるファンタジーについての研究発表がありましたので、
簡単にですが、お知らせします。

発表されたのは、立命館大学准教授の岡本直子先生です。
先生は、臨床心理士、芸術療法士でもあり、心理学の方面から考察されています。
また、4歳の娘さんがいらっしゃいます。
岡本先生には、こちらのブログに掲載することの許可をいただいています。

モンテッソーリ教育に携わる先生方やお母様方は、ファンタジーについて
戸惑いをもたれている方が少なくない。一般園の先生方やお母様方には
このような戸惑いはあまり見受けられない。
そこで、ファンタジーの善し悪しの価値判断は別として、幼児がファンタジーで
遊ぶ場合にどのような現象が生じているか、危険性等がある場合はどうすればよいかを
モンテッソーリ教育に携わる皆で考え、共有していきたいということで発表されました。


過去の実験報告をもとに、考察されていました。

【実験報告】
1.「嘘をあげつらう対応」に対する反応タイプと年齢毎の事例数
2.「真に受ける」対応の直後の幼児の感情反応

以上の結果、幼児の年齢によって反応が変わることがわかり、
大人がどのように幼児にかかわっていけばよいかを
分かりやすく説明されていました。


それから、よく「8倍のスローモーション」がわからないという声をお聞きしますが、
アイちゃん先生の発表の中で、
8倍のスローモーションで…ということを、ただゆっくり見せるという映像と、
動きを分析してゆっくり見せるという映像を比較して、ご紹介されました。
これは、映像で見ていただくと、違いがよくわかると思います。
よくわからないという方は、IT勉強会「てんしのおうち」をご検討くださいね。



全国大会ということで、なかなかお会いできない先生方や初めてお会いする先生方からも
お話を伺う機会をいただき、よい刺激になりました。
ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

 

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【ファンタジーについての追記】
岡本先生の論文はこちらに掲載されています。
学会誌は、日本モンテッソーリ協会HPより購入できます。
学会誌45号2012「幼児期におけるファンタジーの諸相」
学会誌48号2015「幼児期における現実とファンタジー」

『モンテソーリの発見』E.M.スタンディング著 p498より
”六、七歳のこどもにとっては得るところのあるこうした話も、
二、三歳、あるいは四歳のこどもにとってさえ、それは意味の違ったものになります。
モンテッソーリによれば、この段階でこうした話をすることが、
こどもを深く傷つけるばかりか、永久的な傷を負わせることになるかも知れないのです。”
おとぎ話についての記載はp496~512をご参照ください。

 

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