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モンテッソーリ子どもの家アイアイ

愛知県刈谷市モンテッソーリ教室です。
子どもたちの主体的な活動を大切にします。
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「せいめいのれきし」バージニア・リー・バートンとモンテッソーリ教育

2014年03月17日 | モンテッソーリのこと

ご覧いただきありがとうございます。
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アメブロへお引越ししていますので、こちらもよろしくお願いいたします。
https://ameblo.jp/kodomonoie-aiai/

モンテッソーリ教育では、文化教育という分野があり、
その中には、宇宙、地球、地理、歴史…さまざまな内容が含まれます。

園によって、取り組み方が違うので、
文化教育まで取り入れていないところもあるようですが…

教師養成コースや先日のブラッシュアップセミナーで、
おすすめの絵本が、こちらです。
せいめいのれきし 改訂版

宇宙の始まりから、現在の人間の生活までを描いています。
彼女が亡くなる前に、8年間かけて完成させたのだそうです。

この作者の他の絵本は、こちら。
いたずらきかんしゃちゅうちゅう (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
ちいさいおうち (岩波の子どもの本)
マイク・マリガンとスチーム・ショベル
はたらきもののじょせつしゃけいてぃー (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
どれも、息子が好きだった本ばかりです。

そして、この作者とモンテッソーリ教育との関係を聞き、
早速、図書館で借りて読んでみました。
ヴァージニア・リー・バートン―『ちいさいおうち』の作者の素顔

確かに書いてありました
p9
彼女が書いた自伝的文章には、
「…私の家の古い納屋は学校に早変わりして、
おそらくこの国で初めてのモンテッソリ(モンテッソーリ)教育が行われたのだと思います」


p99抜粋
この本(『メーベル』)も含めて、バートンの本の評判を高めているのは、
彼女の調査には信憑性があるということである。子供の本を作るにあたって、
どんなことが一番好きかと聞かれて、彼女は、
「主に調べることね。調べることはとても面白いから、私は大好きなの。
『メーベル』を納得いくまで十分描き終えた頃には、ケーブルカーを自分で
運転できると思ったくらいよ」と答えた。
彼女はかつて「子供たちは旺盛な知識欲を持っている。楽しい方法で教えられれば、
子供たちは学ぶことが大好きなのだ
」とも言っている。



坂の街のケーブルカーのメイベルは、童話館ぶっくくらぶから、先月届きました。
すべてを理解できるのは、4年生くらいなのかもしれませんが、
もう少し早くても楽しめるとは思いました。
彼女の絵本は、子どもたちの知識欲に応えてあげられる絵本だと思います。

バージニア・リー・バートンの絵本が好きな方は、↓ぜひ、読んでみてくださいね。
ヴァージニア・リー・バートン―『ちいさいおうち』の作者の素顔
絵本が作られた背景を知ると、また新たな発見がありますよ。
日本にも来られたことがあり、日本を背景にした本を作りたいとも言っていたそうです。
残念ながら、それはかないませんでしたが…。


参考までに…
『メイベル』以外は、息子が年中~年長のときに、大好きでした。
息子に、このことを話すと驚いていましたが、
「どれも面白かったよねー」と、なつかしがっていました。
毎日毎日絵本を読んでいた時期が懐かしいと思うような年になってきました。
今、お子さんに読んであげられる方々、存分に楽しんでくださいね

 

ぜひ、こちらもお読みください。
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「一緒に料理してみて全然知らない事に気づきました」

2014年01月31日 | モンテッソーリのこと

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もうすぐ3歳になるお子さん。

絵カードが好きで、よくやっています。
ひらがなの区別もかなりできるようです。
ある果物や野菜などのカードですが、
絵を見て、分からないものもいくつかあるようです。

お母様には、前回の深津高子先生の講演会のお話などを含めて、
実物を見たり、触ったりする機会を増やすといいですよと
お話させていただきました。


そのお母様からメールをいただきました。

「早速、野菜を色々見せてみました。
 一緒に料理してみて全然知らない事に気づきました…
 赤や黄色などの色もよく分かってない様です。
 庭に畑もあるので明日一緒に収穫してみようかと思います。
 最近、寝てる間や一人遊びをしている間に急いで家事をしてましたが
 一緒にやる方が子供も私も楽しいですね!
 バナナを切るのは好きでこの前初めてやってみましたが楽しそうでした。
 ありがとうございました!」

そして、次の日には、
「畑では小さいブロッコリーを手でとって楽しそうでした。」
とのメールもいただきました。


絵カードで、「ブロッコリー」と覚えたとしても、
本物のブロッコリーを自分の手でとって、それをゆでて食べた経験とでは、
同じ「ブロッコリー」でも、その人が持っているイメージが違いますね。


「今はテレビで学んでしまう子が多く、五感による原体験がなく、
 イメージから入ってしまう」と深津先生がおっしゃっていましたが、
絵カードでも同じことですね。

絵カードは、語彙を豊かにするという目的もありますが、
まずは、五感で感じることが大事ということです。

絵カードで名前を覚えたり、
切って料理して出されたものだけを食べるよりも、
自分で、実物を見て、切って、料理したら、
すべての五感をフル活動ですよねー!


今でも、私の父が話すのですが、
私が小学生のころ、大学生の従姉が遊びにきて、うちの家庭菜園を見て、
「これって、もしかして、トマト?」と聞いて、驚いたという話。
この従姉は、農家の娘さんでしたから。
「家で何してた!?」と。

その従姉は、「友達は、キャベツが木になっていると思ってたよ」と言ってました。
家庭で意識していないと、「知っていると思ってた」ということにもなりかねませんね。


これは、何十年も前の話ですから、
今は、小学校でプチトマトやピーマンやなすを育てたりもしますが、
小さい頃に初めて体験する感覚とは違う気がします。
小学生のころには、もうすでに、教科書などで学んでますからね。

息子はトマトを青いまま、ちぎってしまったりすることもありましたが、
それはそれで、「トマトは青いとまずい」という経験にもなりますね


お子さんの五感、フル活動させてあげてくださいね

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深津高子先生の講演会報告

2014年01月24日 | モンテッソーリのこと

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報告が遅くなりましたが、
1月の日本モンテッソーリ協会中部支部の定例研究会に、深津高子先生が来てくださいました。

深津先生のことは、ご存じの方が多いと思いますが、
一般社会法人「国際モンテッソーリ協会(AMI)友の会 NIPPON」副代表
AMI教師養成コースで、ジュディ・オライオン先生の通訳をされていらっしゃいます。

月刊クーヨン増刊 モンテッソーリの子育て 2010年 03月号 [雑誌]
では、敏感期の特集をされていらっしゃいます。
0~6歳の「伸びる! 」環境づくり おうちでできるモンテッソーリの子育て (クーヨンの本)も敏感期や発達の4段階、大人のふるまい方を執筆されています。
↓こちらも監修されています。
デチタ でチた できた!

さて。
テーマは、「家庭でできるモンテッソーリ」でした。

最近は、ご家庭で、「教具は、どれを買ったらいいですか?」という質問が多いそうで、
家庭でできることは、教具ではなく、もっとあるということをお話されました。
 ※教具とは、感覚教育以降で使用する感覚教具、算数教具などのことであり、
  日常生活の練習で使用するものは、用具と言います。

お母さんは、教師ではなく、「おかあさん」であること。
家庭でのインテリアの工夫。
身辺自立、精神的自立ができた上で、知的自立が成り立つということ。
自由と制限。選択肢の与え方。褒めるのではなく認める。

ここでは、詳しくは書けませんが、
とても分かりやすく、家庭で大事なことは何かをお話していただきました。
アイアイからは、2人のお母様がご参加してくださいましたが、
ご参加できなかった方には、私からの報告をさせていただいています。


また、気になる話も。
今はテレビで学んでしまう子が多く、五感による原体験がなく、イメージから入ってしまう
ということでした。


最近の私の経験です。
見知らぬお母さんたちが、盛り上がっているのが聞こえてきました。
「○○先生(TVによく出ている有名な先生)が、言ってたけど、
iPadがいいらしいよー。うちの子にもやらせようかなぁ!」と。
(良さげな理由をたくさん言ってましたが、忘れました
何歳のお子さんの話かは分かりませんが、今やテレビだけではないですね。

私たち大人は、小さな子どもたちが五感を感じられるように、
また、子どもが自分で考えられるような環境を意識していないといけないのでは…
と思います。

また、他の園の先生がおっしゃっていましたが、
子どもが砂場に入るのを靴が汚れるからダメだと言ったりする親御さんもいらっしゃるそうです。
靴が汚れて困るなら、はだしで入って、あとで洗えばいいのよと。
確かに、息子の園でも、砂場にはだしで入って、
教室に入る前は、洗面器に水を張って洗っていました。
 (公園ですと、危険物やフンがあったり、抵抗がある場合もあるかもしれません。
  わが家では、庭でも遊べるように大きな容器に砂を入れてました。)
例えば、ザラザラだと思う感覚は、触覚板(感覚教具)で培われるのではなく、
日常生活の中で培われるのだと。
こういったものは、テレビ画面では、絶対に感じ取れないものですよね。
日常生活で何をどれだけ経験したかということが本当に大事ですね。


また、お知らせもありました。
深津先生は、ピースボート子どもの家のアドバイザーでもいらっしゃいます。
子どもと一緒に世界一周できたら、素敵ですよねー。
参加者はもちろん、保育士さんやボランティアも募集中だそうですよ。


先週は、「3~6歳ブラッシュアップセミナー」算数教育もありました。
モンテッソーリ瑞穂子どもの家facebookで案内がご覧いただけます。
2014年2月1日(土)午後は、公開講座「モンテッソーリ教育の実践研究と発展・言語教育」です。
公開講座では、今夏の世界大会の報告や小学校の言語教育もあるとのことですので、
興味ある方は、お申込みください。

 

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大阪での講演会「肩代わり」(ブログ紹介)

2013年09月06日 | モンテッソーリのこと

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8月31日に大阪で国際モンテッソーリの一般講演がありました。

8月31日といえば、マリア・モンテッソーリの誕生日。
ジュディ・オライオン先生が講師で、
テーマは、「子どもに自由で楽しい3時間を」。

私は、行っていないのですが、てんしのおうちの会員さんで、
トッポンチーノのワークショップをされている たかまつよりさんが、
ブログでシェアしてくださいましたので、こちらでも紹介させていただきます。

たかまつよりさんは、モンテッソーリのサークルを立ち上げたいと
教材作りもがんばっていらっしゃいます。
ブログ→徳島でモンテッソーリ。


「先日の大阪の講演会でのお話。

大人が子どもの意志を肩代わりすることで招くことについてお話がありました。
私なりの感想という形でシェアします。

人生の最初の三年間で、自分の意志や選択を学習している子どもたち。
その大切な訓練のチャンスを大人は介入し、干渉しすぎて奪っているのです。
とーっても耳の痛いお話。」

この続きは、「肩代わり」をご覧くださいね。



いけないとわかっていながらも、ついつい、息子に介入しすぎてしまったり。
選択肢を与えているように見せて、選ぶ余地を残さないような選択肢の与え方をしたり。
耳が痛っっ!
と思いながらも、気をつけなければ…と何度も読み直しました。


~~~~~~~~~~~~~~~~

最近の年上の友人たちとの話の中で。

「大人になっても、自分で判断できない男は使えない」

自分で何も決められないような男(男でなくてもですが)は、
仕事(職場)で使えない、ということ。

親の思いが強すぎると、自分で決めることに自信が持てない。

親の決めた通りにしていることに慣れてしまうと、
それが親の思いなのか自分の思いなのかわからなくなってしまうのでは?

自分の思いがあっても、親の希望と違っている場合、親の思いを酌んでしまって、
決められなくなってしまうのでは?

親の決めた通りにしていた方が楽?


親が決めてしまうのは、なぜ?
失敗してほしくないから?
失敗してほしくないから、親が決めてしまうのは、子どものため?

子ども時代の失敗は、将来の失敗に比べたら、小さなもの。
子どもに任せて失敗したものは、その失敗も子どもの糧となる。

将来、自分で自分の進路を決めて、進んでいってほしいと願うなら、
年齢に応じた選択は、自分でできるようにしてあげること。

親がすることは、
決めてあげることではなく、自分で決められるようにしてあげること。

毎日のように、私に課題を与えてくれる息子から気づきをもらい、
息子とともに私も成長しています。

「子どもは私たちの先生」…本当にそう思います。

 

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「秩序の敏感期」で大泣き

2013年06月13日 | モンテッソーリのこと

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敏感期というのは、

「何かをしたい」という運動の敏感期だけでなく、
『秩序の敏感期』というものもあります。

順序や決まりなどに非常に敏感になる時期です。
これは生後数か月からあらわれ始め、
2~3歳頃ピークに達し、徐々に消滅します。


いつもと同じ場所に物がある
いつもと同じ順番に物事が進む
など、小さな子どもは、いつもと同じであることが安心なのです。
少しでも違えば、かんしゃくを起こしたり、ダダコネ、大泣き…

ありませんか?


息子もありました。

いつもと違う道で幼稚園に行く
体を洗う順番が違う
物が違う場所にある

普段は私のやり方に慣れているので、夫に代わってもらったときなど
「お母さんと違うーー」と大泣きでした。



最近、最近入会してくださった2歳の女の子。


先日は、玄関に入ったとたん、
「ちがう!ちがうーー!!行かないーーー!!」と大泣き

お母さんは、
「今日はお仕事。すべり台はいかないと言い聞かせてきたのですが…」
と困り顔。

お話を伺っていると、
お姉ちゃんの幼稚園に送っていった後、
公園へ寄って、すべり台で遊ぶことが最近の習慣になっているとのこと。

お母さんとお話している間も、とぎれることなく、大泣き(叫び?)
ドアにへばりついて、泣きやみそうにもありません。


私は、女の子に、
「〇〇ちゃん、どうしたいの?」と聞いてみました。

すると、今まで泣いていたのがウソのように、ピタっと泣き止みました。
泣いていたはずの涙は???

「すべり台したいの?」と聞くと、
「うん」

「じゃあ、すべり台にいこうか」と言うと、
「うん」

すっかりご機嫌でした。

その日は、他のお子さんはお休みだったので、
私も、女の子とお母さんと一緒に近くの公園に行きました。

お母さんが
「時計の針が、一番下(6)まで来たら、もどろうね」と
約束してから、遊び始めました。

公園で20分くらい遊び、一緒に時計を見て、
女の子も納得してから、お部屋に戻りました。
その後は…
何事もなかったかのように、穏やかに過ごしていました。


まさに、『秩序の敏感期』だなぁと感じた出来事でした。

 


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