餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

豌豆の上では寝ない

2024-05-26 00:09:04 | 本と雑誌

「月刊たくさんのふしぎ 2023年11月号 なぜ君たちはグルグル回るのか」読了。
野生動物の動きを「バイオロンギング」の方法で調べている学者さんの話です。小型の記録計や電波発信機を動きを妨げないように、換羽や換毛の時に外れたり跡が残らないようにつけて調べています。ペンギンやワタリアホウドリ、ゾウアザラシ。島から数百キロから数千キロ離れた餌場まで移動し再び島に帰ってきます。何の目印もなしに島の方向がわかるのか。日本の岩手の島にいるオオミズナキドリを調べたところ遠出しても近場でも日没直後に島に帰ります。島にいる烏に襲われないためらしいのですが、北海道まで遠出した鳥は朝4時に出発、近場の鳥は夕方4時に帰りまっすぐ同時に着きます。自分の今いる場所からの距離と時間がわかっているらしい。そしてウミガメやゾウアザラシの動物たちは潜る時海の中で回っています。地磁気を感じているらしいのですが。面白いのは犬が排泄をするとき南北を向くといのも出ていました。イグノーベル賞だ(12/8参照)。より詳しくわかるといいです。
菅野彰「西荻窪ブックカフェの恋の魔女」読了。
恋バナを聞いてくれる微笑ましい感じの話かと思いきや。結構怖いよ。一貫して女の子は大変だという話です。第一ブックカフェのラインナップが渋すぎる。本当に人に来てもらう気があるのって感じです。常連もいますが、絶対その本家に持っているでしょ的な雰囲気です。相談に来る女の子がどこかおかしいし。いや、普通なんだけどよく考えたらおかしい。そして店主の月子が嘘で固めた生活をしています。この間エンドウ豆とお姫様のことを丁度考えていたのでおやと思いました(4/1参照)。お姫様は王子様に選ばれて本当に幸せだったのかというお話です。繊細な女の子は生き生きづらいのよ。