餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

聖と俗と美人と

2008-05-01 23:54:40 | アート・文化
お墓参りのついでに「絵画の冒険者 暁齋 Kyosai ミ近代へ架ける橋-」と「中山忠彦 永遠の女神展」へ。どっちがついでだか。
暁齋は良くも悪くも迫力のある人です。神も妖怪も坊さんも人間くさい。風神雷神とか俵屋宗達を思い浮かべてはいけません。雷神が海へ太鼓落として引き上げているのを横で風神がやっちゃったよ、てな顔で見ています。かと思うと風神、鷹に追い掛けられて逃げているし。鬼がくつろいでいるところに鍾馗様がやって来て脅かしていたり、偉い人というより悪戯好きなおじさんですよ。閻魔様とお釈迦様が宴会でへべれけになって踊っているし。しかも普通に花鳥風月描いてもうまい。とんでもない人です。
「中山忠彦-」は普通に綺麗な女の人の絵なのですが、そればかり並ぶとかえって非凡に見えて来ます。アンティークドレスの女性像ですが、一度イミテーションの真珠を描いたところ、宝石商の人に見抜かれ後悔したので本物をそろえるようにしたそうです。ドレスと小物のコレクションがまたすごい。本物の鳥のはく製がついた帽子がありました。これはちょっとかぶりたくないような。
堪能して来ました。