エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

凌霄花

2013年08月28日 | ポエム
凌霄花・・・ノウゼンカズラの漢字表記である。
10世紀ごろには渡来していた、と言うから、かなり古くから愛でていた花である。



ぼくはこの花を見ると、沖縄の街歩きを連想する。
沖縄の青空が似合う花である。

一輪を髪に挿す。
その花の下にある小顔の、小麦色の肌が輝く。
まさに南の国の雰囲気である。



ノウゼンというのは凌霄の字音によるといわれる。
古くはノウセウカズラと読まれ、これがなまってノウゼンカズラとなった。
霄は「空」「雲」の意味があり、空に向かって高く咲く花の姿を表しているのである。



言われてみれば、空と雲が良く似合う花である。







「のうぜんの毅然と染める道の端」




家毎に凌霄咲ける温泉(いでゆ)かな  子規

のうぜんの暮れて色なし山の家 亞浪

凌霄は妻恋ふ真昼のシヤンデリヤ 草田男







花言葉は「栄光」「名声」「名誉」「華のある人生」「豊富な愛情」「愛らしい」である。
また、性を特定した花言葉「女性らしい」というのもある。
確かに女性らしい。

この花を髪に挿す男は考えられない。



        荒 野人


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