エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

濡れ落ち葉

2011年11月09日 | 日記
濡れ落ち葉、初冬の季語である。
「落ち葉」そのものが季語であって、形容詞が着いても季語となる。



雨上がりの午後、近所の公園に出かけたのである。



山茶花の花が散って、樹の下をピンクに染め上げている。


   散る時を知るや山茶花暦見る       野 人


そこにまだらに陽が当たってなんとも風情のある景色となっている。



濡れ落ち葉、美しいイマージュである。



水たまりに移る黄葉は綺麗だ。
シャープであって、異次元をイメージさせるのである。


   落ち葉積む思索の時や畏怖の森      野 人




散策に疲れたら、この木製のベントに座れば良い。
空気が澄んで大気全体が美味い。



水たまりを覗く・・・。
あまり良い趣味ではないのかもしれない。

でも、鮮明な画像を結ぶ水たまりを、風がかき乱したりする時楽しい。



今の季節でしか出会えない景色である。



散策をしていると、思いがけない風景に出会う。
新しい切り口で見る景色は新鮮である。

今日のテーゼは「濡れ落ち葉」である。
アンチ・テーゼは、黄葉であってこの二つは止揚されない。

同義語であるからだ。
今夜、ぼくは「いかにしてアウフヘーベンさせるか」悩むことになろう。
だが楽しい。




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 荒野人


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
濡れ落ち葉 (chie)
2011-11-09 09:56:43
epilogue001さん、お早うございます。

私の拙いデジブックの箱根の旅、千鳥ケ淵にDoodを頂き、有難う御座います。

濡れ落ち葉のお写真を拝見して、これからひと雨ごとに寒さが加わってまいります。
どうかご自愛ください。
返信する
chieさんへ! (荒野人)
2011-11-09 18:42:48
拙い・・・などと。
作品は全て命が通っています。素晴らしいですよ。
お互いに、感動を忘れない日々を送ってまいりましょう。
返信する

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