エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

結界石

2015年10月04日 | ポエム
この世とあの世とを分つ一線。
そこに引かれているのが「結界」である。

ここに結界があるぞ!と知らしめる役割がその石に託されている。



ここは、寺院の入口である。
この結界石は、以前にはもう少し深い場所に置かれていたのだけれど・・・。

いまでは門扉の真下に置かれている。
時間の流れだろうか、石を結わえてある縄が風雨に晒されて黒ずんでいた。







「天高し結界石の置きどころ」







けれど、この置かれた石の意味が分からない人が多くなっている。
訪なう人の声もしない。

この寺院に住まう僧侶たちは、一体全体いかなる生活を営んでいるのであろうか。
それこそ意味も無く知りたい。



       荒 野人


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