梔子の花が存在する。
大袈裟であろうか?
だがしかし、梔子だけでは季語にはなりえない。
花をイメージさせる表現でこそ、夏の季語となるのである。
それにしても、この匂いはどうだ!
甘やかで、煽情的でさえある。

いやいやする君を引き寄せた時のような、身体中に満ちてくる甘い匂いである。
記憶の底辺を掻き混ぜる感覚である。

「くちなしの相対したる小さき顔」

梔子の花は、咲くと同時に錆び始める。
しみができ、虫が着く。
ふくよかに白い花弁は、忽ち茶色に錆びる。
余りに綺麗過ぎるからであろう。
君がそうであるように、誰もが振り返ってしまう。
それが、梔子の花である。
荒 野人
大袈裟であろうか?
だがしかし、梔子だけでは季語にはなりえない。
花をイメージさせる表現でこそ、夏の季語となるのである。
それにしても、この匂いはどうだ!
甘やかで、煽情的でさえある。

いやいやする君を引き寄せた時のような、身体中に満ちてくる甘い匂いである。
記憶の底辺を掻き混ぜる感覚である。

「くちなしの相対したる小さき顔」

梔子の花は、咲くと同時に錆び始める。
しみができ、虫が着く。
ふくよかに白い花弁は、忽ち茶色に錆びる。
余りに綺麗過ぎるからであろう。
君がそうであるように、誰もが振り返ってしまう。
それが、梔子の花である。
荒 野人
は、美しい人にとっては殺し文句ですね。大昔のフィルムのコマーシャルではないけれど、「美しくない人にもそれなりに」効くかもしれません。
若いころ、この言葉にぴったりの美しい友人がいました。
ほんとうにだれもが振り返るのです。
クチナシと違うのは、人間の花である彼女は、さびるのを極度に恐れていたことです。30代の美しい盛りでしたが、予告通り、50歳で知人友人の前から消えてしまいました。隠棲したのです。
暮れ
梔子の
花の白さが
際立つ
梔子の城が際立つ
それは本当ですね
でも雨に濡れそぼる
梔子もなかなか色っぽい
しかし、本当に隠棲するとはね~
鮮やか過ぎて、この世の現実とも思えず夢のようですね。
年相応に老いることの美しさを知らないのは寂しいですね。
美しく年を重ねる事の見事さを!
ぼくの友人たちは心がけて欲しいものです。
もちろん、まさこさんもね!