季節を勘違いする花があった。
梅林公園の一画で「プラム」の花が咲いているのである。
この花がプラムである事は間違いないのである。
説明書き(板書)が吊る下がっている。
花は4月・・・とある。
完全な、プラムの勘違いである。
プラムよ、プラム。
娑婆は晩秋にあって、もうそこには冬が足音を聞こえさせているのだよ。
熟柿落つ天使の分け前鳥が食い 野人
これが現在の季節感なのである。
柿は鈴生りで期待に応えんとしているのだ。
木々の葉は、一葉一葉色を変えつつあるのだ。
山茶花は花開き、アワアワと咲いているのである。
銀杏はここまで黄葉が進んだ。
もう金色のトンネルが出来上がりそうなのである。
それだと言うのにプラムよ、プラム。
きみは何故、場違いな環境に耐えるのだ。
でも、ぼくは嬉しい。
プラムの花は楚々として美しいからだ。
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荒野人
梅林公園の一画で「プラム」の花が咲いているのである。
この花がプラムである事は間違いないのである。
説明書き(板書)が吊る下がっている。
花は4月・・・とある。
完全な、プラムの勘違いである。
プラムよ、プラム。
娑婆は晩秋にあって、もうそこには冬が足音を聞こえさせているのだよ。
熟柿落つ天使の分け前鳥が食い 野人
これが現在の季節感なのである。
柿は鈴生りで期待に応えんとしているのだ。
木々の葉は、一葉一葉色を変えつつあるのだ。
山茶花は花開き、アワアワと咲いているのである。
銀杏はここまで黄葉が進んだ。
もう金色のトンネルが出来上がりそうなのである。
それだと言うのにプラムよ、プラム。
きみは何故、場違いな環境に耐えるのだ。
でも、ぼくは嬉しい。
プラムの花は楚々として美しいからだ。
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