孤独を慰める。
孤愁と云ってみた。

一人で居ることの孤独であり、憂いである。先週の大雪は未だその爪痕が濃い。
孤立集落が多く残されている。
そこで日々を過ごすことの孤独であり、憂いである。

都会では、一通り雪の整理はついた。
ついたけれど、裏道ではその道幅を半減させている。
だから、いまもって外を歩く時は注意深くしなければならない。
普段は使わない筋肉を酷使する。
筋肉痛が続く・・・といった有様である。

林を歩き、ヤブツバキを探した。
雪に映えるヤブツバキ、を探したのである。
雪に深紅の花。

その下で、朽ちた葉が、雪を褥にして静かに横たわっている。
そこだけ、静かな時間が流れている。

森羅万象、ものみな静謐であってほしい。
静謐でありながら、植物の世界は労りと慈愛に満ちている。

「葉の眠る窪み柔らし雪の後」

この褥の雪は、暖かい。
包まれた朽葉は、穏やかである。
従って、孤愁を慰められているのだ。
自然の循環は、かくも厳しくも美しい。

今日、白鳥を見に出かける予定だったけれど急遽中止にした。
白鳥がいないのである。
例年だと3月中頃に、北帰行が終るのだけれど!
川島町役場に問い合わせたところ、あの大雪の日以降、居なくなったとのこと。
あまりの寒さに、南下したのだろうと言う。
さもありなん。
この寒さは、シベリアを凌ぐのだ。
北帰行の時にでも、もう一度羽を休めてくれないだろうか。
そうしたら、ぼくももう一度会いに行ける。
このまま、オサラバは寂しい。
荒 野人
孤愁と云ってみた。

一人で居ることの孤独であり、憂いである。先週の大雪は未だその爪痕が濃い。
孤立集落が多く残されている。
そこで日々を過ごすことの孤独であり、憂いである。

都会では、一通り雪の整理はついた。
ついたけれど、裏道ではその道幅を半減させている。
だから、いまもって外を歩く時は注意深くしなければならない。
普段は使わない筋肉を酷使する。
筋肉痛が続く・・・といった有様である。

林を歩き、ヤブツバキを探した。
雪に映えるヤブツバキ、を探したのである。
雪に深紅の花。

その下で、朽ちた葉が、雪を褥にして静かに横たわっている。
そこだけ、静かな時間が流れている。

森羅万象、ものみな静謐であってほしい。
静謐でありながら、植物の世界は労りと慈愛に満ちている。

「葉の眠る窪み柔らし雪の後」

この褥の雪は、暖かい。
包まれた朽葉は、穏やかである。
従って、孤愁を慰められているのだ。
自然の循環は、かくも厳しくも美しい。

今日、白鳥を見に出かける予定だったけれど急遽中止にした。
白鳥がいないのである。
例年だと3月中頃に、北帰行が終るのだけれど!
川島町役場に問い合わせたところ、あの大雪の日以降、居なくなったとのこと。
あまりの寒さに、南下したのだろうと言う。
さもありなん。
この寒さは、シベリアを凌ぐのだ。
北帰行の時にでも、もう一度羽を休めてくれないだろうか。
そうしたら、ぼくももう一度会いに行ける。
このまま、オサラバは寂しい。
荒 野人
雪に幽閉された中での重く苦しい生活にいながらも
静謐に心を沈め孤愁を楽しむことが出来れば
それもまた長い春待ちの夜に美しい・・・
静謐に 孤愁と戯むる 春まだ来 ~緑雨~
苦しんでいるかたには申し訳ありません^^
ごめんなさい。
野 人
いま藪椿が綺麗です。
緑雨的気候ではまだまだでしょうか?
藪椿は、必ずしも群れて屹立していません。
林の中で、ひっそりと佇んでいます。
それが良い。
確かに、飯田蛇笏のように孤高の俳人を連想させます。
人はどうでも良い、自分の生き様に忠実に生きよ!
と教えてくれます。
我が故郷の俳人です。
龍太も傑出した俳人でありました。
キララから、やがて雲母へと飛躍する蛇笏。
素朴で骨太な、だがしかし格調高く詠い上げる句は、心を豊かにさせてくれるのです。
嗚呼、ぼくもそうありたものだ。
蛇笏の連想をありがとうございました。
このところ、久我出来ないで苦しんでおります。
今日は、句を詠むことにひた向きになりたいと思います。
野人