エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ドリアンが来た

2012年01月14日 | グルメ
ドリアンを頂いた。
凄まじい匂いで我が家を席捲したのである。



だが、この匂いこそが美味さの源泉である。
フィリッピンからの直送である。

ドリアンと言えば、タイが優れて有名であるけれど旬であれば台湾であれ、マレーシアであれ、ましてやフィリッピンの味は保障つきである。



これが旬のドリアンの果実である。
甘くねっとりとして、ずっしりと重い果肉である。



だがしかし、今は旬では無いのである。

少しドリアンの薀蓄・・・。
Durio=ドリアン属であり、このdurianという言葉はラテン語のもとになった。
もともとマレー語で棘(duri:ドリ)を持つものという意味であるのである。

しかし、持ち歩く際の棘の痛さは格別である。
従って、このように棘の先端はカットしてあるのである。

最初に書いたけれど、匂いは凄まじい。
いや「臭い」と書くべきか!

ドリアンの産地ですら、臭いが強烈なため、飛行機内への持込みが禁止されている。
公共の建物やホテルも、持ち込み禁止にしている所が多い。
 
近年タイではMon Thong(モントーン)という臭いを抑えた改良品種が作られ流通しているのである。



割るのに苦労するけれど、こんなふうに果肉が詰まっている。
時には血を流しながら果肉に辿り着くのである。

果実は強い甘味を持ち、栄養豊富(特にビタミンB1を多く含有)なため、国王が精力増強に食していたと言われる。
ゆえに「王様の果実」と呼ばれていたけれど、今日では「果物の王様」と呼ばれている。

果物の女王は、通常「マンゴスティン」である。



東南アジアでは、ドリアンを食べるとき飲酒すると死に繋がると広く信じられている。
古くは18世紀に書かれた文献にもそうした記述が登場するのである。
腹内での異常発酵によるガス説、または高カロリーのドリアンとアルコールによる急激な高血糖説など様々な俗説があるのである。
だがしかし、これまでにドリアンと飲酒による因果関係が証明された死亡事故は報告されていない・・・のである。

とまれ、このドリアンは我が家に来た。
美味しく頂くのである。




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