エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

被災地に思いを馳せて・・・春はまだまだ遠い

2011年03月29日 | 
被災地には雪が舞っている。
寒さの中で避難所生活が続くのだ。

ニュースや一般報道も、東日本大震災で枠が埋まっている。
胸が潰れてしまいそうだ。

人は感動で涙を流すけれど、悲しみでもっと深い涙が流れる。
東京は桜開花の基準となる靖国の「標準木」で花桜が咲いたのだそうだ。

何時もの年なら、嬉しくてウキウキしてくるのだけれど今年は被災地とのギャップに心が痛んだ。



新しい命の誕生が告げられる・・・産声が聞ける。
若葉の力強さ・・・それは嬉しい。



ホトケノザとヒメオドリコソウが並んで花を着けている。
珍しいたたずまいである。

こんな他愛のない風情が心を温めてくれる。
でも・・・被災地ではまだ雪が舞っている。

明日から被災地も気温が上がって春の兆しが感じられるという。
早く身体も心も温めてほしい。



椿が咲き、その花弁が根元に落ちている。



『花の命は短くて苦しきことのみ多かりき』
林芙美子が色紙に好んで書いた言葉である。

花の命は短い。
そして苦しき事ばかりが多い。

だがしかし季節は巡る。
この悲惨な記憶を、一体いつ時間が溶かしてくれるのだろうか。





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                荒野人