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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

『辛夷と木蓮の春』をお楽しみあれ!

2010年04月02日 | 日記
桜吹雪の中を歩くと、坂口安吾の「桜の森の満開の下」という小説を想起する。
また、梶井基次郎には「桜の樹の下には」という作品がある。

誰もが桜花には創作意欲をそそられるのだろうけれど、どの作品もある種おどろおどろしたモチーフに貫かれている。

それほど桜花は美しい。



翻って、辛夷や木蓮には爽やか過ぎるイメージが漂っているのである。
たわわに過ぎない美意識に支配されているのかもしれない。


デジブック 『辛夷と木蓮の春』




辛夷と木蓮。
どちらも花の美しい時間は短い。



「花の命は短くて、苦しき事のみ多かりき!」
である。

その一瞬の美しい刹那を切り取りたいと念願しているのである。
このデジブックの花は、その念願へのアプローチである。

成功したのかどうかは、ぼくには分からない。






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                  荒野人