平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

テルマエ・ロマエ~アイデアの勝利!

2012年09月26日 | 邦画
 大爆笑の作品でした!
 作品ってアイデアなんですよね。
 現代日本にタイムスリップしたローマ人が、現代の風呂を見て驚き、再び古代ローマに戻って、現代で見たことを活かして新しい風呂を作る。
 未来の技術を過去に持ち帰るというのは、タイムスリップものではよくあることですが、<風呂>という所が斬新!
 まさにアイデアの勝利です!

 一方、アイデアというのは、これでもかこれでもか、と次々と投入されなければ、あっという間に飽きられてしまう。
 この点、『テルマエ・ロマエ』は見事!
 浴場設計技師ルシウス(阿部寛)が現代で見た風呂のアイデアが以下のように次々と古代ローマで実現していく。

・銭湯→ローマの大浴場、壁の風景画、コロリンの風呂桶、フルーツ牛乳付き
・個人風呂→ローマの個人風呂、シャンプーヘッドやウサギのシャンプー付き
・高級ジャグジー→皇帝のジャグジー風呂、アロマキャンドル、ウォシュレットのトイレ付き
・静岡ワニ園→ローマのナイル風呂、ワニ付き(笑)
・鉱泉→ローマの戦場での鉱泉

 そしてタイムスリップものでは、歴史との関わりは欠かせない要素。
 『テルマエ・ロマエ』でも、
・皇帝のジャグジー風呂、アロマキャンドル付きで、皇帝は癒され。日頃のストレスを忘れて厳しい政務に没頭できる。
・戦場での鉱泉で、傷ついた兵士の傷が癒え、異民族との戦いに勝利することが出来た。
 などと、史実とリンクしている。

 考えてみると、これって『仁 -JIN-』ですよね。
 『仁 -JIN-』の場合は、<現代の医学が江戸時代で活用され、歴史を変えていく>。
 『テルマエ・ロマエ』の場合は、<現代の風呂の技術が古代ローマで実現され、歴史を変えていく>。
 違いは、主人公が<現代人>か<古代人>か、素材が<医学>か<風呂>かの違いだけ。

 これは斬新な作品は、物まね・イミテーションから始まるといういい例。
 最後に漫画家志望の女の子の真実役の上戸彩さん。
 彼女はかわいい女優さんとして人気があるが、古代ローマ人から見ると“平たい顔族”の女なんですね!



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