平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「光る君へ」 第30回「つながる言の葉」~桐壺帝・一条天皇、桐壺=定子、藤壺=彰子、光源氏=敦康親王

2024年08月05日 | 大河ドラマ・時代劇
「わたしの寿命を十年やろう」
「すべて上手くいけば、わたしなどどうでもいいのだが」

 道長、無私である。
 朝廷のため、民のために命を削って働いている。

 一方、干ばつなど状況は一向によくなっていない。
 それは一条天皇(塩野瑛久)がいまだに定子(高畑充希)に心を残してるからだろう。

 一条天皇は楽しかった過去の世界にいる。
 その象徴が『枕草子』。
 あるいは「生まれ変わったら定子のために生きたい」と語っていたように、
 心は未来にある。
 一条天皇には「現在」がない。

 そんな中、現実を自分らしく謳歌したいという人物が現われた。
 和泉式部(泉里香)だ。
 和泉式部は『枕草子』を面白くないと語る。

 一方、倫子(黒木華)は母親の顔。
 娘・彰子(見上愛)が一条天皇に愛されていないことを憂えて直訴。
 これに対して一条天皇は
「朕を受け入れないのは中宮の方だ」
 帝に直訴したことを道長が咎めると
「殿はいつもわたしの気持ちがわかりませぬゆえ」

 天災、一条天皇、娘・彰子のこと、倫子のこと──
 すべてが上手くいっておらず道長は八方ふさがりだ。
 そんな道長に安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)は言う。
「いずれ光は射します」
「今、心に思い浮かべた人があなたに光を与えることでしょう」

 道長が思い浮かべた人──
 それは、まひろ(吉高由里子)だった。
 ……………………………………………………………

 なかなか『源氏物語』執筆に至りませんね。
 いろいろ焦らしている感じ。
 まひろが『源氏物語』を書き、彰子が心を開き、道長に光が射す。
 はやくこうなってほしい。

『源氏物語』は「現実」の文学なんですよね。
 登場人物たちは欲望でいっぱい。
 その結果、思いを遂げられず嘆いたり、恨んだり、悲しんだり。
 あるいは思いを遂げて喜んだり。
 登場する女性たちも「祟る女」「熟女」「田舎女」「美しくない女」など、さまざま。
 美しく楽しいだけの『枕草子』とは違う。

『源氏物語』関連で言えば──
・桐壺帝=一条天皇
・桐壺 =定子
・藤壺 =彰子
・光源氏=敦康親王    だろうか。
 桐壺帝は桐壺の更衣を溺愛していたが、亡くなってしまった。
 そんな桐壺帝が次に愛したのは藤壺。
 一方、敦康親王は定子の子で彰子に育てられている。
 彰子の御座所は「藤壺」と呼ばれている。


※追記
 まひろが書いている『かささぎ語り』は男女逆転の物語なのか。
 だとすると、まひろ=光源氏も考えられる。
 まひろ(=光源氏)は道長(=藤壺)を愛しているが、思いを遂げることができない。

※追記
 まひろと娘・賢子との関係は上手くいない様子。
「自分の考えで生きていける女子に育てたい」
 押しつけはよくないぞ。
 賢子よりも執筆が大事という感じも見受けられる。
 この母子、どう描かれていくのだろう?

コメント (1)
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