平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

陸王 最終回~陸王を信じて走れ! 信じて諦めなければ奇跡は起こる!

2017年12月25日 | 職業ドラマ
 大切なのは〝自分を信じること〟と〝仲間との信頼〟
 そんな暑苦しい(笑)作品だった。

 話数は覚えていないが、アトランティスが茂木(竹内涼真)の契約を打ち切るシーンがあった。
 その打ち切りの理由は、過去のデータ。
 茂木と同じケガをしてマラソンに復帰した選手はわずか5%という数字。
 そう、アトランティスの判断基準はデータなのだ。
 アトランティスは〝データ〟を見て〝人間〟を見ていない。

 経済的な合理性も判断基準だった。
 その選手に投資して採算が合うか否か。
 会社にとってメリットがあるかどうか。

 一方、宮沢社長(役所広司)のこはぜ屋は違う。
 茂木の能力を信じ、採算度外視で応援する。
 喜びや苦しみを分かち合い、いっしょに走っていく。
 これがこはぜ屋とアトランティスの違いだ。

 登場人物それぞれが自分の言葉を持っているのもよかった。
 最終回ではダイワ食品の監督がアトランティスに言ったこの言葉。
「あいつらは損得勘定抜きで走ってるんだ! その邪魔をするな!」
 監督も熱いね。
 こういう心の底から出て来た言葉は胸に響く。

 というわけで、
 もう一度、繰り返すけど、ほんと暑苦しいドラマ!(笑)
 今の時代によくこんなテーマを持ってきた。
 汚いおっさんが主人公だし(笑)
 でも、視聴率は良いんだよなぁ。
 実際、見ていて面白かったし。
 視聴者は、こういうドストライクの直球で濃い味の作品を求めてるんだよ。
 変化球や薄味もいいけれども、たまにはこういう作品も見たくなる。

 もっとも現実はデータや経済的合理性のアトランティスが勝つんだろうなぁ。
 今の世の中はそういう価値観で動いている。
 でも、たとえウソであっても、ドラマくらいは〝信念〟と〝信頼〟が勝つ所を見てみたい。
 時代劇や刑事ドラマで、必ず悪が裁かれるように。

 最後に。
 最近、僕の中で役所広司さんがブームです。
 ダイワハウスのCMも面白かったけど、今やってる宝くじの侍のCMも面白い。
 宮沢社長にも滲み出る人間的なあたたかさやユーモアを感じるけど、何だろう、この味は?
 同じ池井戸作品の堺雅人さんや阿部寛さんには出せない味。
 恐るべし、役所広司!


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