平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

六本木クラス~復讐劇なのにライトでポップ! 人物配置が絶妙で、平手友梨奈のハマり役!

2022年08月11日 | 職業ドラマ
『六本木クラス』が面白い。

 

 原作の韓国版『梨泰院クラス』はすでにnetflixで視聴済み。
「次の展開はどうなるんだろう?」
「オ・スア(クォン・ナラ)、こんな美人いるのか!?」
「チョ・イソ(キム・ダミ)、どんどん魅力的になっていくなあ」
 などとワクワクしながら一気に見た。
 盛り上がりすぎて「コロナが落ち着いたら梨泰院に行きましょう!」と取引先の人と語り合った。
 だから日本版はどんなもんだろうと思っていたが、このリメイクはいい!
 何しろ日本版の『24』はひどかったからなあ。
『24』ファンとしては、おいおい、という感じだった。
 …………………………………

 このドラマの面白さは何と言っても『韓流ドラマ特有のアクの強さ』だ。

 何しろ主人公は復讐のために20年の計画を立て、
 マグロ漁船に乗って資金を稼ぎ、
 父親の保険金をもとに復讐先の企業の株を買い、
 復讐先の企業の専務を仲間に引き込み、共闘するんですよ。
 しかも、その復讐は暴力によってではない。
 企業競争で打ち勝って敵の会長に土下座させるのだ。
 こうして書くと、ドロドロしたハードなドラマの印象を受けるが、
 ドラマ全体の印象としてはライトでポップ。
 何しろ復讐劇でありながら居酒屋のサクセス・ストーリーでもありますからね。
 このさじ加減が絶妙で、作劇としてすごく面白い。
 ハードな内容をハードに描いても、それはちっとも新しくないんですよね

 人物配置もお見事。
 必要な時に必要な人物が現れる。
 たとえば、居酒屋を開店しても客が来ないと、
 インフルエンサーでマネージメントに長けた麻宮葵(平手友梨奈)が登場する。
 葵は店の改善点を次々と指摘し、結果、店は大繁盛!
 戦いが企業乗っ取りの段階に入ると、
 高校時代、長屋龍牙(早乙女太一)にいじめられていた桐野雄大(矢本悠馬)が
 有能なファンド・マネージャーとして登場する。
 必要な時に必要な人物が現れて、視聴者は拍手喝采するのである。

 人物同士のぶつかり合いもハンパでない。
・宮部新(竹内涼真)VS長屋茂(香川照之)
・宮部新VS長屋龍牙
・麻宮葵VS楠木優香(新木優子)
 特に葵と優香の女性同士の戦いは熾烈で、
 嫌味あり、毒舌あり、平手打ちあり、ほっぺたプニュありで、これらを見ているだけで楽しい!
 …………………………………

 あとは役者として葵役の平手友梨奈がすごい。
 僕はアイドルオタクでもあるので、てち(平手友梨奈)は欅坂46のデビュー時代から見ているが、『ドラゴン桜』などを経てオンリーワンの役者になった。

 

 この眼力。
 人を食ったような反抗的な表情。
 世の中との不協和音。
 孤独。
 時折、見せる狂気。
 こういう役をやらせたら平手友梨奈はピカイチだ。
 同時に、彼女しかできない表情を時折さりげなく見せる。
 アイドル時代から、てちの表現力はすごかったが、
 おそらく『六本木クラス』の麻宮葵は平手友梨奈の当り役になるだろう。

『六本木クラス』はテレビ朝日系・木曜21時~。
 本日も放送があります!


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