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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「御上先生」~人間は最強で最弱の生き物なんです。今の生徒たちは最強です

2025年03月16日 | 学園・青春ドラマ
 日曜劇場「御上先生」
 作品のレビューは最終話まで見終わった後に書きたいと思うが、第8話でこんな言葉があった。

「42.195キロを走れるのは人間だけなんです。だから人間は地上最強の生き物なんです」

 これはどういう意味だろう?
・意思の力
・考える力
・目標をもって行動する力
 42.195キロを走るには、これらの力が必要だ。
 これらの力が人を最強の生き物にしている。

「人間は最強で最弱の生き物なんです。今の彼らは最強です」

 御上先生(松坂桃李)が「今の彼らは最強です」と語った時、
 彼ら(生徒たち)は個々の勉強法をシェアし話し合って、自分たちの勉強法を作ろうとしていた。
・力を合わせること
・ノウハウをシェアし合って、ノウハウをヴァージョンアップしていくこと
・集団の力
 これが〝最強の人間〟の姿なのだろう。
 逆にひとりで孤立している人間は生物として弱い。

「高三は生命力が強くて、それでいて繊細です。細胞は日々増殖して成長しています」

 これが若さなんですね。
 おっさんになると、このみなぎる生命力がうらやましい。
 逆におっさんになると、すれっからしになって大抵のことに傷ついたり驚かなくなっている。
 果たしてこれは良いことなのか?
 ……………………………………

 この作品のモチーフのひとつである真山弓弦(堀田真由)の心の中が次第に明らかになって来た。
 弓弦はチェ・ゲバラの「世界があなたを変えれば、あなたは世界を変えられる」という言葉を
 自分なりに「世界を変えることで自分も変えられる」と解釈して犯行に及んだ。

 確かに世界は醜く愚かで「ああしろ」「これはダメ」「言うことをきけ」「順応しろ」「服従しろ」と個人を抑圧してくる。
 真山弓弦、そして御上の兄・宏太(新原泰佑)は世界に反抗して戦ったわけだが、
 弓弦は殺人犯となり、宏太は自ら命を断った。

 そんな弓弦たちとは対照的なのが御上先生の3年2組の生徒たちだ。
 彼らも世界に疑問を持ち、変えようとするが、弓弦の戦い方とは違う戦い方をする。
 彼らは話し合い、問題解決のために、世界を変えるためにどうすればいいかを考え、行動する。
 つまり前述の〝集団の力〟だ。

 醜い世界を変えるにはどうしたらいいか?
「御上先生」のテーマが明らかになって来た。


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