平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

パラリンピック開会式、楽しかった!~だって『スタジオ・ジブリ×新宿二丁目』なんだよ!

2021年08月25日 | 事件・出来事
 昨日のパラリンピック開会式。
 予想外によかった!
 僕は政治的には、オリパラに否定的だが、
 エンタテインメントとして、いいものはいい、と言いたい。

 テーマは『We have a wing (わたしたちには翼がある)』

 パラ空港の人々が織りなす、さまざまな物語。
 演出担当は、劇作家・演出家のウォーリー木下さんという方。
 僕は存じ上げていなかったが、
 なるほど、いかにも劇作家さんがつくるステージ、楽しい演劇を見るような感じだった。

 圧巻だったのはラスト。
 片翼の小さな飛行機がみんなに勇気をもらって飛び立つ。

 この「片翼の小さな飛行機」を演じたのは、和合由依(わごう・ゆい)さん(13)。

 

 

 この子、すごい表情をするな。
 オーディションで選ばれて、今まで演技経験がないらしい。
 シロウトだから生まれる素直な表情なのかもしれない。

 この小さな飛行機に勇気を与えるのは、電飾でいっぱいのデコトラ。
 新宿二丁目のドラァグ・クィーンのような異形の者たちが乗り込んでいて、
 荷台をオープンにすると、布袋寅泰さんと障がい者の方によるロック演奏が始まる。

 


 どなたかが、この片翼の飛行機とドラァグ・クィーンを共演を
『スタジオ・ジブリ×新宿二丁目』と評していたが、なるほど!

 これなんだよ。
 少し前の東京五輪の演出家は「カオス」「多様性」を表現したくて、『江戸大工・火消し×タップダンス』『歌舞伎×ジャズピアノ』を考えたらしいんだけど、うまく噛み合っていなかった。
 おまけに、ちょっと考えれば思いつきそうな発想。
 ところが、今回のパラリンピックでは──『スタジオ・ジブリ×新宿二丁目』

 この組み合わせってあまり思いつかないよなあ。
 完全に水と油。
 でも、底流に「純粋なるもの」や「哀しみ」が流れている。

 敢えて名前は出さないが、東京五輪の演出家さん、
 これが「カオス」であり、「多様性」なんだよ。
 低予算でも、知恵を使えば、いいものが出来るんだよ。

 東京パラリンピックの開会式、楽しかった!
 

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