さて都知事選。
今回はその見所を書いてみたいと思います。
舛添要一さん。
優勢らしいんですが、一般人気はないんですよね。
優勢なのは、自民党・公明党支持者の組織票があるから。
不人気なのは特に女性。
過去の女性スキャンダル、女性蔑視発言で、
<舛添要一を都知事にしたくない女たちの会>まで発足してしまった。
小泉進次郎議員が応援を拒否したように、自民党支持者の中にも舛添不支持者は多い。
安倍首相を支持するネトウヨと呼ばれる人たちも。
すみません、舛添さんをdisる内容になってます……。
おまけに日刊ゲンダイや週刊文春で暴露された<2億5千万円の政治資金問題>。
これを追及されて、猪瀬さんみたいに即辞任なんてこともあり得る。
そうしたら、また選挙?
すみません、やっぱり舛添さんをdisる内容になってます……。
こんな舛添さん優勢に肉薄していると言われているのが、細川護煕候補。
小泉元首相とのダブル総理大臣コンビで、街頭演説は毎回超満員。
瀬戸内寂聴、菅原文太、吉永小百合、なかにし礼さんら著名人も支持を表明。
細川候補夫人の佳代子さんの演説も人気らしい。
おそらく無党派層の票は、こちらに流れるのではないか?
となると、都知事選の焦点は、
自民党・公明党の組織票(舛添さん)VS無党派層(細川さん)。
これが今回の都知事選の見所のひとつ。
しかし、一方で細川さんは政策が弱いんですよね。
脱原発に対する切実な思いは、十分に伝わって来るのですが、その他の政策については具体性に欠ける。
陶芸家というアーティストの感性と自然との共生という哲学は素晴らしいのですが、その他は曖昧で、今ひとつ伝わって来ない。
というわけで、政策で具体的なのは宇都宮けんじさん。
弁護士として弱者救済にあたってきた方だけあって庶民派、<やさしい政治>をしてくれそう。
猪瀬さんが当選した前回の都知事選でも2位の票を獲得した。
また社民党や共産党が支持しているように、その政治姿勢は<反安倍内閣>。
なので、都民の中で
「安倍はやばいな。戦争をやりかねない」
「安倍の政治って結局、大企業・金持ち優遇の政治じゃん」
と考える人は宇都宮さんに行きそう。
すみません、安倍自民党をdisってます。
残念なのは、細川さん、宇都宮さんで票が割れてしまうこと。
実際、脱原発派で、どちらに入れるか迷っている人は多いし、一部ではお互いに罵り合いをしている。
なので現状では、細川・宇都宮で票が割れた結果、漁夫の利で舛添さんが当選という感じか?
だが、選挙は投票箱のふたを開けて見なければわからない。
先程、書きましたように、舛添さんは一部の女性を敵にまわしていますし、組織票も割れそうですし。
というわけで、これが今回の都知事選の見所のふたつめ。
組織票をバックにした舛添要一という本命に対し、逆転はあるのか?
細川・宇都宮で票は割れてしまうのか?
いずれにしても都民の有権者は投票に行きましょう。
<舛添は嫌い><脱原発><反自民><やさしい政治><本当なら引退して楽に暮らせてたのに立候補して偉い>など、投票理由はどんなものでもいいと思います。
こういうのは参加した方が絶対に楽しいですし。