平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒11「猛き祈り」~3年3ヶ月たったらまた来てください。父の祈りを成就させるために

2012年12月20日 | 推理・サスペンスドラマ
・鈴の音
・竹筒
・悲惨な事件の新聞記事

なるほど、これで<即身仏>か。
右京(水谷豊)さんの想像力ってすごいですね。
これだけで背後に隠された意味を読み取ってしまうなんて。

即身仏になって世を救おうとした真智子(柴本幸)の父・伏木田辰也はまさに<善意と理想の人>だった。
辰也は、前科者や心に傷を持つさまざまな人たちに手を差しのべ、救っていた。
彼の<善意と理想>は高じ、今度は世界中の悲惨を救うために<即身仏>になろうとした。
この辰也の人物像が面白い。
こういう辰也みたいな人、これから現実に出てくるんじゃないですかね。
格差社会は進み、社会はどんどん荒廃し、不安になって来ているから。

ただし<善意と理想>は、今回の事件のように、時として罪を犯す。
理想を実現するために、その狂信者たちが暴走する。
享(成宮寛貴)を暴行した『まろく庵』の人たちがそうだ。
テロや戦争を行うイスラム原理主義者たちがそうだ。
現在、日本の右傾化が心配されていますが、カリスマ性のあるリーダーが誕生したら、この国の人たちも狂信的に暴走するんじゃないかな。
それが心配。
真智子のように暴走を止める人がいてほしい。

それにしても、最近の『相棒』はオカルト要素が多い。
右京さんは合理主義者で幽霊なんて信じないだろうと思っていたけど、案外幽霊好き、どうしても幽霊を見たいらしい。

それから警察上層部のやりとり。
享の不祥事に
「この件は私は聞かなかったことにしよう」
「そんなこと通りませんよ」
「通るんだよ。タテ社会では十分に通じるんだ」(笑)


コメント (4)
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