
空から西風にのって雪片が魂の如く舞い降りてくる。この風情を昔人は実に美しく華麗に表現したものだ とつくづく思い 山の遥か向こうは日本海で 北海道の大雪情報も併せて推察すると さぞかし厚い雪雲に覆われていることだろうとも思う。
風邪ひきで約一週間スランプ状態が続いた身には 最上級者の作品への羨望が湧く反面 この雪模様には 正直 なんとも憎たらしくなる…のである。
この厳寒には 早々に白旗を揚げたい気持ちになっている。…少し厚めに積雪すると諦めもつき 若干温かい気分になるのだが…。
ほんのちょっとしたことに我慢できなくなってきているのは…きっと加齢のせいか?…本日は命日なので静かに仏壇に手を合わせ ともかくも感謝した。
「風花や波路のはては空青き:水原秋櫻子」