街角風景～乱れ雲

　まぁ～なんと不安定な天候が続くのでしょう。やっぱりエルニーニョは懸命に大気擾乱を掻き起しているのでしょう。
　薄手の半袖でちょうど良い日　かと思ったら　翌日は最低気温10℃を下回り厚手の長袖へ…と　なんと目まぐるしい。それでなくても体温の自動調整が緩慢になっていて　かなり困惑してます。こんな日は　熱い珈琲をすすりながら　しみじみしたポーズをとって　人生は気合いだぁ～と三度つぶやくも　やっぱりすこし寂しい。（６月の駆け込み粗製乱造投稿…でした。没ネタ達ィ～さよぉ～ならぁ～…）
　
　　　　　　「夕立のあと夕空の残りけり：今井杏太郎」

街角風景～スイレン

　過日　大学植物園の池周辺を散歩。子供たちはザリガニ釣りに夢中。仕掛けはじつに簡単で　棒の先に太い紐をたらし　その先には疑似餌のようにピンクの毛糸をちびり。にぎやかに釣り上げている。水中を覗くと　いまやお玉杓子の大群はどこかに消えしまって　まったく跡形もない。ザリガニ族が天下を取ったのだろうか。しかし　紅い彼らは何処から大挙侵入してくるのだろう。
　その御池騒動と対照的に　すこし距離をおいて　スイレンが花を開き知らん顔でツンとしておりました。（昨日も今日も　雨です…。）

　　　　　「ざり蟹のからくれなゐの少年期：野見山朱鳥」

街角風景～ワスレナグサ

　春の花…だと思っていたら　河原に可憐にたくさん咲いていました。撮影は６月８日。まわりを細い紐で大きく囲っていましたので　地域のどなたかが大切にお世話していることがうかがえました。
　おそらく…その人は？きっと文学好きでもあるのでは…と直感しました。
楚々として風をうける風景は　やはり洋風でまるで絵本の世界のように感じた。その残像がなかなか消えない　暑い日の午後の花との遭遇なのでした。（撮り貯めネタからの　月末の駆け込み投稿です。）

　　　　　「夏草や夜のさびしさは耐えがたき：中村汀女」

街角風景～三角錘

　…さらに…重箱の隅を突っつくようですが　自分が積むことを考えるとなんともパズルのようで　不思議なお城の石垣模様。
　日本には唯一？と思われる「三角すい型」の角石。（御本丸跡四阿「夕陽亭」脇下）　TVの鉄腕DASH！で　本格石工職人（瀬戸内海？）とともにアーチ型の石橋をみごとに組んでましたが…その苦労と熟練度が…よ～く解りました。その間接の体験感覚をもって　またこの石垣を観わたすと…もう切がないくらい！面白いのです。

　「なんで～わざわざあんな積み方を～？？」と…。あまりに自己中心的でマニアック過ぎますが　これだけは！の一枚と一句を追加記録しときます。ただ…蝉はまだちょっと早すぎ…ですけれど　まもなくです。

　　　　　　　　　　　「閑さや岩にしみ入る蝉の声：芭蕉」

街角風景～笑い積み

　[まえがき]…通信容量オーバー（無謀にも映画をダウンロードしようとした）のため　「通信低速化」の厳格処分？を受けてしまい　しばらくの間　「デジタル断ち」し蟄居しておりました。自業自得でありました。

　[本文]…６月上旬は　しばらく降雨がなかったので　ラジオで平年の４０％の降雨量しかない…と云った　とたんに雨降りに。しかも各地で大荒れが連続し　一日中　大気も地上も大忙しの日が続いています。

　ところで　盛岡城址の石垣には　一日中　陽が射さないところがあり　立派な苔が生しています。
　そこの石積みは独特で　丸い大きめの石の周辺に小さい石を噛ませて積みあげています。
　人が口を開け　歯を見せて笑っているように見える？ことから　いつのころからか笑い積み…と。（個人的に感想は別れますが…)　これ以上調べようもなく…何十年も　宿題のまんまにしていました。
　多分　江戸期の頃　職人独特の遊び心だと思います。(^０^) などと呑気なことを考えているうちに…６月も下旬に…早いですねぇ～変化も早いし。


　　　　　　　　「夏草や兵どもが夢の跡：芭蕉」