街角風景～バラ紅いに

　近傍のバラ園にて。通常の花期は　初夏が最盛期だろうけど　寒風に耐えながら　よくもまぁ～頑張って咲いているものだ。まもなく神無月（陰暦十月）も　お・わ・り　で冬本格化へ。
　何度も何度も書いて　我ながら少々気まずい気があるが　ものすごく時の流れが早すぎる～。どうして…♪バぁラぁよォ　バ・ラ・よォ～教えておくれ♪…と　投げやりで他力依存になって…ボブディランさまがクシャミするな？…来月もまた　あてない答えを探しながら　ブラブラ風に吹かれて参ることといたします。
　それにしても…いつもは霜が一度は降りる時期なのだけれど…ちょい遅い感じがし　少々自身の季節感が揺らぐ。もっとも　衣類の冬支度をサボって　風邪をひきそうな恰好で日がな一日過ごし　本末転倒なのだが…。
（一期一会撮り溜め多し秋の雲…たくさんあるのにもったいない～！？…と　精一杯の強がり。）
　　　　　　　「バラ散るや己がくずれし音の中：中村汀女」

街角風景～秋は霧

　春は霞　秋は霧　と云うけれど　今回は正しくは「もや」と云うのでしょう。岩手山が薄っすらと浮かび　すごく幻想的な風景に出会ったものの…見とれてばかりで　一句浮かぶ前にシャッターを切り　ほっと安心して終り…という心情の動きはいつものパターン。
　このひと安心がなかなかの曲者で侮れない。気持ちの上では　その場で足踏みしながら気持ちをまとめきれないで終わってしまい…そういう現状と早く　さようなら　しなければ…と思いつつカメラに収めて　後は野となれ山となれの　忘却一直線…なのである。
　嗚呼　才無き者にも　ふるさとの山はありがたきかな…なのであった。
　　　　　　　　　「さやうなら霧の彼方も深き霧：三橋鷹女」

街角風景～白鳥の抗争

　大空に　南下する白鳥の編隊飛行が目立つようになった。郊外の田園は　稲刈りがほぼ終わって　鳥たちの食料調達地になっている。白鳥たちが　その日の安全な宿泊地を求め　市内の大きめの池へ　夕刻になるとたくさんやってきている。
　やっぱりそちらの世界でも…親分とその一族が集団をつくり　絶好の泊地を獲得すべく　やがてぶつかりあいが始まり…こちらの世界同様　大きくて強いヤツが勝っているようだ。
　明日の餌の保障をより確実にするため　一切の妥協のないリアルな闘いの場を見てしまい　甘いトンチキは　冷水をかけられた気分になってしまった…のです。いまさら…ですが。
　　　　　　　「白鳥の胸を濡らさず争へり：吉田鴻司」

街角風景～ｶﾂﾗﾏﾙｶｲｶﾞﾗﾑｼ

　お呪いではないです。イイ紅葉の写真を期待して♪…いつもの公民館の庭園に行って驚愕。なんとォ～！！虫による葉枯れ被害が深刻な状況に。恒例の紅葉ﾗｲﾄｱｯﾌﾟ行事は中止となり　庭園の一部は立ち入り禁止の措置にも。
　発生の元は　広葉樹に寄生し養分を吸い取って葉を枯らす　２㎜くらいの殻を被って身を隠す　虫…らしい。しかも年２回も孵化する繁殖力の凄さ。
（’60年代西日本のクリ園から拡大して　2000年代には東北へ　岩手での発見は’09年とのこと…恐怖！専門家も気配に気づいた時にはすでに遅かったらしい。泣。）
　・・・ということで　今年の紅葉撮影はまったくの惨敗でした。今年だけで済むのだろうか？とまた心配事が増えてしまった。（…月末につき　撮り溜め発散中…？）
　　　　　　　　「命かけて芋虫憎む女かな：高浜虚子」

街角風景～残菊

　お手本ブログでカンニングすると…いつの間にか拙宅小庭に咲いたお花は「宿根アスター」では？と思いました。
　なにしろ　すべてが大雑把なので　いつもは　あのキクこのキクと「あの・この」で用を済まして　まったく進歩がないわけで…。
　そこで　少しでも成長をと願い　この11月から３ヶ月間　公共機関でいわゆる人材養成の講座（フム？いまさら？）を受けることにしたのだが…今になって　すこし心配になってきた。
　だいたい人さまのお話しをジッと聴いていられるのか自信なく　一番の心配事は　長時間の聴講姿勢を保持するだけの体力があるのか？と云うことなのである。よ～く考えたつもり…なんだけども。
　つい講義のテーマに　ひとりで舞い上がってしまい　見通しの甘さをさておいたまま　足元も見ず申し込んでしまい　結果当選。
　…そんなこんなで誰にも言えないまま　お花の前で決意表明をするのでした。（最近　文章が長い！…の自覚あり　念のため。年齢も…。）
　　　　　　　　　　　　「残菊に正しく移り行く日かな：高浜年尾」