街角風景～夕陽

 

　晴れの日も束の間　たそがれも束の間　葉月も束の間…などとボソボソ呟いていると…突然　早朝から　避難通知の通知音がブリブリ鳴り続けた。
　いったいどうして　あの空のむこうから突然侵入してくるものがいるのだろうか。
さらに　頑丈で安全な場所へ避難せよ…の指示内容は　ど・ど・ど～いうことか！？
「突然」は有り得ることだが　あまりに抽象的で解りにくいメッセージは勘弁してほしい。
　「人間たち」と一括りにすることに慣れ　「人間」個々を視ず　情報化による合理化と効率化とを混同…しているのではないか。どうした！？ことだろうか…（溜息）。
　複雑化した迷路の深みにはまり　夢中でモガいているような体で…哀れな感じもする。
　またしばらく　新たな混乱が国内で始まる予感もするが　あっちは知らんぷりしてアナログ的でも一つひとつ足元の課題から地道に対処してほしい。集票も時間（金）も無いと云うのだろうが…庶民の理解がないと結局混迷のままと思うのは…ワタクシだけか。（ソ～ダネ）…また雨になりそうな雲行きに…（二度目の溜息）。
　　　　　　　　「釣瓶落しといへど光芒しづかなり：水原秋櫻子」

街角風景～青空

　ようやく長い雨雨雨と雨雲ばかりの日々が過ぎた。青空が眩しすぎ　なんとも懐かしく救われたように感じる。
　いっそう忘れっぽくなったせいか　つらつらふりかえると…一瞬の夏はあったような…そんな気もする。隣県の大曲の大花火大会は　被災を乗り越え意地でやり遂げたようだが　裏方のご苦労が目に浮かんできて　BS中継は見ないでしまった。
　来月の１４日からは秋祭りである。などと…ぐずぐずしていると　あっという間に８月が終わりかけているではないか。でも　今年の目標のひとつである　N響のコンサートを聴きに行けたのは　幸いであった。
　心を静め精神を集中し　来月こそ…会心の一枚を撮る！…つもり　となったのである。
　　　　　　　　　　　「秋風やむしりたがりし赤い花：一茶」

街角風景～ムクゲ

　なんと８月22日の盛岡日照時間1分！（ネット情報を見る目がかすんできて…多分です。）気温21.6～24.4℃湿度92％～100％の範囲内で推移（ｱﾒﾀﾞｽﾃﾞｰﾀから）。
　なんでも８月上旬では　平年の日照時間の１％～３％（太平洋側で）という。
新聞によると　8/1～20の盛岡の日照時間は平年比で60％　沿岸の宮古で22％。平均気温も1.5～3.1℃低いという。これは体感と一致し　プラス・マイナスの影響の振れ幅はさらに大きくなるのでは…と心配。
　こんな状況に　モタモタしてたら９月の台風シーズンがまもなく始まる。確かに天候不順　と表現しても間違いはなさそうだ。　
　それと関係あるのか　ないのか不明ながら？当方のジャングル放置庭園にあるムクゲの花がほぼ一ヵ月の間　咲き続けていて…しかも綺麗すぎて　薄気味悪い。ひょっとして過去最長か？（残念ながらこれは記録なし！？）という塩梅。
　なんとまあ心配の尽きない　今日この頃…なり。
　　　　　　　　「白木槿まいにち咲いてまいにち淋し：山口青邨」

街角風景～秋なのに

　ぜんぜんお呼びじゃないのにスイッチを入れ間違ったか　ウツギが咲いた。（え～ッ？？いま来たかぁ～！ドユコト？）
　たしかぁ…いつもこの辺では６月頃が満開なのに…世の中の調子に無理に合わせているかのようで　変な感じ。春の芳香はまったくしないが　花は間違いなくあの花。
　今年　東北以北は例年になく日照不足が深刻で　野菜の出荷にも支障をきたしているらしい。体調も好天の日が少なく　室内に籠る日が多いので　かなり運動不足気味。老いの身には　そのつけの反動が怖い。
　思わず筋トレの本を出して室内ストレッチに励むものの　やっぱり気分まではスッキリしない。そ～か　雨の中気分切り替えに　健気にも頑張って咲いてみせたか。では　こちらも調子に乗って…苦し紛れの一句。
　　　　　　　「鞄出し秋仕度どこ行く当てもなし：縁尽」…お粗末。無理でした。

街角風景～十六夜

　曇りがちの日が続き　時折気ままに雨も降らす。今年の折角の夏休みは…ただただTVで野球観戦。
　雨続きで　庭の草刈りも気分転換の散歩もいつもようにならず　休みにあってなおかつイライラ。心機一転と天候安定を祈願して？…ジャングル化するばかりの庭の草刈りに出動するも　寄る年波か　目も見えにくいのと動作も鈍くなっていて　小さな蜂の動きを察知できず　敢え無く撃沈。
　一応完全武装したつもりだったのに…手を二か所刺されてしまった。…傷は浅い！が　なによりも精神的にしょぼくれ「高齢化」を身をもって実感。
　「いざよい」は　十五夜の翌日のお月さん。たった一日の違いの趣の微妙な異なり…を　解らないひとが蜂に刺されたご当人と　やっと気付くのであった。
　今日もお月さんには会えそうにない曇り空で　夕方予想は雨。本日１６日は（先祖の霊をおくる）「盛岡舟っこ流し」がある。
　　　　　　　　　「十六夜の雨の日記をつけにけり：五所平之助」