街角風景～一陽来復

　社会から離れ　深く潜航し過ぎたわけではない。兎に角も　頃難対策だけでも目一
杯なのに　周りは一層騒々しく気忙しいのである。・・・身近にｸﾗｽﾀｰ頻発　医療崩
壊寸前　政治・政界不信　地震多発　大雪流通麻痺　インフラ手入れ放置　ｴｯｾﾝｼｬﾙ
ﾜｰｶｰ疲弊し戦線離脱傾向　就職氷河期再来　自宅療養態勢へと防御の考えを変換etc
で・・終わりなき自粛生活は　果てしなく続く大荒れの田原坂・・・なのである。
　カメラは持って歩いているのだが　風景が一変したかの様相で　ここで一枚という
場面でも　まさか可笑しなことになるのではないか？終りの始まり？・・と　まさに
引っ込み思案してしまう。一枚も撮れないまま　半月・・無念。
　頭の中には　バラバラな単語がたくさん浮かんでくるが　文章に出来ない。しかし
お世話頂いてる方々へ一旦浮上？し「ご挨拶」だけでもと　やっと窓の外を見渡すが　
やはり我が道を塞ぐような大雪なのだった。
　ちょっと現実と乖離しているかもしれないけれど　ひたすら前向きになって　一陽
来復の願いを胸に　新しい年をお迎えしたい。

　今年一年　お世話になりました。佳き年を迎えられますよう　お祈りいたします。
　　　「ふるきよきころのいろして冬すみれ：飯田龍太」

街角風景～より深く潜航

　どう考えても拡散蔓延の船に乗っかっているようだ。新聞の感染者の数表を　日々
ボーっと眺めていても　ザックリ日当たり［2500±α］人の陽性者が増え続けている。
指標を図化してみても　1.0を切ったイヤ上がったと一喜一憂している場合ではなく
せめて　0.5（半分）に向って無理やりでも深く潜航する社会的努力が必須・・と思
うのだが　どうしても公の場にある責任あるだろう方々は　危機感を共有し～個人の
理解と努力を　などと大人しいメッセージに終始するばかりで　実にイライラする。
　（決して写真撮りに出かけられない不満？が積り積もった（ｶﾓ？）訳ではないが）
　12/13のNHK・TV午後9時のスペシャルは　よくできていた。前々から　なんとなく
分析や報道が的を得ていないと思っていたので　製作者の意図はすごぐ理解できた。
「場所」「時間」「（感染）度数」の三次元一体の解析で　クラスター発生に至る挙
動と特徴を　一目瞭然にわかりやすく図化してくれていた。
　二次元だけでも　思考もPC操作も四苦八苦の上　当然ながら現状以下（収束の方向
性模索）の探索は無理難題なので　せめて二次元の図化だけで　自分は誤魔化すのみ。
　結論的には　救援部隊（ワクチン）は遥か遠くにあるようなので　年末年始の活動
期を切り抜けるため　もっと深く潜航し　ひたすら耐えるしかない・・ようである。
そのための小手先の方法は　いくらでも考えられる。最悪　来年が2020年の二度目の
年でも　この際は　かまわない　のではないか。
　　　「年忘れ最も老を忘れけり：富岡風生」

街角風景～切り株

　ほぼほぼ毎日が日曜日なのだが　結局　非接触を優先した生活となると　苦行に近
い。まとまった時間を有効に・・と思っても　程よい外からの刺激がないせいか　ち
っとも長続きしない。苦肉の策がDVDで名画お一人様観賞会という日々が続く。特に
ファンタジーなアドベンチャー映画は　まぁ自分でもあきれる程何度も見るのである。
　あまり没入すると　ひきこもり症候群？の心配もあり　時々お一人様散歩へ。道す
がら　これから大木になろうか？という樹木の切り株を散見するようになった。映画
を観て直ぐなので　物語りに出てくる離れ小島の古地図か？良い風はどの方向から？
などと虚実錯乱のますます危ない状態のままに拝見。ン・・まだ大丈夫です？ハイ。
　今年秋口　街中の伝統ある小学校の欅の大樹が大風で根もとから倒れた。行ってみ
たがすでにすっかり片付けられていた。その後ラジオで　市内の学校を緊急調査し　
いわゆる危険木なる判定を受けたものが　確か250本？あるとのこと。病気の木もあ
るらしい。・・なんだか　ちょっと人間都合合わせ過ぎやしないかと　大木に出会う
と可哀そうになってくるのであった。それぞれの切り株に時間の流れを妄想し・・。
　　　「一塊（ﾋﾄｸﾚ）の黒に還（ｶｴ）りて忍枯る：安岡風生」

街角風景～巌手山2020初冬

　好天は束の間である。すぐに空は雲に覆われ雪模様。そんな中　一昨日の青空は幸
運であった。もっとも　長く塹壕暮らしが続いて世の中に疎くなり　鈍化していると
いう自覚もあり　やや自分に自信も　世を伺う機会も　無くなりつつあるのだが・・。
　今年は　ほんとに外に出る機会が数えるほどしか無かったと思う。関心が湧く講演
会や公開講義　各種イベント　名勝名跡まわりなど　ほとんどあてもなく先送りした。
　いや　一つ歴史系講座だけは　今のところ皆勤で出席の意気込みでいる。最近の講
義会場は　換気を怠らないので　マスク+防寒着+暖房？で寒気に耐えつつ受講　とい
う講義風景は　過酷なのだけれど　参加のみなさまの気持ちは相変わらず相当熱い。
　どうも　ブレーキとアクセルの踏み間違いは　高齢者だけではない気がする。感染
者実効再生産数の読み間違いで　ブレーキの掛け方が弱いと思うのだが如何に。この
ままだと年内に全国津々浦々満遍なく　汚染列島化？かと問うも　2020年の御山は早
々に眠ってしまっているようで　御返事は当然無い。ねてる場合ではないのだが…？
　　　「とぢし眼のうらにも山のねむりけり：木下夕爾」