JAZZ & BAR em's(ジャズバーエムズ)

 銀座6丁目に2003年末オープンしたジャズバーです。
「大人のくつろぎ空間」をお探しの皆様にご案内申し上げます。

ちょっと違うかも・・・「何が雑音か?:その1」

2007年03月22日 | たまには言わせて

 エムズは「ジャズバー」であって、完全な「ライブ」だけがメインの
場所ではありません。適当に飲みながら、談笑しながらくつろいで
お聴きいただくのが理想的なスタイルです。ただし、エムズにみえている
ミュージシャンの方々の演奏は、ラウンジ風のBGMのレベルでは
決してありません。ときどきここを取り違えている方がいて、
演奏中ひっきりなしのおしゃべり、というケースがありますが、
エムズの大きさで、しかも曲が静かなバラードだった場合には、
話し声のほうが大きく、全部のお客様に聞こえている場合があり、
これはいかにもマズイ状況で、ミュージシャンの集中力もそがれます。 


 リクエストで、その曲を演奏しているのに、その最中に
「この曲についての思い出はどーだった、こーだった」と
お連れの方にしゃべりまくり、曲が終わると「イエーイ!」なんて
大拍手されても・・・「ちゃんと聴いてなかったでしょ?」と、
突っ込みたくなります。まあ、「リクエスト曲を演奏してもらった」
という満足だけでいい、という方も多いのかもしれませんが・・・。 

 ライブを聴くとき一番大事なことは、曲についての知識でもなく、
演奏家を品定めすることでもありません。そのときその場の雰囲気の中で、
その演奏家がその曲を、どんな風に料理しているか、に無心で耳を
傾けること・・そして、気分がよくなれば、それでいいのです。
 その時間と空間を楽しむためにライブはあるわけで、そうでなければ、
自分の部屋でレコードなりCDを聴いているほうがよほど安心でしょうし
安上がりです。


 もうひとつ、ジャズバーでの会話は、職場での不満や問題、
家族・恋愛関係のこじれた話題などは不向きです。1曲の間に、
まったく知らない方の家族構成から相続問題まで詳しく
聞かされても・・・
 そういう話題は、居酒屋またはご自宅または、関係ない人の
入らない個室などで、アタマを冷やしながらじっくりなさってくださいませ。

                    女将敬白

The Last Waltz

2007年03月22日 | 生ジャズ

ダンスパーティーに駆けつけたとき
オーケストラは最後のワルツの演奏にかかっていた
どうしよう、帰ろうかな~と思っていたとき
柱の影で寂しそうに恥ずかしそうにしている
ひとりの女の子が目に入って
思わず「踊ってください」と誘ったんだ

初めての出会い ラストワルツを一緒に踊った君
ボクはたちまち恋に落ちてしまった

ボクたちの恋は きっと急ぎすぎたんだね
求め合う気持ちが一気に強くなって 
ぶつかることも多くなり・・・
君の瞳の中の愛が消えて「サヨナラ」を告げられたとき
ボクの心の灯も消えてしまった・・・

あのときラストワルツを一緒に踊った君
寂しい同士の心がぴったりと重なって
ボクはたちまち恋に落ち そのワルツがいつまでも
続いてくれることを願った・・・


今はすべてが終わり 君は去り
ボクはバンドの演奏と一緒に取り残されて
ひとり涙を流している・・・

抱腹・・・バンチャン・ナイト

2007年03月22日 | ステージから

なぜか女性のお客様も多い休日前。「浅草で一度聴いて楽しかったときの
メンバーと同じだったので」とおっしゃるお若い方々もいて、いつにも
増して絶好調に盛り上がる光井章夫トリオ。
光井「アタシの英語なんてのはね。こんなもんなんだ。いつか二世の人に
『どっかわかるところはある?』と聞いたらね、ちょっと謙遜して言った
つもりだったのに『二箇所わかった』って言われて参ったね
「まあ、そういう人は日本語は不自由だろうからね。日本語で歌っていると
思われたのかもね
 それからそれへと話がそれて、光井「あ、ママ、まだ歌わなくていいの?」
影山「でもあの、まだ2曲しか演奏してませんし・・どうぞたっぷりと!
・・・そんなこんなで私の出番:
光井「今度はホンモノの歌手だからね!」影山「はあ・・でも、私の
歌っているのは99%は英語なんですけど、先日ある曲の
1番の歌詞を日本語で歌ったら『日本語のほうがスバラシイね』と
言われてちょっとガッカリ。」・・・
お届けしたのは、これも日本語歌詞の有名な'Last Waltz'

 影山「『今夜は泣く子も笑う光井章夫トリオです!』とメールで
ご案内を出しましたら『それはトークショーですか?』という
まじめなお問い合わせをいただきましたが・・」根市「トークショーだよ、
ミキちゃん」ええっ!!?
 ホントにもう、これも笑い転げている洋さんが、ときどき気を取り直して
「そろそろ演奏しましょうか?」とうながさないと、
いつまでたっても曲が聴けません。 でもね、こんなふうにテンションが
上がっているときの演奏って、はっとするくらいステキなのがあるんです。
(崩壊する場合もある)光井さんと根市さんの掛け合いで“枯葉”の
アドリブなんて、ちょっとゾクゾクしましたよ。ご本人たちも
「初めてやったね~」とおっしゃってました。

 オーディエンスの笑いと掛け声に乗せられて・・・やっぱりライブは
ステージと客席の相乗効果によるパフォーマンスでもあるのです。