エミリーのつれづれ

日々の暮らしぶりを紹介します。

早起きは・・の徳

2012年08月09日 | Weblog
       
         薬師寺境内の蓮                      写経道場内
8月9日(晴れ)
連夜、TVでオリンピック観戦をするので寝不足気味ですが、昨晩は11時には床に就き、今朝は5時前起きです。涼しいほどの早朝の風を受けながら5時半に薬師寺に到着しました。

毎年、8月のこの時期、薬師寺では「暁天講座」が開かれます。今年は8~10日の3日間、境内の弥勒如来が祀られている講堂で行われ、早朝の5時過ぎには勤行が始まり6時から法話があります。
昨今、人からも聞く話でもありますが、法要などに出てもご住職から法話を聞く機会が少なくなったといいます。書物からも教えられることは多いですが、仏を前にして語られる僧からの法話は心に染み入ることが多いので、毎年開かれる「暁天講座」の隠れフアンの一人です。
今朝の法話は「食」の話で、「粥偈」「対食五観」を説かれました。簡単に言えば飽食のこの時代、「ごはんを食べる」ではなく、見えないお蔭に感謝と喜びをもって「ごはんを戴く」の精神でありたいということです。目新しい説法ではありませんが、忘れがちなことです。
勤行と法話の後、写経場内に臨時に設けられた食堂(じきどう)で、僧たちとご一緒に茶がゆの接待を受け、そのあと写経をさせていただきました。

     

夜、期間限定(8月9-19日)の夜間特別拝観(有料)があると聞き、出かけることにしました。薄明りの照明に浮かびあがった金堂は昼間みる姿とは違い幻想的です。薬師三尊を見上げながら法話を聞き、そのあと西塔の初層内を見学し、解体修理が始まった東塔の覆屋内を見学します。塔の下でヘルメットをかぶり軍手をはめて、ビルの6階ぐらいの高さまで上っていきます。途中の工事足場の間から屋根瓦(6層うち3層は裳階部分)を真横に見ることができます。
一番上の屋根の部分で、降ろされた相輪の上に載っていた「水煙」を見ることができました。まさに空を飛ぶ鳥しか近くで見ることができないものです。4面が中心で合わさり、1面が100㌔の銅板です。そこに透かし彫りの天女・24仏が優雅に飛天しています。まさに1300年をタイムスリップして、私の目の前にあります。感動ものです。
塔の下の茶店で冷たいお抹茶をいただき、興奮した気持ちを沈めて、我が家に帰りました。今日は一日、薬師寺三昧でした。

   
  茶店では知人の切り絵作家の「水煙」がガラス窓に。

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