エミリーのつれづれ

日々の暮らしぶりを紹介します。

薬師寺 鬼追い式

2016年03月31日 | Weblog

3月31日

       

薬師寺の花会式の満行の行法が終わった8時半、南門から5匹の鬼が現れ、火を持って傍若無人に暴れ出しました。鬼が暴れる度に手にした松明の火の粉が舞い、どよめきが湧きあがります。

 

散々に暴れ回った後、毘沙門天の右脇の下を通り、調伏された鬼たちは本堂へ逃げ込んで行き、鬼追い式は終わりました。

 夜桜の向こうに浮かび上がった西塔


薬師寺の花会式へ  ②

2016年03月30日 | Weblog

  

昼食後、薬師寺に行きました。23日から寺では御本尊の薬師如来へ懺悔し、国と民の安穏を祈願する花会式が行われています。丁度、日没の行法が終わり、本堂を出られた練行衆の一行の後ろ姿をおみかけしました。境内の不動堂前では2時から「火渡り式」が行われていました。

 

 燃えさかる護摩木を前に山伏姿の僧たちの柴燈大護摩法要が終わった後、火は竹で打ち消され、まだ残り火が残っている灰の上を渡る厄払いの儀式が始まりました。山伏たちが渡られた後、参拝の私たちも火渡りをさせていただきました。今年も一年無病息災を祈りつつ。


桜・さくら・サクラ ①

2016年03月30日 | Weblog

3月30日

  郡山城内

今日はクラブの仲間たちと「桜撮影会」と称し、万葉集にも詠まれている佐保川のほとりを歩きました。「佐保川桜まつり」は始まっていて、川の傍には地元・絵画クラブの方々が描かれた手作りぼんぼりが飾られ、桜も満開とまではいきませんが、3㌔にわたり1000本の桜並木が続きます。(江戸時代、奈良奉行の川路氏が植林したのが始まり) 桜は素晴らしいのですが、私の写真の腕前は・・・

    

 

 


1週間後の桜

2016年03月30日 | Weblog

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3月29日

今日は奈良、大和文華館は「桜」祭りで一日無料となりました。10時、大勢の人が開館を待っています。1週間前に来た時はまだ、5分咲きのしだれ桜が満開となりました。庭園に点在する桜のなかには、花吹雪を散らす桜もありました。


桜開花

2016年03月25日 | Weblog

3月25日

マスコミは連日、ベルギーの首都ブリュッセルで起きた同時多発テロの惨事を伝えていて、沢山の友達から息子家族の安否を心配くださる電話を頂きました。丁度、次男は20日にブラッセル国際空港をでて、日本に出張中で、留守宅の嫁からも電話で元気を確認し、一安心していました。

が、28日までブラッセル国際空港が閉鎖と聞き、どうなることかと思っておりましたら、先ほど(pm5時)、息子から国際電話が入り、、ドイツのジュッセルドルフに着き、陸路を電車やタクシーで乗り継ぎ、ブリュッセルに安着したと、元気な声を聞きました。皆様、ご心配かけました。ありがとう。

長男も丁度、日本出張中で、防ぎようのないことが起こりうる昨今の世情を憂いていても、働く若者は世界を飛び回らねばならず、心配ばかりしていては動けないし、どうすればいいのでしょうね。

 

奈良国立博物館前の氷室神社のしだれ桜が満開となりました。

  

大勢の外国からの観光客で溢れています。 奈良バージョンカプチーノ


ならまちの仏様

2016年03月25日 | Weblog

         3月23日

仏像勉強会の仲間たちと、奈良公園の西南地域(ならまち)にある福智院・西光院・聖光寺・井上町会に行って来ました。

非公開の寺や仏像もありましたが、事前の手配や時期(「祈りの回廊」一般開放」)のお蔭で、拝したい仏様を全部まじかに拝観することができました。

観光客が来ている奈良町の小路を抜け、最初に訪問したのは福智院(聖武天皇建立)です。ご本尊は地蔵菩薩(重文)です。3m弱の大きな仏様で右手に錫杖を持ち右足を安座にした坐像です。お顔は凛々しくも慈悲に溢れ、なかなかの美形の仏様です。後ろの舟形光背は台座を含め6m強もあります。そこに6地蔵をいれ567体の小さな仏様が整然と立っておられます。

釈迦がなくなり未来の仏様(弥勒如来)が現れるまでの無仏の時代(56億7千万年)の間、衆生をお守りくださるのが地蔵菩薩とあって、光背の567体の仏様と共に私達を見守ってくださっているのです。事前の座学で学んできたことの復習ですが、やはり、まじかに拝する仏様の力にただただ香華し、頭を垂れるばかりです。

昼食後は西光院の地蔵菩薩立像(宿院仏師造・1544年)を拝しました。本堂の正面に昨年にお召替え(10年に1度の衣替え)された弘法大師様が優しい顔で座しておられました。そのあと聖光寺へ。古くは元興寺の一庵であったともいわれ、阿弥陀三尊が厨子に祀られています。入り口の土塀や門に菊の紋入りの瓦があり、格調高いお寺でした。先生の丁寧な説明をお聞きしながらの一日。佳き一日でした。

 


金龍寺へ

2016年03月22日 | Weblog

3月22日 (図録より転載)

奈良国立博物館の仏像館(現在修理に為に休館・4月末開館)には沢山の仏像が展示されていますが、好きな仏像の一つに上の仏像があります。童女のように、あどけないお顔をなさっています。大きさも50㎝弱で、子供のような体型で、尊名は菩薩立像です。

この仏像は白鳳時代7世紀の中葉に造られたといわれ、法隆寺にも類似した仏様たちがおられますが、何故、この仏様が16世紀に建造された奈良県南部の山深い寺に安置(現在は奈良博に寄託)されていたのか疑問に思っていました。

   

名阪国道の針インターを下りて、山道を入っていくと、道の両側には山桜や桃、椿などが咲き誇り、まばらに家屋が点在しています。今は奈良市に編入されましたが、嘗ては山辺郡都祁村馬場と呼ばれた地区に、嘗てこのお像は安置されていました。

今日は住職は不在。副住職も東大寺に居られるとあって、堂は閉まった状態でしたが、庭や堂内は清潔感にあふれていました。この像に纏わる民話もあり、またこの地域を治めていた山田道安(山田掛城主)が16世紀、焼失した大仏の修復の功により、東大寺から賜ったという説もありますが、一度、この寺を訪ねたいと思い続けていましたので、念願が叶いました。


春分

2016年03月21日 | Weblog

3月19日~20日

  主人のふる里の菩提寺

広島・三次に主人のご先祖様の菩提寺があります。墓掃除と檀家総会があり、義姉と行って来ました。春分のこの時期、新幹線も乗客で一杯です、どこか行楽に行かれるのでしょうか。菩提寺も墓参りの人で心なしかににぎやかです。

21日

      

奈良の大和文華館へ開催中の「山水」を鑑賞に行って来ました。混んでいるかと思いましたが、思いのほか閑散。奥まった会館まで石畳を歩いていくと、木立の間に、こぶしや椿が咲いて楚々と咲いています。まだ桜は先の事と思っていたのに、視界が広がった会館前のしだれ桜が薄ピンク色になっています。今日の陽気が開花を促したのでしょうか。急に心が浮き立ってきました。

開催中の「山水展」は室町時代の狩野派・江戸時代の丸山応挙派や南画家の画。また中国の明・清代、朝鮮時代の山水画などが展示されていました。墨だけで7色が表現できるといわれますが、それに筆勢が加わり、見ている者まで、自然の中に引きこまれそうです。遊興詩人の気分を味わったひとときでした。


終業式

2016年03月17日 | Weblog

                                    

   皆勤賞を授与される友人たち              和やかに歓談       

3月17日

昨4月に開校したシニア大学一期生の終業式がホテルでありました。数人かは諸事情で中退された1年でしたが、何と4名の方が皆勤 賞を。シニア世代ともなれば雑事もさることながら、自身の健康問題を背負っての通学という人も出てきます。そんな中での皆勤賞はあっぱれです。

生涯教育のひとつとして選んだ学校でしたが、この1年を振り返る時、内容濃い講座は十二分に好奇心を満足させてくれましたが、最大の喜びは、この学友たちと出会えたことです。次年度も健康に留意して頑張ろうと思った終業式でした。

 


東大寺の 修二会

2016年03月15日 | Weblog

3月14日~15日

私たちの仲間に「女練行衆」と尊敬している友がいます。10数年間、3月1日~15日の結願まで「6時の行法・・日中、日没、初夜、半夜、後夜、宸朝」のすべての儀式を、狭くて寒い「お局」の席で聴聞され、この修二会の事を知り尽くしている人です。

博物館のボランティアで、毎年、修二会のミニツァーの案内などをしながらも、12~14日の深夜の「達陀」の儀式を見たことがなかったので、是非にも立ち会いたく、その友人と4時にお茶所で合流しました。彼女曰く「何を知りたいのかで、女人禁制の私たちが聴聞可能な局を決める」との事で、練行衆が上堂される足元を照らす尻つけ松明を2月堂の下から見ることはあきらめ、2月堂礼堂の正面席がある西局の席を確保するため、3時間をお茶所で待ちました。練行衆が礼堂に入られたを合図に、2月堂礼堂の正面席がある西局の席を確保するため西局に走りました。(正月、住吉神社の一番札を受け取りに走る心境!)   そして正面の西局の一番前の場所を確保。

  

2月堂の裏 東回廊   お茶所(2月堂の南の角)からの尻つけ松明    正面(西)

 

   

 写真は「咒師の四王勧請        「達陀 」      「お水取り」図録より転載                 

初夜の神名帳読み上げから始まる懺悔儀式は、友人いわく14日間(本業の修二会)×6(一日6回の行法)=84通りと、いうように内容が変っていきます。 

それぞれの行法の間に「5体」があります。五体板に練行衆が膝を打ち付けて懺悔される音が大きく響きます。この行法は局から見えます。私たちに代わって罪を懺悔してくださっていると思うと、罪の多さの分、音が心に沁みてきます。

14日は走りの行があります。天上界の一日は人間界の400日に当るとあって、須弥壇の周りを走りながら懺悔されます。はじめは「差し懸け」という独特の下駄の音が静かにそして大きく。そのうち足袋裸足で足早に回られる行法です。

神名帳や四王勧請、錫杖の儀式では法螺貝、貝鈴、鐃、錫杖などを振り鳴らし、その音色で招霊・魔除けをします。独唱、合唱、輪唱のように聞こえる声明や称名の間に聞こえる激しい音色はまさに善神を歓喜させ、悪心を改心させる音の世界です。

そして四王勧請が終わると 「達陀帽」を被った火天と水天の登場です。礼堂と須弥壇の内陣との境いの戸帳が巻き上げられ、狭い空間を二つの神がせめぎ合いをします。火天は大きな松明を振りかざし、水天は散杖とお香水の入った器をもって、共に鈴・法螺貝錫杖などの音を伴奏に拍子を合わせて踊り回ります。大きな動作の度に松明の炎と火の粉が舞いあがります。まさに圧巻です。

この後も破檀・涅槃講などが続き、練行衆の下堂は朝方の四時と聞きました。私たちは「達陀」で失礼し二月堂をでました。家に着いたら今朝午前2時でした。 身に余るお香水もいただき、私の春は季節より一足先に来た気分です。今年も元気に過ごせそうです。