エミリーのつれづれ

日々の暮らしぶりを紹介します。

菩薩と歩む夢行道

2011年10月30日 | Weblog
    

 

10月30日(曇りのち雨)
先日、ラジオを聞いていたら奈良の南、宇陀郡の慶恩寺で「菩薩行道」が行われると知り、10時からの行道に間に合うよう出かけました。
この行事は7回目という事で観光客らしき人は少なく、シルクロードのメロディが流れる中、山門をくぐると、境内にはもう仕度が整ったお稚児さん達が待っているところで、檀家の村人たちが三々五々集まりはじめました。

法要の後、25人の菩薩になった人たちの行列は山門を出て村内を一巡し、寺に戻って来た頃には本格的な雨となり、堂内の屋根の下で「せんとくん」一行の踊りがあった後、堂内、ご本尊・阿弥陀如来の前で二胡と革胡の演奏で蘇州夜曲や太湖船などの中国・日本のメロディが堂内に静かに響き、心静かな一時を過ごさせてもらいました。
   
慶恩寺を出た後、飛鳥・万葉文化館で「大飛鳥展」を見た後、近くの画廊に出向きました。
この画廊でベルギーに住む息子の友人の音楽家や芸術家が東日本震災被災支援チャリティコンサート兼展覧会が開かれるのです。ベルギーでも同じ趣旨で日本人学校の生徒達や留学中の音楽家達の出演で350人ほどの参加を得て成功裏に終わったそうで、今回、出演者のなかの二人の故郷の飛鳥の地で、小さな画廊が一杯になるほどの応援を得てのコンサートとなりました。素晴らしいソプラノの歌声にうっとりしました。

   
         ベルギーから来日された4人のメンバー

今年も正倉院展が・・

2011年10月28日 | Weblog
       

  10月28日(晴れ)

奈良公園も紅葉が始まり、観光シーズンの到来です。今日は快晴の上、明日から恒例の正倉院展が始まります。1週間ほど前からテントが張られ、全国からの正倉院展ファンの来訪をお迎えする準備は出来ています。
今日は開幕を明日に控え、報道人や招待客を招いての「内覧会」がありました。私たちボランテァも勉強の為に見せていただく機会を得ましたので、ゆっくり観賞させていただきました。
今年は聖武天皇の愛刀や香木・伎楽面など貴重な宝物が62点展示されます。毎度ながらの感想ですが、あの時代に、これほどの高度な技と美意識があった事に驚かされます。毎年、感動を貰っていますが、今年も大勢の方が正倉院展に来て、感動を共有できるものと思います。

終わってから月一回の「オペラの会」に行き、1985年ミラノ・スカラ座公演のDVDで、フランス革命時代に生きた詩人「アンドレア・シエニエ」を主人公にした4幕のオペラ劇をみました。彼は半革命危険分子として31才の若さで断頭台で処刑されるのですが、史実と創作を交えたストリーの展開と彼と恋人役をされた二人の歌手の声量豊かな歌声に感動しました。


 
  シエニエへの愛の為に女囚の身代わりとなって二人は断頭台へ

古代へワープ

2011年10月23日 | Weblog
  

10月23日(晴れ)

午後から友人に案内していただき県立奈良橿原考古博物館へ行ってきました。奈良地方の古代人が大阪との県境の山裾に住みだしたのは、なんと2万5000年も前とか。それから長い年月が経過し、食料の調達、保存を学び人が定住し始めるのは1万2000年ほど前からで、そこから縄文時代が始まるといいます。
でも縄文時代も一口で語りつくせない長い時空が続きますので「縄文土器」一つをとっても初期と末期では技巧の差に大きいものがあります。
展示室の一角に並んでいた縄文土器は今でも通用するほどの造形でびっくりしました。

     

そして2500年ほど前から弥生時代に入り、古墳時代を経て、仏教が大陸から日本に伝わると同時に人や文化の交流が始まり、日本国の基礎が造られていきます。
今日は土の下から発掘した「考古品」を通して日本の長い歴史の一部分を教えてもらいました。


斑鳩の里は今、コスモス盛り

2011年10月21日 | Weblog
      
10月21日(晴れ)
奈良・斑鳩の里は今、秋真っ盛りです。
今日は朝から子供達に冨有柿を送ってあげようと斑鳩の里の道路沿いにある店に出向きました。この店の無花果は完熟が売りで、9時開店なのに7時から列が出来るほどの評判の店ですが、この時期は無花果に替わって柿の販売が主力となっています。

法起寺・法輪寺から法隆寺・中宮寺に抜ける道路の両脇にはコスモスの花が今を盛りに咲き誇っています。この辺りのコスモス畑は近在の人たちのご好意で手入れをされていて、快晴の今日は写真を撮る人、散策する人、写生をする人たちで賑わっています。
いつも持参しているカメラで法起寺の三重塔(日本最古の三重塔・国宝)をバックに写しました。少し風があってコスモスはこちらを向いてくれませんが、芸術性を狙わず一枚パチリと撮りました。

  
  
  秋の爽風にコスモスが揺れて           八重のコスモス

午後から免許センターで自動車の免許更新手続きに行ってきました。勿論、優良免許ですから30分の講義でIDチップを内臓した免許を交付していただきました。
聞くところによると、昨年、県下での人身事故数は6万50000を越え、事故死亡者は45人、その大半は高齢者が関わっているとか。高齢者の仲間入りをしている身として、更新免許に汚点をつけないよう、これからの5年間も注意の上に注意をして運転せねばと自戒を込めて、新しい免許証を仏壇にお供えしました。

福は口から

2011年10月18日 | Weblog
    

10月18日(晴れ)
健康食品を紹介していただいている友人の勧めで「未病のすすめ」という表題の講演会に行ってきました。
講演者は日本在住の女性中国人学者で未病医学の先駆者として活躍されている方です。まず「老いは止められないが老いのスピードは遅らせる」と話し始め、食事・睡眠・便通をバラスよく保つ生活習慣をつくること、そして良い食物は心身を健康にするので、どんな食品をどんな順序で食べるのがいいかを説明し、次に「よく噛む」「腹八分目」「お腹を温め」が良いなどと話されました。

お聞きした話は昔から、どれも親から口をすっぱくして言われてきたことではありますが、かなか実行が難しく、あらためて「自助努力」なくして「老いのスピードを遅らす」ことは出来ないと痛感しました。
そして最後に毎日の生活に感謝し、楽しいことを考え、楽しい事をして「脳」に幸福感を送ることがホルモン・血液・免疫力を活性化させると結ばれました。

中国の諺に「福は口から」と言われるように、毎日の食生活を大切にし、考えて食べることの大切さを学びました。
先日、年1回の心電図・レントゲン・胃カメラと血液検査を受けました。悪玉コレステロールが少々高めと医師から忠告され、適度な運動と食生活のアドバイスがありました。改めて毎日の「食」を考え、福を呼ばねば・・・。

秋満喫

2011年10月16日 | Weblog
  

  

10月16日(晴れ)
昨夜は激しい雨が降っていましたが、朝には快晴となりました。近くの友人達と奈良南部の明日香村へ散策に行くことに。

甘樫の丘まで車で行き、スタートは「飛鳥寺」から。ご本尊飛鳥大仏は平安・鎌倉時代の大火災で全身を罹災され、お顔などに大きな傷跡を残されてはいますが、日本最古の仏様の凛とした雰囲気に圧倒されます。そこから黄金の稲穂が垂れる田をみながら「板蓋宮跡」・「酒船石遺跡」を見学し、「石舞台古墳」を通り「岡寺」へ。
急な坂を上った丘に立つ岡寺は開祖「義淵僧正」の開忌(10月20日)を控え、境内では茶会が開かれ、また三重塔の扉が開かれ、中央に大日如来坐像が安置され、四天王らが描かれた扉画を見ることが出来ました。ここから明日香村が眺望できます。
本殿には弘法大師がインド・中国と日本の土で造った塑像の丈六の如意輪観音様・左右に愛染明王・聖徳太子孝養像が祀られています。西国霊場の7番札所で、大勢の人のお参り姿がありました。

レンタルサイクルで楽しむ人が爽やかな秋風のなか軽やかに通り越して行きますが、私たちは野の草を楽しみ、清流の音を楽しみ、遠望を楽しみながら、てくてく歩いて秋を満喫した半日でした。

     


               昼食は蕎麦三昧を

100歳に

2011年10月12日 | Weblog
 10月10日(晴れ)

先月の敬老の祝いで舅が100歳のお祝いを総理大臣から受けました。長寿大国の日本、今年は5万弱の人が100歳を迎えられたとか。と言っても、誰もが達成できるとは言いきれない貴重な金字塔です。
舅は今、ホームに入っていますが、耳と歩行は少々困難になりましたが、食事の介護は必要なく、一人でベットから起き上がり歩く事も出来ます。頭も勿論しっかりしています。なんとも頼もしい老人です。
ここまでの人生の道のりは戦争を挟み、大変な時期もあったと思いますが、おおむね前向きな生き方が幸いしたのでしょう。
別れ際、「また会いましょう」というと、「あ・り・が・と・う!」と大きな声が返ってきました。

    

総理大臣からの賞状と自作の絵をバックに。 右はひ孫からの手紙

広島へ

2011年10月12日 | Weblog
  

             原爆炸裂時の熱線を浴びた煉瓦で造られた「広島の碑」

10月8日ー10日(晴れ)

快晴です。朝8時前に家を出発しました。スタート時に入れたカーナビは目的地の到着時間を10時半と示していましたが、途中の休憩もいれ車は順調に走り、他の車との合流場所に予定通り12時前に到着。嫁の家族を含め総勢13名で楽しく昼食・夕食をし、8日の夜は嫁の実家にお泊りさせていただき、翌9日、身内の7回忌法要に。

法要はしめやかに行われた後、故人を偲びながら和やかに食事をして散会。子供達は2手に別れて行きました。私は友人夫妻の車に同乗させていただき一路広島へ。道路はまったく渋滞なく、広島市内へ。ホテルに入ったら疲れも出てどこへも出ず、ダウン。

10日朝、元気回復。ホテルの近くの平和記念公園まで歩いていきました。さすが連休です。公園内は県内外からの観光客で一杯です。
原爆ドームを後ろに被爆者の語り部が話す当時の体験談を聞いたあと、原爆記念館に入りました。館内の展示は鮮烈で、あの日に時が止まったようです。
      


あれから66年が経っているのに、いまだ戦争は絶えません。歴史の教訓から学ぶ事を
人間は忘れたのでしょうか。今年のノーベル平和賞は非暴力に取り組む3名の女性が選ばれました。男性に任せて置けないなどとは言い切りませんが、紛争や貧困の解決に女性の力が必要な事を強く感じます。

人生いろいろ

2011年10月06日 | Weblog
    

  10月6日(晴れ)
ここ2日は気温が下がり長袖姿でも肌寒むかったのに、今日は気温がグングン上がり、夏日の様相で、乱高下する気温に身体がついていけません。

今日は近郊の有料老人ホーム内で開かれた講演会に行ってきました。場所が老人ホームと聞き、将来の参考になればとも思いましたが、まったく手が届かない高額費用が必要なようで、費用を聞いただけで館内案内をしていただく気力も出てきませんでした(笑い)
この施設は、一人入居の場合、2LDKで入居時金7000万円以上、そのうえ毎月の利用料が20万円強が必要なようです。館内の設備は勿論のこと、敷地内にはスーパーマーケット、美容室、スポーツジム、レストラン、病院も完備しています。文化行事も充実していて、シアターやピアノコンサート、専門の先生を招いての講座も定期的に開かれているようです。こんな施設で老後を送れる人はどんな方やら・・・。

講演会は素晴らしかったです。内容は29日から開催の正倉院展のお話ですが、単に出陳される内容紹介ではなく「光明皇后と正倉院宝物」と題し、
聖武天皇(大仏を建立し開眼法要の4年後に崩御)がご使用されていた遺愛品を光明皇后が大仏に献納され(それは正倉院北倉に収められました)、献納された事実の裏に隠されたご夫妻の愛の物語を軸に、御二方のお人柄にも触れられました。1250余年も前の事実ですが、色あせることなく胸に迫るものがありました。

人生の喜びはいろいろ。物質的に恵まれる事もよし、また貧しくても心通える家族や伴侶に恵まれる事もよし。どんな人生であっても、自分が惨めに思わなければ「全てよし」と。

何、これ!

2011年10月03日 | Weblog
   

10月3日(晴れ)

10月に入って朝夕の気温が下がり始めました。窓を開け放していたのがウソのように涼しくなり、扇風機も片付け、絨毯も冬用に敷き直し、暖房機も出し、冬支度の準備を始めました。まだまだ秋が始まったばかりだというのに・・。


朝8時、チャイムが。誰かしらとドアを開けたら、息も荒く宅急便のおじさんが重たい荷物をもって立っています。
何かしらと箱を開けたら、写真のものが。改めて送り主と品名を見て、納得しましたが、こんなに沢山の糸瓜を「どうすればいいのやら」と早速に送り主に電話を。「どうしてこんなに沢山送ってくださったの?」と尋ねたら、なんと「軽トラック一杯貰ったからおすそ分け」とのお答えです。
「どうすればいいの?」と尋ねたら、皮ごと水煮にして、軟らかくなったところで引き上げ、皮を外して乾せば「へちまタワシ」となり、煮汁は漉してから小分けして冷凍すれば「風邪の喉痛」に効くとか。
喉の弱い私ですので、これで寒い冬も大丈夫。早速に大鍋で煮ました。あとは友人達に配り歩きます。