奈良で一番早くしだれ桜が咲く氷室神社の梅(桜はまだつぼみ固し)
3月28日(曇りのち春嵐)
ボランティアガイドをしている友人(80歳をすぎた男性。大病と二人三脚しながらも奈良を訪ねる学生たちに奈良の魅力を伝えている人)に案内していただき、奈良公園内に点在する歌碑をめぐる半日を過ごしました。
午後1時、行基菩薩像前を出発し、まずは猿沢の池から興福寺を通り氷室神社を通過しているところで春雷が鳴り響き、風を伴う雨が降ってきました。春休みとあって観光客も急変した天候に大慌てです。私たちも観光センターでしばし雨宿りをしたのち、晴れ間が出てきたので再開し、シルクロード交流館の裏手にできた回遊庭園で春景色を楽しみ、若草山の登り口から手向山八幡宮・3月堂、2月堂に出てきて、4月堂からお隣の開山堂境内にある椿「のりこぼし」を背伸びして見ました。
そのあと、戒壇院から焼門にでて、最後に訪ねた場所は正岡子規の庭です(彼は結核の病魔に侵されて従軍で渡った中国から日本に帰ってきた秋に奈良を訪ねています)ここにある歌碑は「秋暮るる 奈良の旅籠や柿の味」です。
今日は会津八一、松尾芭蕉、万葉歌人、光明皇后らが詠まれた14の歌碑を巡りました。今まで何度も通った道に歌碑がこんなにあったとは驚きでした。歩いた歩数は12870歩です。今、足を病んでいる私としては少々疲れましたが、充実した半日でした。
シルクロード交流館の裏手の回遊庭園
若草山山麓にある松尾芭蕉の歌碑「奈良 七重 七堂伽藍 八重桜」