エミリーのつれづれ

日々の暮らしぶりを紹介します。

歌碑めぐり

2012年03月28日 | Weblog
   
    奈良で一番早くしだれ桜が咲く氷室神社の梅(桜はまだつぼみ固し)


3月28日(曇りのち春嵐)
ボランティアガイドをしている友人(80歳をすぎた男性。大病と二人三脚しながらも奈良を訪ねる学生たちに奈良の魅力を伝えている人)に案内していただき、奈良公園内に点在する歌碑をめぐる半日を過ごしました。

午後1時、行基菩薩像前を出発し、まずは猿沢の池から興福寺を通り氷室神社を通過しているところで春雷が鳴り響き、風を伴う雨が降ってきました。春休みとあって観光客も急変した天候に大慌てです。私たちも観光センターでしばし雨宿りをしたのち、晴れ間が出てきたので再開し、シルクロード交流館の裏手にできた回遊庭園で春景色を楽しみ、若草山の登り口から手向山八幡宮・3月堂、2月堂に出てきて、4月堂からお隣の開山堂境内にある椿「のりこぼし」を背伸びして見ました。
そのあと、戒壇院から焼門にでて、最後に訪ねた場所は正岡子規の庭です(彼は結核の病魔に侵されて従軍で渡った中国から日本に帰ってきた秋に奈良を訪ねています)ここにある歌碑は「秋暮るる 奈良の旅籠や柿の味」です。

今日は会津八一、松尾芭蕉、万葉歌人、光明皇后らが詠まれた14の歌碑を巡りました。今まで何度も通った道に歌碑がこんなにあったとは驚きでした。歩いた歩数は12870歩です。今、足を病んでいる私としては少々疲れましたが、充実した半日でした。
          

シルクロード交流館の裏手の回遊庭園
    
       若草山山麓にある松尾芭蕉の歌碑「奈良 七重 七堂伽藍 八重桜」

天体ショウ

2012年03月26日 | Weblog
   
 普通のデジカメなので鮮明な写真が撮れませんでしたので、○で囲みました  


3月26日(晴れ)

暮れなずむまで小雨が降っていましたが、日が沈んだ頃、雨が上がりました。夕食の支度をしていたら友人から一本の電話が。「西の空を見て!」と。
バッタと包丁を置き、二階のベランダへ直行しました。黒く澄んだ天空に上から金星・三日月・木星と縦一列に並んで異様な光を放っています。

3月に入ってから金星と木星が夜空にひときわ大きく輝き、ずうっと夜空を眺めていましたが、バタバタと日を過ごしているうちに月が見えなくなり、今夜の天体ショウのことはすっかり忘れていました。

友人たちに興奮して電話で天体ショウをお知らせして、再びベランダに戻っら見たら、雲が出て木星は見えませんでした。この珍しい天体ショウは前回の2008年12月3日以来とか。貴重な体験をしました。


はねず踊り

2012年03月25日 | Weblog
     

3月25日(天気定まらず)
大和文華館(奈良市)の庭園には四季の花が咲き、それぞれの季節を楽しむことができますが、今は椿と梅が見ごろです。今日は桜の無料招待日であり、特別企画「花の美術」が開かれているので、先に文華館で花をモチーフにした絵画や工芸品を見せていただきました。

今春は関西でも桜の開花はまだまだで、ここの庭園に「三春の滝桜」というみごとなしだれ桜がありますが、まだ枝先がほんのり紅色に染まりかけ始めたところです。

西大寺から京都線で竹田に行き、随心院(小野小町ゆかりの寺)に行きました。境内の紅白の梅は五分咲きで、よい香りを放っています。この境内に咲く梅の薄紅色を古くは「はねず」といい、梅が咲く頃に里の子たちが家々を訪ねて門内の庭で踊っていたそうです。この踊りがいつしか絶え、近年になって復活し、その踊りが今日行われると聞き訪ねたのですが、今日の天気はまさに「猫の目」というか「狐の嫁入り」の様に晴れたり曇ったり小雨が降ったりと、なんとも気ぜわしく、花の香を楽しむ余裕も踊りに専念する余裕もなく、空模様とにらめっこです。

 

写真は風流踊りで、四季の花を飾った花笠をかぶり、バチと太鼓をもって踊ります。古くは鎌倉時代から始まった「雨乞いの踊り」とかで「祈り」よろしく、踊りの途中から雨が降り出し、演者たちには申し訳ないですが、庫裡に退散となりました。踊りが終わったころには雨がやみましたが見物席はカラでした。

パソコンが壊れた!

2012年03月20日 | Weblog
     
          東寺の五重塔をバックに紅梅が見事
3月20日(晴れ)

10日ほど前、突然パソコンが反応しません。夜を待って婿にSOSを出し、電話でのQ&Aで応急手当を施しましたが画面は真っ暗なままです。婿は「寿命かも!」とつれない診断で、慣れ親しんだパソコンとお別れすることに。
携帯電話を忘れてもパソコンは日に何度も開けていただけに、何とも寂しく手持ち無沙汰な数日が過ぎていきました。
今日、新しいパソコンを携えて娘家族が遊びに来てくれました。婿からのプレゼントで、半日かけて古いパソコンから情報を取り出してバックアップしてくれました。近くに婿が住んでいないので、新しいパソコンを使いこなせるまで少々不安が残りますが、ゆっくり自力で頑張ってみます。

      

18日、東寺と泉涌寺の雲龍院に行きました。東寺の五重塔の初層の公開日最後とあって大勢の人が拝観に来て、普段見られない内部の金剛界四仏や側面の壁画(真言8祖像)柱の絵などを見せていただきました。また泉涌寺の雲龍院は観光寺院ではないので普段は公開されていませんが、特別公開で見ることができました。皇室ゆかりの寺だけに格調高く、素晴らしい書院と庭を拝見させていただきました。

手仕事

2012年03月09日 | Weblog


          

3月9日(小雨)

朝から氷雨のような冷たい雨が降っていて、どこへも出かけずに朝から手仕事をしています。
と言うと「晴耕雨読」、粋な暮らしをしているようにみえますが、何の事はない、天気とは関係なく、だいぶ前から約束していた事で、ちりめん細工教室を開いている友人の善意のボランティアで、写真の「猫ちゃん」に挑戦したのです。

朝9時半から始め、昼の休憩を1時間余をとり、午後からも頑張って2匹の猫ちゃんにひげをつけて完成したのは5時を回っていました。
実に6時間以上も、針を動かしての完成です。出来き不出来は別にして、自分が作った猫ちゃんは何ともいえない愛らしさです。

梅がみごろ

2012年03月07日 | Weblog
       

3月7日(曇り)

毎日、猫の目のように天気が変わります。午後、近鉄「尼辻」で降り、薬師寺の写経場へ向かう左右の白壁の小道を通ったら、見事な紅白の梅の花がふくいくたる香りを放っていました。
来月から月に2回、薬師寺で仏教美術の講座を受ける事にしました。今日は顔合わせながら、たっぷり3時間の講義を受けました。少し専門的ですが、仏像を見る時の観点が違ってきそうです。

知識も備蓄を

2012年03月04日 | Weblog
  

3月4日(小雨)

2月26日と3月3、4日と日本赤十字のなかの安全奉仕団による救急法基礎と講習が3日間あり、手伝いに行っていました。今回の受講生は50名ほどで、男性は中年以降が多く、女性は20代の若い人が多い講習会でした。
講習の最後に3日間学んだ心肺蘇生や止血、急病、骨折、三角巾、運搬など知識と手技を応用しての「地震発生、多数のけが人が出た!」という模擬想定で傷病者の救護を練習しましたが、傷病者多数が横たわる現場は模擬とはいえ冷静・迅速・的確な処置が「一夜漬けの学習」では無理な事を受講生達は感じたようです。


ここ、毎日のように地震情報が流れ、新聞紙上では車禍、火災、雪禍と、災害や事故のニュースは絶えません。みんな、危機意識は持っていても、そんな現場に遭遇した時、何をすればいいのか戸惑ってしまいます。地震に備え用品や食料の備蓄を考えている方もいるでしょう。

「備えよつねに」の気持ちで、機会があれば、こうした講習会に参加し、知識と手順を学ぶことは、自分を守り、他人を守る事に繫がります。奈良県では3日間の講習以外に年間300回ほどCRP(心肺蘇生)やAEDを使っての短時間コースの救命処置の講習会をしています。機会があれば参加して下さい。私もお手伝いさせていただく事で勉強させてもらっています。


我が家の小さな雛

2012年03月03日 | Weblog
      

    風船かずらの種がお顔に。        主人の故郷・三次の土人形

3月3日

ここ数日、素晴らしい雛人形を見せていただきました。我が家は三人の子供のうち一人が娘です。この子が生まれたのは初駐在で台湾に居た時です。主人の両親が航空便で雛セットを送ってくれましたが、初雛節句に飾ったものの、大切に仕舞っていた雛人形は翌年、無残な姿に。
なにせ1~3月の台湾は雨季で毎日雨ばかりです。コンクリートの家で湿気が多く棚の奥に置いていた雛の箱は1年の間に羽蟻に食われてしまいました。そんな悲しい物語があり、日本に住んでも新たに何段飾りの雛人形を買い求める事はありませんでした。

子供時代を海外で 過ごした子供達に、現地ででも日本の四季や伝統を思わせる置物を飾って日本を感じさせようと思い、小さなものを飾って楽しんでおりました。子供達は独立して家を離れましたが、この時期、狭い我が家に幾つかの雛を出して楽しんでいます。

       

 数十年前、私が刺繍した立ち雛      うしろは自筆の墨絵の寒梅 

孫達に雛人形を送る番になりましたが、なかなか余裕がなく、段飾りの雛人形は送っておりません。来年は人形作家の友人が立ち雛を教えてくれるというので1年がかりで挑戦しようと思っています。来年のブログに載せられるよう頑張ります。   

   
       今、一番大切な我が家の雛人形?

城下町と雛

2012年03月02日 | Weblog
  
             享保年間の雛たち(鈴木家)

3月2日(小雨)
城下町に住んで数十年も経つのに、知らない事ばかりです。今回「大和なひな祭り」が街の商工会の力添えで開催され、古い民家などを見せていただく機会ができ、脈々と歴史の重みを守りながら暮らしておられる町家の様子などを知り、雛を見せていただく以上に感激しました。
    
           実相寺 (後ろの板襖の絵も見事)

元川本家は大正時代の遊郭です(現在は市の所有)城下町の裏の表情です。内部は狭い部屋が沢山あります。今日は、それぞれの部屋に美しく飾られた雛人形たちで華やいでいますが、部屋の隅やヒンヤリした廊下の隙間から厳しい世相の裏世界で暮らした女性達のため息や男達の卑猥な声も聞こえてくるようで悲しい気分にもなりました。

  
 元遊郭・木造3階建て(元川本家)   庭から座敷を見る   
   建物の正面が全面・格子 

 
         8組180体の雛           梅の盆栽も見事                                            



今日から3月

2012年03月01日 | Weblog
      

130年の古民家「葉本家」               天井に嫁入りに使った「輿」が。   
「虫籠窓」に両替商の名残り、天秤文様が。

3月1日(晴れ)

スポーツジムからの帰り道、今、わが町で開催されている「大和なひな祭り」で公開されている古民家の雛を見に行きました。
この家は大和郡山から奈良に向かう街道沿いに立つ古民家で、明治の初期に建てられたとか。油屋から始まり、両替商、肥料屋へと商売を替えながら家を守ってこられた旧家です。(近くに清涼院池跡の碑があり、平城京の南に当たる)

      


平成14年に国の有形文化財に指定されていますが、非公開であった為、今回、初めて家の中に入らせていただきました。玄関を入ると土間があり、関西では「へっついさん・おくどさん」とも呼ばれる「かまど」の上を見上げると煙を出す明り取り窓が高い場所にありました。また行灯の箱や嫁入りに使われた女物の輿が中2階からぶら下げてあり、なかなか味のある佇まいでした。奥様とお嫁さんらしい人が熱心に対応され、気持ちの良い訪問となりました。