11月29日
所属しているシニア大学の秋の遠足で秋色に染まる山の辺街道を通り、聖林寺に向かいました。ここに国宝「十一面観音菩薩立像」が祀られています。その光背が奈良国立博物館に展示されており「この光背の仏様を見たい!」が、この仏像に興味を持った動機で、それから何度足を運んだことでしょうか。
760年代、東大寺の造仏所で造られ、大神神社・神宮寺に在った仏像が廃仏毀釈の難を逃れ、この里山の寺に来られたとの寺伝を思い出しながら拝するお姿は「凛」そのもの、圧倒される存在感です。
そのあと、談山神社・長谷寺へと回りました。ここも何度も訪れた場所ですが、地元ボランティアの方の熱心な説明を聞き、再認識することが多く、紅葉を楽しむには少し遅すぎた感はありましたが、晩秋のさみしさ漂う時季も「またよし」と納得できた一日となりました。