エミリーのつれづれ

日々の暮らしぶりを紹介します。

近江八景めぐり

2011年05月12日 | Weblog
    

 石山寺

5月12日(雨)
詩吟仲間のバス旅行で滋賀県・琵琶湖西岸にある「近江八景」をめぐる一日旅行に出かけました。昨夜来の雨が朝になってもあがらず、どうなる事かと気になりながらのスタートでしたが、車窓からは雨に洗われた新緑の風景が素晴らしく、あっという間に八景の一つ・瀬田の「唐橋」に着きました。漢詩では「夕暮れの景色がよい」とありますが、車窓から車の往来激しい唐橋を眺め、2番目の石山寺(西国13札所)に到着しました。先ず、見えてきたのは東大門(重文)で門の右に赤ふんどし姿の「青鬼」が迎えてくれました。何でもこの青鬼は石山寺の中興の祖「朗澄律師」が死の床に就いた時「青鬼になって降魔招福を請願する」と伝えたそうで、以来、僧の命日5月14日に青鬼供養があるそうです。
この門から境内へ繫がる石畳はツツジが雨で落花し、紅い帯を広げたようなで新緑の緑に映え、思わず感嘆の声を上げました。
掛井造りの金堂を拝観し、紫式部も見上げたであろう「秋の月」を想像しながら、この境内で大江敬香作「近江八景」を皆で朗吟しました。
    

続いて三井寺(園城寺)に行き「三井の晩鐘」で有名な鐘楼(600貫2250kg重文)を見ました。仲間の一人が300円で鐘を一突された、その音色はやさしいものでした。金堂(国宝)を拝観した後、新緑に包まれた広い境内を歩きました。参拝客も少なく、すがすがしい佇まいに心洗われる思いがしました。
昼食のあと、「堅田の落雁・浮御堂」を拝観し、琵琶湖大橋を渡って東岸へ。琵琶湖の西岸の奥に見える比良の山並みは白い雲を纏い、まさに詩の「比良の雪」のようです。そんな景色を楽しみながらスタート地点「唐橋」に戻り、「琵琶湖周航の歌」や「琵琶湖」を詠いながら一路奈良へ。楽しい一日旅行でした。

     
              三井寺(金堂・鐘楼)
            

  浮御堂(湖上の安全を祈願して恵心僧都が建立)


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