3月14日
史跡探訪クラブの下見で奈良(平群)と大阪(八尾)の県境にある生駒山地の南端部にある高安山(487m)の[幻の山城]といわれる高安城から信貴山城へと歩き、朝護孫子寺までの約10Kmの道を歩きました。
高安城跡近くにある大阪管区気象台の気象測レーダーと石窟(倉庫に使用か)
日本書紀、続日本書紀の記述によると、「白村江の戦い」で唐・新羅の連合軍に敗れた倭国(飛鳥京)は唐・新羅からの進行に備えて、665年から2年余の間に西日本各地に6か所の山城を築いたとあります。唯一、この高安城の所在がつかめなかったそうですが、近年、調査研究が進み、城の礎石・倉庫跡が見つかり(昭和53年)、現在、説明看板や草刈り整備が行われています。今日は地元のボランティアガイドさんの的確な案内があり、山中で迷子にならずに済みました。
そこから信貴山(433m)をめざして歩き、山頂へ。今日は雨こそ降らずの天候でしたが、高安山、信貴山からの眺望は望めず残念。山中に分け入り、1557年、織田信長に背き、50日の籠城の後、自害した松永久秀の居城跡と屋敷跡を探訪。
「信貴山縁起」に登場する命蓮上人の墓 と終点の 朝護孫子寺
今日の下見は地元ボランティアのお世話がなければ迷子間違いなしの行程でしたが、私自身、足手まといにならずに歩き、無事に終点の朝護孫子寺に着き、ここからバスで起点の王寺駅に戻って解散。 今日も充実の一日となりました。