桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2009・5・20

2009年05月21日 | Weblog
今日食べた物、食欲が二人共なかったので二時過ぎに鰹節と昆布と塩辛のおにぎり、鶏肉の野菜汁、モロキュー、夜お店で接客の合間にかき揚げ丼、店が終わって部屋でCBCドキュメントを見ながらお茶漬けとあつあつサーディン。今日お店に来てくれた人、常連の演出家Sちゃん、芝居好きのMさん、赤坂のクリニックのMさん、映画プロデューサーのKさん、シナリオ修行中のAさんたち、制作会社社長のIさんたち、最近ちょっとペースが鈍ってきたベストワンのOさんたち、そしてタイ料理のイベントに集まった20数人の独身女性たち。今日読んだ本、松田美智子著「越境者松田優作」を読み終わり、佐藤優著「獄中記」に移る。前者からは身内の人間が書く人物論の怖さを知り、後者からは逆境になった時に自分を客観的に眺める必要性と知的好奇心の凄さを教えられる。今日頭にきたこと、Hサイトなんか見ないのにH系の迷惑メールが200通以上。一件ずつ「発信者禁止」の手続きをしていたら一時間以上かかってしまった。それでも明日になれば別の迷惑メールが届くだろう。ホント、もぐら叩きだ。今日発見したこと、豚インフルエンザの政府からの告知CMを画面を見ずに聞いていたら、てっきり笑福亭鶴瓶だと思っていたのに麻生首相だったこと。どうでもいい発見だけど、おかしかった。

2009・5・19

2009年05月20日 | Weblog
9時過ぎに映像作家で映画評論家でもあるOさんが来店するまで、店には6時から高校の同級生のO君とF君だけ。新しく作ったテーブル席で俺を交えて月に一度のミニクラス会。もう十数回も続けているし、話題も尽きる筈なのに、同じ話になっても面白く聞こえてしまうのはクラスメイト故か?Oさんは俺が隣に座るなり、週末に見た『余命一ヶ月の花嫁』の話題。映画評論家としての職業柄か俺みたいに泣いたりはしなかったけど、H監督の最高傑作とのこと。他にも普段なら絶対みようとは思わない題材のこの映画を、俺が凄いというもんだから騙されたと思って見に行ったY君やお客さんの日本画家Kさんも泣きっぱなしだったそうだし、映画プロデューサーのKさんはH監督の映像テクニックに絶賛の嵐。いい年の男たちをこれほどまでにしてしまう『余命……』ってとんでもない映画だ。Oさんとは続いて俺が一昨日DVDで見た『接吻』などについて映画談義。さすが映画評論家だけあって彼の意見には色々と触発を受ける。他にお客さんは遅れてミニクラス会に参加したMさん、週刊BのIさんたち四人、プログラマーのIさん、イチゲンのカップル、六本木のライブステージSのOさんたちで3時半すぎまで。
★リスボン日記補遺(3)
4/30
時差にも困ったけど、リスポンでもう一つ困ったことは「電気問題」。リスボンからもこの日記を書いて送るつもりだったので、海外からもメール出来る携帯にわざわざ機種変更し、充電する為の変圧器?も買って行ったのに、その変圧器がホテルのコンセントに入らない為、充電が出来なくなってしまった。昨日はファド歌手のTさんに無理を言って、彼女の部屋のコンセントを貸して貰って充電したけど、毎日お願いする訳には行かない。まぁ、日記は諦めてもいいけど、東京にいるY君から内装工事のことでいつ電話が入るから分からないので、電源を切っておく訳にもいかないし、どうしたらいいか分からない。そんなことをグズグズ思いながらお昼から市電に乗って気ままなリスボン漫遊。家と家との間をノロノロと縫う様に走る市電は一秒を争う様に走る東京の地下鉄に慣れているとノスタルジックな気持ちになる。バイロアルト地区で降りて何かの本に出ていた魚料理の店へ行ってみる。処が生憎と改装中。仕方なく、市電の中から見えた線路沿いにあるカフェレストランに入ってみる。線路を目の前にして置かれたテーブルに座り、シャンパンをオーダーすると、女性スタッフ数人が代わる代わるで栓が抜くのに悪戦苦闘。仕方なくお客の俺が代わる。そのことでみんなと打ち解けて、気分がよくなったので次々と料理をオーダー、数日ぶりに食欲が戻って三時間以上のんびり過ごす。帰りは坂の下に見えるテージョ川を視界にいれながらほろ酔い加減でホテルのあるバイシャ地区へ。一休みした後、7時にTさんに迎えに来て貰って、彼女のファドの先生Aさんの車で二人のライブ会場である『VELHO PATEO DE SANTANA』へ。すっかりポルトガル人化しているTさんのファディストぶりと同時にA先生や若手美人ファディストCの美声を堪能する。ポルトガルの夜は長い。9時近くに始まったライブは12時になっても終わらない。聞けば1時過ぎまで歌っていて、更にそこから飲みに出かけるとか。とてもついていけないので12時前にタクシーでホテルへ。ここは上品な店だったけど、時間があったら下町にある下品な店でファドを聞いてみたいと思うけど、そんな勇気があるや否や?(続く)

2009・5・18

2009年05月19日 | Weblog
買い物にいくのが億劫だったから、冷蔵庫にあった食材で、カリカリベーコンと人参とレタスのサラダ、スクランブルエッグ、新玉葱のオニオンスライスと納豆乗せの冷や奴、イカとたこの塩辛、揚げと茗荷の味噌汁で食事。メインになる肉か魚がないと何となく物足りない気持ちになるのは困ったものだ。4時に茅場町にあるT歯科クリニックに月に一度の定期検診。旅行中、歯磨きがおろそかになって歯垢がついていると叱られるのを覚悟していたが、まぁまぁの磨き方をしていると褒められる。何となく小学校の先生に褒められて嬉しくなる子供の心境。帰り、土曜日の夜中というか日付が変わった日曜日の午前2時に一泊二日で借りたDVDをT屋に返却にいくと、一日延長分として2本で500円請求される。日曜日の午前2時に一泊二日で借りたら月曜日に返せばいいのですね?と借りるときに念を押した筈と文句をいうと、当社の決まりでは月曜日の午前10時までとなっておりますと当然の如く言われる。それは当然なのか?午前10時が当然なのか?俺には500円玉を投げつけて帰って来るしか鬱憤の晴らしようがない。お店は近所のシルバーモデルのMさん、イチゲンの男性2人、制作会社社長のSさんとフリーの女性プロデューサーNさん、Tテレビの子会社社長のTさん、若い女性スタッフ三人と来てくれた近所の制作会社DのOさんの合計11人。それも12時までには皆いなくなって、それ以後はノーゲスト。1時半には諦めて、Mを入れて三人で六本木にあるY君のバーテンダーの師匠筋の店へ。珍しいモルトやラムを飲んで、とんでもなく美味しい餃子とカレー、イベリコ豚の生ハム、熊本直送の馬刺しなどをオーダーする。数えきれない程のお酒の酒類がある本格的なバーで、Y君は店の人とお酒の話題を弾ませているけど、俺は料理の美味さにしか興味がない。俺は酒好きではないのだなとツクヅク実感。

2009・5・17

2009年05月18日 | Weblog
一昨日店へ知らない人から電話。何でも広尾の店の電話番号を最近使っている方らしく、深夜コレドだと思ってかかってくる電話が度重なるので何とか対策を講じてほしいとの苦情。一瞬意味が分からなかった。今の店に一度でもきたことのある人は乃木坂の番号を知っているだろうし、広尾時代に通っていて乃木坂には一度もきたことのない人がそんなに多いとは思えないからだ。そう思って詳しく聞いてみると、イベントの問い合わせが多いとのこと。コレドのサイトをパソコンでクリックすると、広尾時代にやった公演の知らせがのっていて、そこに書いてある電話番号を見てかけてきているみたいなのだ。そう言われてそんなに昔の公演の知らせがウチのサイトにアップされているのか、今日調べてみた。処が、グーグル、ヤフー、MSNに限っては一頁と二頁目には昔の告知はでてない。三頁に漸く昔の告知がでている。そんなに面倒なことをやってまでウチの番号を調べて深夜電話をかける奴がそんなに多いとは思いづらいけど、現実に電話がある以上、いるんだろう。そのサイトを削除してほしいと電話の持ち主からは言われたけど、俺にそんな権限はないし、この日記で「広尾時代の電話にはかけないでください」と呼びかける他ない。日曜日の今日、夜は一週間遅れの母の日をやろうと、カニ好きの母を渋谷のカニ道楽に呼びだす。俺だってお腹が一杯になった寿司を含めたコース料理を母もペロリ。俺の年齢+20数才の母が食欲旺盛だと息子としては安心する。

2009・5・16

2009年05月17日 | Weblog
朝8時半に起きて10時すぎに有楽町マリオンで常連の演出家Sちゃんと待ち合わせて、何人か関係者が出演している『60才のラブレター』という映画と舞台挨拶をみる。若干32才の監督がこの種の映画を撮ったというのは驚きだし、いいシーンも一杯あるのだけど、ラストシーンが何とも甘すぎる。若い監督はこういう甘さが好みなのか、それともまたテレビ局が製作した映画故にこんなラストシーンになってしまったのか?終わった後、ガード下のレトロな食堂でSちゃんと映画談義。ハムかつやらアジの塩焼きやらマカロニサラダなどを肴にSちゃんはビールから電気ブラン、俺はビールからホッピーへの昼間から杯を重ねていく。何となく映画をみるのが目的だったのか、こうして店以外で飲むのが目的だったのか分からなくなる。3時すぎに別れて、お腹を減らしている筈のMにピザを買って帰宅。とりあえずの空腹を満たして店に出かけたMを見送って、酔いが抜けない俺は睡魔に誘われて1時間ほど仮眠。日記と経理事務をして8時に店へ。カウンターには昨日久しぶりに来店してくれたF君の奥さんのWさん、プロデューサーのKさん、そしてイベントスペースには近所のK医療大学の実質的なボスTさんが部下六人と来てくれている。遅くなってカウンターには日本画家のKさんや近所のイチゲンのカップルが来てくれて、土曜日なのに昨日の金曜日より賑わってくれた。12時に閉店した後、Mと食事して帰宅。去年の公開時に見逃し、それからずっと見たかった『接吻』(小池栄子、豊川悦司主演)を見る。酔いと寝不足のせいか、いま一つ胸に迫って来ない。もう一度見直すか? 

2009・5・15

2009年05月16日 | Weblog
午後、酒屋と氷屋とオシボリ屋さんに合わせて50万弱の振込をした後、スーパーで買い物をして若鶏の唐揚げ、イカとみょうがときゅうりの合わせ物、卵入り納豆、海苔の佃煮、ホウレンソウの味噌汁で食事。Mが5時に店へ出かけた後、八月にウチの店主催で行う『コレド演劇フェスティバル』の案内状の印刷と宛て名書きをする。この催しは、8月3日から22日までの三週間、スペース使用料なしでウチのスペースを使って貰い、当シアターならではの演劇を発掘、発展させようという目的で企画してみた。今までウチのスペースを使ったいただいた方には分かる範囲で案内状を送るし、近々ウチのホームページでもアップ(現在事故があって閉鎖中)するが、大勢の方、団体の参加を待っている。8時近くに店へ。今週は昨日一昨日と忙しい日があり、月火もまぁまぁの売上だったのに、金曜日の今日はプログラマーのIさん、CM制作プロデューサーのMさんと動物心理学者のSさん、夕刊FのUさん、パントマイマーのZさんたち、そして久々の来店となるビール党のFさんの6人だけ。午後、振込をした後で残金は少なくなってしまったけど、月末までに一日10万平均でいけば何とか今月は乗り切れると思ったのに、そんなことを思うとこの始末だ。Fさんも1時半には帰ってしまったので仕方なく2時前に閉店。部屋に帰って麻婆豆腐を作って食べ、翌日は10時半からの試写会に行くので、早めにベッドイン。


2009・5・14

2009年05月15日 | Weblog
数日前から俺のパソコンにやたらと英語の迷惑メールが入るようになった。削除しないでいると、一日に100件以上。どうやらウィルスにやられたらしい。以前こんなことがあった時、原因はH系のサイトをクリックしたことだろうと言われて、以後は天地神明に誓ってそっち系のサイトを覗いたことはないのに、どうしてこんなことにと嘆いていたら、Y君がウィルス対策の期限が切れたのではと教えてくれる。ウィルス対策の期限?そんなこと知らない。そんなこと覚えておかなくちゃいけないのか?まぁ、このことは何となく理解できる。でも、昨日から今日、Mがこのパソコンに保存されている店のメニューを添付してY君のパソコンに送ろうとしているのになかなか送れずに苛立っている。このパソコンでは送信済みになるのにY君のパソコンでは開けないのだ。Y君もすぐには理由が分からず調べて貰った処、俺が使っているOASISは2002年モデルで、もう他のパソコンでは開けなくなっているとか。よく分からない。そんなこと分からない。この間まで使えていたのに知らない間に使えなくなっているなんて、どんな世界なんだ。出来るなら関わりたくない世界だけど、辛うじてでもついていかないと仕事にならなくなってしまうのか?そんなことでイライラとしていた今日、お店は六本木のライブスペースの舞台監督Tさんに続いて、美術デザイナーのHさんと広島県東京事務所のIさん、イチゲンの三人組、ロスの友人二人を連れて来てくれた国際弁護士のSさん、続いて大手出版社Kの重役Mさんが最初六人で、それが一人づつどんどん増えて合計14人になって、その間にもカウンターには映画配給会社のAさんたち、某国営放送局のプロデューサーIさん、イチゲンのカップルが二組、ブライダル会社のNさんとSさん、そして最後はラジオパーソナリティのYちゃんたちが三時までと賑わって、気分がちょっと回復した。

2009・5・13

2009年05月14日 | Weblog
今日も油断していたら二度寝の午後起き。昨日Fさんからいただいた海産物で食事を終えたら、もう三時過ぎ。何もする時間がなくなってしまった。何とかしなくては。店は早い時間から近所に住む若手女性映画監督のSさんが仲間5人と来店してくれたのを皮切りに、昔世話になったプロデューサーのご子息で俳優事務所社長のKさんが女性アナウンサーのAさんたちと、更に六月にイベントをするトランペット奏者のKさんと遅れて若い奥さん、映画プロデューサーのKさん、近所の出版社のSさんたち、悠々年金生活のSさん、女性歯科医のSちゃん、バイオリン奏者のMさん、遅い時間にSミュージックのOさんとTさん、更にTテレビの事業部長Nさんたちの5人グループ、映像カメラマンのYさんたち4人のグループと続いて、カウンターと新たに作ったテーブル席だけじゃ足らず、イベントスペースにまでお客さんが溢れた。即断、断定は出来ない。Y君が新しいスタッフとして入り、店を改装して、何だか運気が向いてきた気がする。

2009・5・12

2009年05月13日 | Weblog
ビール好きの若い常連F君から故郷長崎の名産品が送られてくる。最近ちょっとご無沙汰だけど、多分故郷に帰った時に俺と店のことを思い出してくれたのだろう。その気遣いが嬉しい。それに反して俺はなんだと思う。ポルトガルに行ったのに誰にも土産を買ってこなかった。単に忘れたというんじゃない。元々土産を買う習慣が俺にはないのだ。Mにはいつもそのことで礼儀知らずと怒られるが、いくら言われてもダメだ。他人が喜ぶ顔を見たい気持ちは人一倍あると自負しているのに、お土産だけに関しては気分が向かない。どういう心理なんだろう?誰かに分析して欲しい。お店は今日、演出家Mさんの40才の誕生日パーティ。若い劇団員が音頭を取って催す会ということで、こっちもサービスする。他にお客さんは映画プロデューサーのMさん、TテレビのOさん、SミュージックのSさんたち、遅い時間に同じくIさんとOさん、某製作会社の経理責任者Iさん、映画監督のFさん、飲食店経営のHさん。3時近くに帰って、F君からいただいた塩辛とハムを味わう。とんでもなく美味い。

2009・5・11

2009年05月12日 | Weblog
7時に目覚めてトイレに行った時、二度寝して午後起きになるのを恐れて、そのまま起きてしまったので、時間がたっぷりあった。日記も書いて、お金の計算をして銀行にも行って、郵便局で振込もして、買い物をして帰ってきても食事の時間にはまだ余裕があったので、ふと本棚にあった『ペソアと歩くリスポン』という本を手にとってみる。数年前に買ったものの、ザッと目を通しただけで、リスボンに行く時に持っていこうと思っていたのに忘れてしまった本だ。珈琲を飲みながらパラパラとページをめくってみると、一枚のモノクロ写真が目に入ってくる。俺たちが泊まったホテルの近所にあったコメルシオ広場の写真だ。まだ一週間もたたないのに懐かしさを覚える。でも、その内、妙な気持ちになる。この本にある写真は百年近く前に撮影したものだ。それなのに俺が一週間前に見た広場と殆ど変わってないのだ。他の写真も見てみる。サンタジェスタのエレベーターもロシオ駅もそのままだ。凄いと思った。日本じゃありえない。全く違う街に変身している筈だ。それが百年経ってもそのままなんて、しばし珈琲を飲む手を止めて写真に見入ってしまった。それにしても旅行から帰って観光案内を見るのって面白い。観光案内を見てから旅行するより絶対面白い。