桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2009・5・29

2009年05月30日 | Weblog
朝起きたら手の腫れと痛みが殆ど消えていた。Mが氷で冷やしてくれたり冷えピタを貼ってくれたお蔭だと寝顔に感謝する。気分も晴れて、八月にウチの店が主催する『コレド演劇フェスティバル』のことに頭を巡らす。お蔭様で昨日段階で全てのスケジュールが埋まった。これからはどう盛り上げていくかが課題だ。このフェスティバル』には俺も『独房、若しくは雑踏(仮題)』というタイトルの芝居で参加する。配役は男一人だけ。しかもその男は喋らない。外から男に呼びかける声だけが聞こえて来るという設定の芝居だ。その男を誰にやって貰うか、この芝居を構想する時から決めていた。常連のシルバーモデル、Mさんだ。彼はこの春、初舞台を踏んだものの、役者としては素人同然。でも、60近くになってからモデルとしてスカウトされただけあって、何ともいえぬ雰囲気を持っている。彼を主役にしてどんな芝居が出来るかずっと考えた末に辿り着いたのがこの芝居だ。早速今日Mさんに来て貰って、設定を話し、出演を承諾して貰う。これから八月までずっと作演出家としてMさんのことを夢の中でも考えて過ごすと思うと何だか妙な気分だ。