午前中、知人に紹介されたリスボン郊外の教会へ。余り気乗りしなかったが、神父さんに歓待を受けて、妙に厳かな気持ちになる。それより傑作は知人が頼んでくれたマリオというドライバーに、十年前仕事で妹を乗せたことがあると言われたこと。リスボンに来てまで妹の話題をされると、もう笑うしかない。帰りにアルト地区を散策。路面電車から見えた坂道の途中にあるカフェで食事。漸く時差も解消したのか食欲も戻ってきた。シャンパンで酔ったので路面電車の線路伝いにバイシャ地区のホテルへ歩いて帰り、昼寝。8時にファド歌手のTさんが出演しているクラブへ。彼女はすっかりリスボンに溶け込んで堂々たるファディストぶり。MはMで隣のテーブルに座ったアルゼンチンから来た老夫婦に気に入られて何ケ国語かのチャンポンで会話。ブエノスアイレスの住所まで教えられ、遊びに来いとまで言われていた。地球の反対側にMのファン2人誕生。