桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2013・7・23

2013年07月24日 | Weblog
もうコレドをやめようと本気に思ったのは今年の三月だったか?昨年度の決算が出て、一昨年に比べて1500万、去年と比べても500万もの減収となったけど、何とか新しいスタッフで挽回しようと張り切って新しい年を迎えたものの、売上は相変わらず伸びない処か更に減収の一途を辿り、三か月を経た段階で毎月の赤字が50万円づつ増えていく現状を見て、このまま行けば年間500万円以上の赤字になるだろうし、11月には賃貸契約の更新で更に60万弱の経費が必要となって、とてもこれ以上はやっていけないと判断するのはごくまともな人間のすることだと思う。でも、微かな望みは残していた。人件費をゼロにすることで経費の削減を計り、とりあえず毎月の赤字をなくした上で、コレドが再生できる起死回生とでも呼べる妙案が思いつくのではないかとギリギリまで模索してみた。でも、それは無駄な試みに終わった。取締役会で店の存続を諦めることを決議し、各出資者たちに個別に連絡してそのことを了承して貰ってから、ビルのオーナーに賃貸契約を更新せずに11月一杯で退去することを告げたのは6月末だったか?それでもまだ諦めきれずに奇跡が起こるのを待ち続けたものの、俺を待っていたのは母の骨折入院という事件だった。いつかはこんな日が来るのではないかと覚悟はしていたものの、よりによってこの時期に来るとは神は俺の人生をきちんと司っているとしか思えなかった。別に特別なことが出来る訳ではない。でも、これからどれだけかかるか分からない母のリハビリ生活に付き添っていくことの方が今のまま店を続けていくことよりも大事だと思ってしまったのだ。それが決定的だった。親しいお客さんには俺の決意を機会があるごとに告げて行った。そして遂に昨日対外的に店を閉店することをこの日記で公にした。今日その日記を読み返してみると文章が舌足らずだ。書く時間は一杯あったのにどうにも自分の気持を伝えきれないままアップしてしまった様子が窺える。でも、それはそれでいい。閉店宣言を美辞麗句で飾ることもない。書いて公にすることが大事なのだ。そしてそのことで俺は全身の力が抜けたのか、母を病院に見舞った帰りに急に睡魔に襲われた俺は傍を通りかかったバスに飛び乗る。それは反対方向の品川行きのバスだったけと、俺にとってバスはベッドなのだから何行きでも構わない。座席に座って一分も経たない内に睡眠状態にはいる。終点まで着くと今度はまた六本木行きのバスに乗り換える。そしてまた眠る。店でも開店してからお客さんが来るまでの間に眠ってしまう。お客さんがいる間は何とか過ごせたけと閉店直前になると再び睡魔に襲われる。この睡魔は異常で、後片付けをしている間にも眠たくなる。駅への階段を下っている間にも眠たくなる。勿論電車の中で座ってしまえば一瞬でも眠る。五反田駅から家まで帰る間にもその場に座り込んで眠ってしまいそうになった程だ。当然部屋に戻る歯磨きだけはしてベッドに直行。11月までにはまだ四か月はあるのに、俺の体内では弛緩作用が既に始まっているのか?。★個人的健康上の都合により臨時休業することがありますので、この日記でチェックするか電話で確かめてからご来店ください。