桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2013・7・4

2013年07月05日 | Weblog
しばらくぶりに目覚ましをかけて6時半に起きる。朝風呂、サンドイッチとトマトジュースとゆで卵で軽い朝食を取ってから8時半過ぎに母の病院に。9時半に手術室に入るまでの間に万が一のことに備えてこの数日にやっておかなくてはならないことの引き継ぎを受ける。たかが骨折と言っても若い人の骨折と年寄りの骨折は意味が違う。手術の結果次第では寝たきりになる場合もあるし、寝たきりになって認知症になるケースも多いと聞くと、さすがに手術が始まる時間になると神に祈りたくなる。妹はロンドンでロケがあってこれないが、二人の弟夫婦は手術が終わるまでに駆けつけてくれる。特に二番目の弟の奥さんであるMさんは某大学の有名な臨床医と云うこともあって病院にも顔が効くし、彼女の医学的な説明と判断は俺たちを安心させてくれる。12時過ぎ手術が成功し、母と対面。さすかに術後の不安が顔に滲み出ていて兄弟たちも言葉をしばし失う。でも、とにかく手術は成功したのだ。そして問題はこの後数カ月は続くリハビリ生活だ。母に眠って貰ってからrリハビリ病院のことなど何年かぶりに、正確に云うとあれは父が死んだ時だから十年ぶりに兄弟と話し合う。母の手術入院で兄弟三人が和やかに話す機会が出来たなんて皮肉だ。4時半に店へ。今日もまた「食べては貰えない」料理を五品は作って6時に開店。直後、この日記をごらんになっている、まだ一度もいらしたことがない近所の御夫婦が、看板が出ていると云うことは母の手術が上手く行ったことだろうと想像して下さって来店してくださる。見ず知らずの方にも心配していただけるなんて母も幸せだ。少し遅れて元Nテレビの製作部長で名古屋のCテレビの副社長だったOさんが、先日作家のKさんが預けて行ったエッセイ集を受取りにいらっしゃる。ついでにOさんと老後の過ごし方についてお喋り。初めてお会いした時は俺が26、Oさんが38。それなのに俺は今年66でOさんは78。老後の話をしても当たり前といえば当たり前だけど、何だか奇妙な感じかするのは若い時の出会いが強烈だったからか?そして今日で四回目の来店になる隣のマンションに住むキャスティングプロデューサーのUさん、一度肩書を大手のD印刷と間違ってここに書いたら俺はT印刷だとくる度に間違いを正すT印刷のKさん。肉体的にもそうでもないけど、精神的には疲れた今日一日。最終電車で帰ってから普段だと簡単な食事かノンアルコールビールで何か摘むのに、今日はそんな気持も怒らず、明日も早いことも会ってベッドへ直行。小野リサがポサノバ調に歌う「空に星があるように」など聞いている内に十分後には眠りに入っていた、★尚、これから個人的な事情で臨時休業することが度々あるかも知れませんので、ご来店の際には必ずこの日記を見るか店に電話してお確かめください