かかりつけの眼科に行ったらお盆休みで、薬が切れていたのでどうしようかと近所の調剤薬局へ相談に行くと、真ん前にある内科で事情を話して処方箋を書いて貰って下さいと言われる。内科で形式上眼科の診察を受けるなんてと思いつつ、名前を呼ばれて診察室に入ったら、担当のK医師は絶対20代、それもアキバ系の喋りかたをする可愛い先生だったもんだから、ひどく得した気分。先生も眼科の診察なんかしたことないらしく、とりあえず診断的には痒いんですか?困りましたねなんて云うだけで、後はご職業は?あら乃木坂でバーをやっていらっしゃるんですか?私、六本木とか西麻布にはよく行くんですよと足を組み直す。その足をチラミしながらだったら一度いらして下さいよと地図入りの名刺を渡す俺は午前中からエロおやじ。K医師は呼吸器内科が専門だとか。俺、ひどい花粉症なんです。だったら是非秋の内にいらして下さい。分かりました。花粉症の季節が楽しみになってきた。エロと云えば、公演をする女性自主映画監督のHKからのメールの中に「勝手に入って」と云う文言を「勝手に入れて」と読み違えてしまい「勝手にエロモード」になる。「っ」と「れ」の違いだけなのに、随分とニュアンスが違うものだなんて、どうでもいいことを考える今日の俺は何だか変。でも、このエロおやじは食いしん坊でもある。一人で店をやる時に出す料理の試作を兼ねて、いわしのマリネとスペアリブのジンジャエール煮とサキイカの胡麻和えなど作って食べる。マイナスを減らそうと思うな。こんな時にはマイナス要素を更に掛け合わせてしまえば、マイナス×マイナスでプラスになるんだと自分に言い聞かせ続ける。