桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2011・8・9

2011年08月10日 | Weblog
宝くじを買ってしまった。63年間人生をやってきて初めてのことだ。53組と58組と62組のセットを十枚づつ、計6000円。今までの人生で、人に誘われてお遊びでパチンコに千円、取材を兼ねた競馬でこれにも千円賭けたことがあるけど、6000円ものお金をギャンブルに使うなんて俺の「人生哲学」ではあってはならないことだった。それなのに何故?「東日本大震災復興宝くじ」だからだ。収益は全て復興資金に充てられると知り合いの俳優NがCMで呼びかけているし、考えてみればこの地震に関係する募金にこれまで合わせて一万円位しか寄付してない。だったらこの宝くじで……いや、言い訳はよそう。最近の日記を読んでいる方だったら俺の本心は丸見えだろう。一等が三千万、二等が一千万なのだ。神様でも頼らなくてはコレドはもうやってられません。そう居直りつつも一日数万円の売上を求めて5時に店へ。あんまり暑かったもんだから開店準備をしないでカウンターでグタッとなっていたら、この日記を読んで今日が休みじゃないことを知っている女性CMプロデューサーのRさんが早々と5時半過ぎにはご来店。開店準備をしつつお喋りをしていたら近所に住む監督兼教育評論家のHさんがご来店。三人で最近の若者論。特に最近の二十代三十代の女性の非論理性には呆れ果てるばかりで、その年代の女性とはまともに話をすることを最初から放棄しているというHさんの話を尤もだとおもう。何故次から次に話が飛ぶのだろう。無駄話をお喋りをしている時ならともかく仕事や大事なプロジェクトに関わっている時は困り果てる。頭のいい若い女性は自分の非論理性をわきまえているのかとりあえず上司や指導者のいうことを大人しく聞いているふりをするが、バカな女は非論理的な癖してその場で理屈っほく自己主張する。この種の女性と議論していると時間が無駄になるだけだ……みたいなその場に若い女性がいないから話せる話題をしていたら、広尾時代は人妻だったのにいまは離婚して独身生活を謳歌している、確かまだ三十代のKさんが来店して話はそこで終わる。他に映画カメラマンのYさん、アメリカ人のJさん、法律事務所勤務のNさん、イチゲンのカップル、遅い時間に広尾時代S女子大生だったAちゃんなどでまぁまぁの賑わい。本当は12時で帰ろうと思えば帰れたのだけど、JさんとAちゃんが英語でお喋りを始めてしまったので俺もそこにワインを飲みながらカタコトで加わって2時過ぎまで。Aちゃんはいつも非論理的な女の最たるものだけど、カタコトの英語でワインの酔いがあると気にならない。今夜のタクシー代は自腹だ。