桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2009・2・19

2009年02月20日 | Weblog
本格的に作ろうとしたら料理は難しいけど、何とかそれらしい格好をつけるだけなら殆どの料理はできる。でも、焼き鳥と寿司と鰻は絶対無理。だから外で食べる。処が天麩羅、昔はそれなりに出来た筈なんだけど、最近作ると衣がうまく付かずに天麩羅もどきになることが多かったので、天麩羅を食べたくなると外で食べることにしていた。けど、今日は久しぶりにやってみようと思い立った。昔はちゃんと出来たんだし、最近じゃいい天ぷら粉もあるんだし、油の温度さえ間違えなければ、ちゃんとできる筈なのだ。でも、それを知ったMは疑心暗鬼。これまで何度となく失敗した天麩羅を食べさせられているので、大根おろしを一杯すってくれと頼んでも、どうせちゃんと食べられないんだからとちょこっとしかすってくれない。くそっ、大根おろしが足りなくて泣きっ面をかくなよとナス、しいたけ、アスパラと少しずつ油の中に落としだす。油は計ってないけど、衣かすを落とせば即座に浮き上がってくるし、絶対180度以上。たちまちパリッとした天麩羅が出来る筈だ。それなのにいつまで経っても野菜の衣は色が変わらない。途中で取り上げてみると衣がベトベトのままだ。これじゃ不味いとばかりに一度引き揚げて、二度揚げしたのだけど、それでも駄目。続いてやったイカと海老にもうまく衣がつかないまま又しても天麩羅もどきをテーブルにだすハメになってしまった。Mの勝ち誇った様な顔が不愉快だけど、そこはグッと我慢。それにしても何故俺は天麩羅が上手に出来ないんだ?