桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2009・2・18

2009年02月19日 | Weblog
去年のバレンタインは新婚のMに遠慮したのかチョコレートを下さる方が一人もいなかったのに、今年は14日が五周年パーティだったこともあり、御祝儀代わりにチェコレートを下さる方が20人もいた。それもショコラアブソリュとかシュールプティとかドゥトリュフとか木箱に入ったり見た目の美しい高級チョコばかり。それが我が家のソワーの前のテーブルに山積みになっていて、Mはいかにも自分の占有物とばかりに目覚めにはこっちのチョコ、食後にはあっちのチョコとチョコチョコ三昧の日々。考えてみれば普通の女の子がこんな高級チョコを一度に二十個もチョコチョコ三昧する機会はそうない訳で、それだけでも俺と結婚したことを幸せと思うべきだ、なんて偉そうに云ったら、もうあなたには一つもあげないからと丸で自分が貰った様な文句が帰ってきて、俺は仕方なくMに隠れて盗み食い。でも、この盗み食いと云うのは、普通に食べるより食い意地が倍加するみたいで、気づいてみたら高級チョコを一箱ペロッと食べていたりする。お蔭でこの数日、カカオの取りすぎで胃の中が異常事態になっている。それに牛肉と牡蠣。パーティで残った牡蠣をお客さんに焼いたり酒蒸しにしたりして今日も必死に売りさばき、マリネにも可能な限りしたけど、結局30個は廃棄処分にせざるえなかった。勿論、その間には俺もMも牡蠣三昧の日々。それは牡蠣好きの俺には至福の時の筈なんだけど、ここまで来るとさすがにギブアップ寸前。牛肉はそれも同じで、残った牛肉を小分けして冷凍庫に保存しようとしたのだけど、スペースの関係で二キロ近くの牛肉は何とかそのまま処理しなくてはならない。幸い今日は、妹とそのスタッフたち、それとIT企業の青年社長Mさんたちがすき焼きを注文してくれたので、合計で一キロ近くは消費できたけど、もう冷蔵庫での保存は無理と判断して、残った牛肉を炒め煮や煮込み風にしてとにかく保存がきく様にする。とはいえ、一キロ以上の牛肉。実は牡蠣とは別に数日前からすき焼きだったりニンニクバター炒めだったりこっちも牛肉三昧の日々が続いていて、贅沢な話だけど、もう見ただけで胃袋からゲップが出る状態になっている。そんなチョコ三昧と牡蠣三昧と牛肉三昧と云った、とんでもなく贅沢三昧の我等夫婦。こんなに食い物の贅沢をしちゃって、俺が死んだ後、Mの食生活はどうなるんだろと少し心配になって来る。