桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2009・1・3

2009年01月04日 | Weblog
流れ星を見たのは生まれて初めてだったし、空に星がこんなに沢山あるのを見たのもは何時ぶりか思い出せない。五十年前の東京ではこんな星空があったのかも知れないが、普段当たり前に見ていれば記憶には残らない。とにかく、6時22分三原発のひかりの自由席を確保する為に星空に見送られて駅に到着した俺たちは、車で送ってくれたMの母親のSさんと妹のMちゃんに別れを告げて、一路東京へ。11時過ぎ品川着。満天の星空も感動するけど、都会の便利さにも感動する。タクシーもレストランもは星の数ほどある。軽い食事をした後、部屋で年賀状のチェック。店のあるビルはシャッターがおりていて、年賀状を取り出せなかったけど、自宅に届いた数十枚の年賀状を一枚ずつ調べていく。この作業が毎年怖い。脚本家時代は年賀状を出したり出さなかったりいい加減だったけど、客商売を始めてからは、こっちが出してないのにお客さんから年賀状が来ていたりすると、それはいくらなんでも不味いので、ビクビクものなのだ。それに記憶力が減退しているので、出したのか出さなかったのか曖昧になっている人もいる。ダブって出すのも変だし、このチェックに時間を一杯取られる。そして最後はもうどっちでもよくなって、結局追加で出すことにしたのは十枚程度。年賀状を出したのに桃井や店からの年賀状を受け取らなかった方々、桃井の記憶力減退に免じてお許しください。夜、テレビはいくら正月気分でもバカバカしいので、年末に買ったPオースターの『幻影の書』を読み出す。『幽霊たち』以来のファンとはいいつつ、さすがにほろ酔い加減ではすぐに飽きると思っていたのに、読み出したら止まらなくなる。アメリカで俺と同い年の男がこんなすごい小説を書いていると思うと、面白ければ面白い程めげる。
★新年は5日(月)から営業します。