桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2005・12・26

2005年12月27日 | Weblog
店は日によっても変わるが、時間帯によっても有り様、雰囲気が変わる。今日店に出たら、カウンターに俺と同年配の旧知のプロデューサーが二人。彼らと話していたら同じく同年配の俳優Tと広告代理店H堂のFさん、更に六十代のマネージャーAさんが来店、カウンターが俺を含めて六十代前後のオヤジたちで占拠された。そこで出て来る話題と云ったら、昔の映画やドラマの話。やれ、吉田貴重の『秋津温泉』がどうの、篠田正浩の『乾いた花』がどうのこうの。カウンターの中にいるLちゃんTちゃんを無視して話し続ける。まるで新宿ゴールデン街。それが、どうお客さんが入れ代わったのか覚えてないけど、数時間後には近所のMちゃん、ヘアメイクのNちゃん、女優のHさん、化粧品会社のMちゃん、それに初めて来店した人材派遣業のSさん、Rさんとカウンターは皆三十前後の美女(ホント)軍団で埋めつくされる。男は広告代理店D通のMさんと企業コンサルタント兼大学講師のKさん、それと俺の三人だけ。カウンターの中のLちゃんTちゃんも入れると多勢に無勢の「レディスバー」、話題も恋愛やセックスが中心。まるで女子高の休み時間だ。そして数時間後、皆帰った夜明け近くの店内は、さっきまでの賑わいが幻の様に静まり返っている。そこで腹の減った店主が一人カレーライスを貪り食っている。