緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

高齢化と認知機能維持のトレーニング

2014年01月19日 | 医療

平成24年の国内高齢化率です。
トップ;秋田 30.7%、
    東京 21.3%、
最低;沖縄 17.1%

平成52年の予測は、
トップ;青森 41.5%
    東京 33.5%
最低;沖縄 30.3%

すごい勢いで、2.5人に1人が65歳以上となります。

これを世界で見ると・・・
上のような図になります。

地球上で高齢化が進み、その中でも日本は大変な勢いです。



今週、「診断時からの緩和ケア」ではなく、
「終末期の緩和ケア」の講演のご依頼を頂いており、
こうした統計をまとめているところです。



ところで・・

高齢化というと認知症は避けられない問題です。
私もこのところ、物忘れが強く、
βアミロイドーシスか・・・と
うな垂れておりました。
(アルツハイマーの病態は、
このアミロイドβ沈着とその後に出現するタウによる
神経破壊と考えられています)

TVで脳内の脳神経細胞の再生を促す方法として、
エクササイズをしながら高次機能負荷をかける
国立長寿医療研究センターでの取り組みが紹介されていました。

エクササイズをすると成長ホルモンが分泌され、
BDNF(Brain-derived neurotrophic factor 脳由来神経栄養因子)
の発現が促進、加えて高次負荷で
神経シナプスが増えたり繋がったりするようです。。

BDNFといえば、神経損傷後の神経再生にも関与します。

TVでは、歩きながら、100から3ずつ引き算、
低い台での昇降運動しながら2つ前までの言葉を言いながらのしりとりでした。

これは、実際に取り組めそうなです。
明日から通勤時にやってみようと思います。


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