緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

死を受け入れるとは死を生きること

2015年12月30日 | つれづれ

ETVをつけっぱなしにしていて
流れてきた言葉・・


「死を受け入れるというのは、
 大変なエネルギーがいることです。

 けして、これは受け身のものではありません。




 死を受け入れるとは、

 死を生きるということなのです。」





ああ・・

本当に、その通りだ・・






死を受け入れるということが
実は、
未だに私には
理解しきれていませんでした。

人は、死を受け入れるということが
本当にできるものなのか・・

それは、どういう心の状況なのだろうか・・
どうなったら、死を受け入れたといえるのだろう・・

釈然としないものを
感じ続けていました。





このTVの言葉を聞いたとき、

自分自身が、
「死を生きている」
という感覚になったとき、
死を受け入れたと
いえるのだと解しました。

こうやって、書いてみると
なんだか、当たりまえとさえ感じます。

死を生きる・・

言葉としては、難しいのですが、
自分に、今日、このままでいいかと
自問自答するようになってからは、
日々、結構そう感じることが増えていました。


当たり前のことが
当たり前として認識できていなかったこと、
改めて、納得できる答えを得たこと、

ほんの一瞬のことでしたが、
年の瀬に、大きな収穫でした。


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