江戸前ネギ巻き寿司

オタク一匹の日常を綴る。
※各種作品のネタバレを含みます。
※最近は多肉植物・サボテンの観察日記的な要素も。

ネギま!完結記念・単行本を1巻から振り返ってみる-前編。

2012年03月15日 23時13分48秒 | ネギま!・ネギま!?・UQ
 ども、引き続き足の調子が悪い江戸です。痛風なのか、それとも足がむくんでいるのかよく分からないけど、とにかく左脚の調子が良くないですなぁ……。早く治れー。


 さて、今日は昨日発売の『週刊少年マガジン』で9年間に及ぶ連載に終止符をうった『魔法先生ネギま!』の完結記念企画として、単行本の内容を振り返りつつ、連載当時の思い出などもまじえて語ってみたいと思います。


まずは1巻~9巻まで。



●1巻-記念すべき1巻目。大ヒット作の『ラブひな』に続く連載であり、更に「ヒロインが31人」という話題性もあって、期待値は非常に高い物でした。また、連載開始前の時点でTVアニメ化も確信していましたよ(それがあんな事になるなんて当時の私には知る由もなかったのです……)。
 それにしても、1話目は本当に絵柄が違いますよねぇ。しかし、巻末の方では既に『ラブひな』の頃に戻っているという(笑)。
 あと、1話目の扉で意味ありげに描かれていたしずな先生は、結局最後まで放置されてしまったなぁ……。

●2巻-今では考えられないけど、1巻発売の翌月に発売というハイペース刊行。
 また、図書館島にてようやく冒険要素が出てきており、今までのラブコメ路線から少し変化が生じます。ただ、この頃はまだ『ハリー・ポッ●ー』的という感じで、あまり少年漫画の王道路線っぽくは無いかもしれませんね。この路線のままバトル要素が少ない方向性で進んでいたらどうなっていたのだろう……と思わないでもない。
 ところで、昨日「ネギの本命は木乃香」説なんて物をネタで唱えてみましたが、この2巻を読むと初期からネギの木乃香への好感度はかなり高い印象ですし、案外無い話ではないのかもしれませんね。ネギって母親を知らないから、家事をこなす木乃香に対して母性を求めていて、それがいつしか別の感情に……という事もあるのかもしれません。

●3巻-いよいよ謎の存在だったエヴァ様が出張ってきて、魔法バトル展開に突入。後にあれほどバトルがインフレを起こすとはこの時にはまだ想像出来なかった……。
 それはさておき、この頃のネギはよく泣いたりして実に子供らしくて可愛い。どうしてああなった……。

●4巻-修学旅行編突入。そして後の大人気キャラ桜咲刹那の台頭。『ラブひな』でもお馴染みの『神鳴流』が使える時点で前作からのファンにとっては美味しいキャラですが、いきなりネギのアレを握ったり、逆にネギに至近距離で股間を見られたりと、想定以上の活躍でした。
 なお、この頃からキャラソンが発売されていますが、私も一応31人分買いましたよ。現在は一枚も手元に残っていないけれど。この手のキャラ商品は旬が過ぎて興味が失せると無用の長物になりがちですが、数が多いだけに他の作品よりも余計にそれを実感させられたような気がする。

●5巻-「ラブラブキッス大作戦」で夕映大活躍。そのおかげで私の中でも好きなキャラの上位にいきなり躍り出ました。なんだかんだで彼女は最後まで優遇された気がしますが、ファンとしては嬉しい限り。
 また、犬上小太郎の参戦によって本格的に殴り合いのバトル要素が強まってきました。

●6巻-修学旅行編クライマックス。この巻はネギま!全巻の中でもトップクラスに面白い巻だと思いますし、リョウメンスクナノカミ復活シーンの見開き絵ほど私が興奮した見開き絵は後のネギま!の中には無いですね。
 そんな訳で、アニメでも修学旅行編はじっくり1クールくらい使って描写して欲しかったのに、たったの数話で終わらせた事は絶対に許さないよ!

●7巻-修学旅行編から一転して、日常パートメインの巻ですね。しかし、ネギがエヴァに弟子入りしたりと、修行展開も多いですな。
 あと、この頃から茶々丸に目をつけ始めた私。

●8巻-ヘルマン伯爵襲来編。個人的にはネギま!で劇場版を作るのならこのエピソードが一番いいと思っていました。1本の映画としてまとめるには丁度良い長さだし、内容もバトル有り、過去の惨劇有り、父との出会いで涙も有りで、なかなか見所も多かったと思うし。
 それにしても過去に現れたナギは結局なんだったのか……(この頃は造物主に身体を乗っ取られていてもおかしくない時期じゃないのか?)。
 あと、封印されたスライム3人娘はどうなったのだろう……。
 そして、この頃になってついにアニメ化発表。当然ファンは大喜びした筈ですが、後に激しく裏切られる結果に……。

●9巻-学園祭編突入。ここに来てようやくさよが活躍。他にもザジが喋ったり、四葉のメイン回があったりと、今まで目立たなかったキャラにもスポットがあてられました。しかし、未だに空気な存在も……。また、私が本格的に茶々丸に惚れ始める。あの涙は反則だわ。
 なお、この頃にはアニメも放送中でしたが、なにあの作画崩壊? 茶々丸タンクや変形も許すまじ。そして極めつけの明日菜の火葬は、もう予想の斜め上を行きすぎて変な笑いしか出てこなかったわ……。TV放送前に作られたプロモーションかなにかの映像は問題なかっただけに、どうしてああなった……。ただ、さよ回だけは認める。



ここからは10~19巻まで。



●10巻-後に色々と論議を呼ぶ時間移動展開がここで初登場。取りあえず酷いパラドックスは無いと思うが、色々と解決していない問題は多いかもしれない……。
 それと、後々「脱げ女」の異名を持つ事になる高音が脱げ始める。何気に一部のクラスメイトよりも活躍するようになるし、ある意味では勝ち組かもしれない。
 また、この頃から夕映弄りが更に激化した気がする。この頃は、カモにからかわれている時こそが光り輝いていたなぁ。

●11巻-武道大会編の本戦開始。古菲VS龍宮とネギVSタカミチは、個人的にはネギま!全編を通した中でもトップクラスに好きなバトル。
 あと、キツネギ爆誕。たぶん、ネギの可愛さはここがピークだったのだろうなぁ……。

●12巻-引き続き武道大会編。個人的にはバトル漫画としての面白さはこの辺がピークで、あとはインフレし過ぎて微妙になっていく印象。取りあえず『ラブひな』ファンとしては、刹那の「真・雷光剣」に大喜び。決戦奥義キタ   (゜∀゜)   !!!
 あと、タカミチがチャオのもとからどのように脱出したのかは省かれていますが、今にして思うと、この頃から徐々に作中で処理しきれない情報が増えてきたように感じる。

●13巻-武道大会編結着。ナギ登場はなかなかのサプライズでした。
 それと、ついに美空に光が。今まで空気だった反動か、予想外の面白キャラで驚いた。でも、魔法使いキャラの割りにはあまり活躍する機会が無かったなぁ……。

●14巻-恋愛イベントの多い巻ですね。亜子と夕映は魔法世界編にも話を持ち越していますが、つまりこの時点で出番が約束されていたという事か。
 そして、この頃には新作OVAの情報が出ていますが、個人的には嫌いじゃない。極端な作画崩壊をしていないだけでも有りがたかったあの頃。

●15巻-チャオと敵対、そしてお別れ会へ。取りあえず、チャオがザジから貰った生物のその後が気になる……。
 また、アニメ2期が決定。まあ、あれはあれで色々と問題はありますが(キャラの改変が激しい……とか)、それでもスカキャラを生み出した功績は大きいと思う。話は……一応結着をつけているだけマシかと。

●16巻-チャオに完全に出し抜かれた時間軸をやり直す為に過去へ。しかし、これでネギ達が消えたという平行世界が残されたままなのよね……。まあ、自分達が今いる時間軸以外は「知った事か」と割り切るのならそれもいいかもしれないけど(実際、ネギ達にはもう関与も感知も出来ないし)、なんだかモヤモヤするのも事実。
 ただ、学園全体でチャオのロボ軍団に立ち向かう展開は熱い。

●17巻-事実上チャオ戦&学園祭編のクライマックス。総力戦という感じが熱い。ただ、バトル展開自体は武道大会編でピークを過ぎていたと思うので、ネギVSチャオの最終決戦自体はそれ程でもなかったりする。試合と違って、ネギが負ける事がまずあり得ないというのもあるのかもしれない。

●18巻-チャオの野望を打ち砕いたものの、結局彼女の真の目的が現在でもハッキリしない状態なので、若干スッキリしない学園祭編の終了でした。つまり、あの投げっぱなしな最終回の予兆が既にこの時点でも出ていたという事に……。当時は……というか、つい最近までは、チャオの目的はいつか明らかになると信じていたのだけどなぁ……。
 あと、クウネルも何を思ってネギを魔法世界へ向かわせたのか……。ナギが世界樹の下に封印されているって知っていた筈なのに……。
 それと、アキラ回はサイレントという実験的な事もやっていましたね。
 なお、夏休みに入った所で第一部完で、何回か連載を休んだような記憶がある。

●19巻-魔法世界編に入る前の準備段階として、殆どが修行に費やされた巻ですね。この辺から明日菜をネギと並ぶ主人公として扱いだした印象があります。で、明日菜の本名なんかもこの巻で明かされていますが、結局その正体の全貌は未だに見えず……。
 そして、ここで実写化決定の発表が。色々と学習した私は、最初から完全にスルーしたので特に語れる事は無いぜ(笑)。一体誰得だったんだ、アレは……。


 ……と、今回はこの辺にして、残りは明日の後編で語りたいと思います。後編ではいよいよ悪評も多い魔法世界編に突入ですが、それだけにネガティブな発言が増えていくと思うので、その辺は注意な?(を)



 じゃ、今日はここまで。
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4 コメント

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Unknown (CB)
2012-03-16 00:33:47
連日のコメントお邪魔します。

こうして改めて拝見するとネギま!と言う作品の深さ?に驚くと言うか……

>修学旅行・ヘルマン・武道大会

確かにバトルマンガとしてのピークはこの辺りでしょう!
ライバルとの出会い、囚われの姫、百鬼夜行に立ち向かう主人公達!駆け付ける仲間。そして、復活のラスボス……ソレを瞬殺する(後の)師匠!!!な修学旅行に
主人公の過去話と強敵を前にライバルと共闘するヘルマン(そういえばヘルマンはフェイトが召喚したんでしたっけ?)

各キャラの試合も丁寧に描き燃え所満載!そして、まさかのナギの登場で〆た武道大会

あと個人的には学園VS超軍団は燃えましたし、楓VS竜宮の対決や最期の大呪文対決は盛り上がりました。ただ、言われてみればこの頃から段々とキャラの描写に雑な部分がチラホラ……(件のタカミチではしょったのがクセとなってしまったのでしょうか?魔法世界終盤の刹那vs月詠とか)

>メディアミックス関係
……自分は一話で明日菜が謎のコスプレしていた瞬間にテレビを消した身で火葬やガンタンクは後から知ったのすが(汗)
作画がヒドイのはこの時期がアニメ乱発期で同じ様な出来のモノがあったのを考えると渋々諦めも尽きますが……この辺りの悪のりは擁護できませんね~

二期もOVAに関しては特に問題無かったのに本編は……私達は唯、良い作画で原作再現してくれたら良いだけなのに(泣)

そして、実写化……前例の鋼鉄天使くるみ?で萌え系の実写化=イタイのイメージがあったものの赤松先生の大プッシュを見て挑戦しましたが結局パクティオで生の女のコ同士のキスで断念してしまいました(汗)
ただ、見続けることが出来た人からの評判は良い様なので誰得では無い……か?
ゲームの評判に関してはPS21と2は名作と聞きましたが3以降は…… (苦笑)

とりあえずココまでメディアミックスを率先してやって総じて人を選ぶ結果になるのも凄いデスよね。更にまだ後半でも動きがありますし
……

いやはや絞って書くつもりが長くなってしまいました ただ改めて振り返るとクラスメート回も充実してた一学期は楽しかったですね~

最後に……キツネギは確かにサイコーのご褒美でした。
返信する
Unknown (江戸まさひろ)
2012-03-16 01:15:20
CB 様

>確かにバトルマンガとしてのピークはこの辺りでしょう!
あの頃は毎週楽しみでした。最近は、何が来るのか毎週怖かった(笑)。

>……自分は一話で明日菜が謎のコスプレ
あ~ありましたね。確かにその時点で頭を抱えたくなった記憶があります(笑)。

>本編は……
オリジナル展開でしたからねぇ……。1クールで充分な内容だったように思います。

>ただ、見続けることが出来た人からの評判は良い様なので誰得では無い……か?
ドラマとしては悪くなかったのだと思います。ただ、大多数のファンが見たかったのは、良質のアニメだったので、需要と供給が完全に合っていなかったというか……。

>ゲームの評判に関してはPS21と2は名作と聞きましたが
あれは普通に良いですね。絵も原作のイメージ通りでしたし。

>最後に……キツネギは確かにサイコーのご褒美でした。
登場がもうちょっと早ければ、同人誌もピークの頃なので、もっととんでもない事になっていただろうに……。
返信する
Unknown (エレイピア)
2012-03-16 05:36:15
私は赤松先生の作品と言うと、長編デビューだったと記憶している「AIが止まらない」が最初でした。
「ラブひな」は……幾つかの事情があって、自分には合わないと完全スルーしていました。
と言うか、今もコミックは揃えたけれどきちんと読んではいない(神鳴流の初出が「ラブひな」らしいから買ったと言う側面が大きい様な)と言う。

で、ネギま!も存在を知っている、レベルだったのが、一時、睡眠障害が寛解して企業に雇用されて働けていた当時の事です。
16巻が当時最新刊だった筈ですが、二次創作を読んで、元ネタを知らないのはおかしいと大人買いしました(爆)

結果、書かれている通り高畑の脱出など、描かれるべきかも知れないのに描かれない部分はちらほらあるなと感じました。

で、描き切れないと、五月が裏表紙に載った時だったかに書いていた様にも思うので……結局、美味しい材料があったのに迷走して駄目にしてしまった部分が多いのかなと残念です。
(私はコミック派なので、総合的な評価は最終巻を読み終えて、再度一巻から通して読んでからの予定ですが。)

 で、前の記事のコメント返しに戴いた続編より外伝の方がと言う点、ゼロ魔と騎士姫の様な形なら、案外大失敗はしない気もします。
ただ、個人的にはアシスタントなどによるアンソロジーでも良いので、補足の意味合いが強い続編的なものも欲しいですが……

結局先生の中でどう処理されたのかが不明な以上、何とも言い様が無いものの、プロなのですから、描いた事に対する感想が悪くても(言い掛かりレベルのもの以外)、きちんと自分もしくは自作に原因があると認識、改善して欲しいところです。

と言うか、そうでないなら、赤松作品は今後買わなくなるだろうだけですが。
Jコミの方で利益がどれだけ出ているかは知りませんが、そちらに集中された方が、漫画界全体の為かも知れない(?)と思います。

では失礼します。
返信する
Unknown (江戸まさひろ)
2012-03-17 22:32:34
エレイピア 様

>私は赤松先生の作品と言うと、長編デビューだったと記憶している「AIが止まらない」が最初でした。
私もそれが連載されていた頃から読んでいますねぇ。

>結局、美味しい材料があったのに迷走して駄目にしてしまった部分が多いのかなと残念です。
全部が全部描ける訳が無いのは読者も分かっているので、描くべきネタと捨てるネタの選択さえ間違えなければ良かったのですが、肝心の部分を選択しなかったのが……。

>個人的にはアシスタントなどによるアンソロジー
そういえば、人気全盛期の頃にも出ていませんでしたねぇ。勿体ない。
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